読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

東大柏キャンパス一般公開2010

2010年10月31日 | その他
柏発!科学の最前線―海の底から宇宙の果てまで―
 今年も東京大学柏キャンパスの一般公開にでかけた。
 昨年5周年を迎えた我が障害者施設ボランティアグループの、「自己啓発・教養活動」の一環として
毎年参加している。 なぜか昨年も一昨年も雨の中の参加だったような気がする。ついていない。とくに
今年は台風14号が関東接近中という悪天候で、関係者にも気の毒だった。

 東大は今年創設133年だそうだ。
 東大柏キャンパスは平成11年度に宇宙線研究所と物性研究所の移転を皮切りに移転新設機関が
続き、現在は職員・大学院生等含めて3100人という大所帯。 大学院新領域創成科学研究科(基盤
科学系・生命科学系・環境学系)を初め、物性研究所、宇宙線研究所、大気海洋研究所など世界的に
も第一級の最先端の研究が行なわれている。また人工物工学研究センター、空間情報科学研究セン
ター、環境安全研究センター柏支所、柏図書館なども置かれている。

 世界トップクラスの研究機能が集結した東大柏キャンパスも、地域に超然とした存在であってはなら
ないと、隣接の千葉大学農学部などと提携しあって柏市民との融和事業にとり組んでいる。キャンパ
ス公開もこの一環。

 我々一般市民には、このような最先端科学の研究内容に直接接触する機会など考えられないが、
そこが地の利。専門領域で世界トップモードの研究内容を直接研究者から説明してもらうという恩恵
を享受できる。

 まずは研究室めぐり。

 <物性研究所>
*固体ヘリウム高温固体超流動か
  極限環境低温棟にある久保田研究室。ヘリウムという言葉は知っていても超流動なんて言葉は知
  らなかった。液体ヘリウムが絶対温度2度で圧力差なしでミクロな穴を通り抜ける。こうした超流動
  現象と25気圧かけて固体になったヘリウムに出現する「渦状態」と捻じり振り子現象の研究。
  こんな基礎の基礎的研究は、仕分けの「蓮舫グループ」の手にかかったら間違いなく「廃止」の烙印
  押されそうだが、研究員の人は、ど素人の私らに噛み砕いて説明しようと懸命だった。

*低温液化室の遊び
  研究内容を知ってもらうには身近な現象で説明するのが一番。そこで小中学生にも喜んでもらえる
  低温化現象遊びが。

     
           物性研究所受付・スタンプラリーも              低温液化室のお遊び

*物質合成室の宝石づくり、・錬金・表面ナノワールドなど興味はあったがパス。

<新領域創成科学研究科>
*電気自動車
  われらの男性陣は興味津々。「新技術でバッテリーチャージを30秒で」ただし今のところ走行距離は
  30キロ程度…。

     
           新領域創成科学研究棟                    新方式の電気自動車


*脳磁計で脳を診る・不思議脳波実験・暗号符号化最前線・放射光で観るナノ・サブナノの世界などは
  興味はあったがパス。
 
  昼食はしゃれた「学食」で。 宇宙世界に取りつかれた(暗黒物質の探索ーXMASS-?)Y氏は、昼食時間が
  惜しいとばかりにメシ抜きで講演会へ。

  
    
          カフェテラス(「学食」)                     東大グッズも売っています


<特別講演会>
 昨年までは素人にはやや難解な講演内容で、心なしか知的高揚があり、脳に刺激を受けた錯覚が得
 られたが、アンケートなどで方針を変えたのか、今年は若干東大側が聴衆にすり寄った感じで、面白い
 がそれほど知的刺激が多くはなかった。

*海洋と大気の研究拠点が柏に 
 仕分けの蓮舫グループに「2番ではいけないんですか・・・」と食い下がられたという大気海洋研究所
 西田睦所長。「国民の支持が重要らしいので、仕分けで予算を削られないようにご支援を」と訴えていた。
 予算は厳しいらしく、WindowsnoのXPを使ったPowerShotが容量オーバーでフリーズし、強制終了せ
 ざるを得ない場面があったりし、駆け足の説明でやや締まらなかった。

 仕分けを凌いで生き延びられればいいが…。

           
               西田大気海洋研究所長の講演

*家庭でできるホーム貯筋術のすすめ
 東大名誉教授で現在鹿屋体育大学の福永哲夫学長が持論の「貯筋術」を面白おかしく展開。40分の
 持ち時間の中で過去の実験動画・グラフを使って、加齢や身体不活動がもたらす各身体部位の筋力
 低下。高齢者が日常簡単にできる筋機能を高める「ホーム貯筋術」を紹介された。
 高齢者になると一番落ちやすい筋肉は、腹筋と大腿筋であり、加齢で1年あたり筋肉量の1%が、身体
 不活動(寝込むと)では2日で1%低下するという。貯筋しておかないと急速に筋力が衰えて寝たきりに
 なる。

*場としての地形を理解する
 空間情報科学研究センター小口高教授から、山地と山麓の地形の分析と地形の発展過程など地形学
 の話と地形学発展の歴史が解説された。
 残念ながら台風接近と次の行動予定時間が近づいたため、途中でエスケープ。

(以上この項終わり)
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妙高高原の秋

2010年10月20日 | 水彩画

高原の秋を描く
  絵を描く仲間18人がバスを仕立てて一泊の写生旅行。
17日の日曜日。早朝に柏を発って、新潟県の妙高高原(池の平)に向かう。
心配した天候も曇りがちながらまずまずで、上信越自動車道を使って目的の妙高高原には
およそ4時間で到着した。
 
  [いもり池から妙高山を]  

宿は「妙高の森」。絵を描くにはもってこいの「いもり池」へは歩いて5分ほどの好立地条件だ。
昼食もそこそこに、各自思い思いのポイントで絵を描き始める。
陽が差すと温かいが、陰ったり風が吹いたりすると晩秋らしい寒さが身を包む。雲と光が目ま
ぐるしく変わり、その変化の一瞬をとらえて絵に落とす。水彩画らしい緊張の連続である。

 
  [いもり池]
3時を過ぎると急速に気温が下がり、風が吹くとたまらなく、早々に宿に引き上げ、中途作品
ながら先生の講評を受ける。

 
  [湖畔の森]

翌日は朝日が妙高山に映え、見事な山容を示した。
朝早く起き出し、7時ころからすでに絵を描き始めているつわものがいる。
「いもり池」に散歩に出るとすでに池の周りでは油絵・パステル・水彩と多様な絵描きさんが絵
筆をふるっていた。

 
  [妙高山・手前はビジターセンター]

風もない穏やかな朝で、鏡のような池の水面には、妙高山や湖岸を散策する人たちが映る。

     
   [湖面に映る妙高山など]

朝食を終えると9時にはバスに乗り込んで、次の写生ポイント「笹ヶ峰牧場」へ向かう。
妙高高原は標高およそ900mくらいであるが、黒姫山と妙高山の山麓にある笹ヶ峰牧場は
それより高く、およそ1300mくらいかと思われる。紅葉の程度は下よりも数段進んでおり、紅・
黄・茶色と、まさに錦秋である。

    
   [乙見湖(笹ヶ峰ダム)にて]
  
    
   [笹ヶ峰牧場]

  
   [笹ヶ峰牧場・奥には焼山(2416m)が]

   ここでは昼食を含め滞在時間およそ3時間。1時には牧場を出発し、柏には5時半に着いた。

 <参考>
    
   [2009.1022の妙高山・いもり池]

 (以上この項終わり)

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畑の作物近況

2010年10月14日 | 畑の作物
ほうれん草が発芽

 今頃が蒔き時のほうれん草。
 苦土石灰で土質をアルカリ性に改良し、堆肥と配合肥料を撒いてよく耕した。
 (おかげで持病の腰痛再発)
 畝幅30センチの畝に、2本の筋をつくり、2センチほどの間隔で種を蒔く。
 1センチ弱の覆土をし、軽く抑える。
 10月6日に蒔いた種は、1週間たって発芽した。細い双葉である。

  

 9月12日に蒔いた大根は2度の間引きを経て今は1本立ち。少々虫にやられ
 たが、まずまずの育ち方だ。

  

 少し間をおいて9月20日に蒔いた大根は、9月10日に2度目の間引きを行っ
 て1本立ち。

  


 やはり9月12日に蒔いた小松菜は、すでに15センチほどの大きさで間もなく
 収穫できる。葉物野菜の値が高いこのごろ貴重だぞ。

  

  


 夏の暑さに悲惨な状態だった茄子は、思い切って切りこんで2番枝を育てたら
 雨の後どんどん元気になり、立派な枝と花をつけた。

     


 今日の収穫。 

 


  多分来月半ばには収穫できる「落花生」は、いまだに青々と茂って、足の踏み場
 もない。そっと枝の下をのぞき少し掘ってみると白い南京豆ができていた。楽しみ
 である。

 

(以上この項終わり)
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金木犀が咲いた

2010年10月05日 | その他

木犀の香り全開
  昨日金木犀が満開状態になった。昨年よりもやや遅い。
  ご近所にも金木犀を庭木にしているところが多く、そこかしこからいい香りが
 馥郁と漂って来る。秋だなと思う。

  もう7年になるが旧東海道を歩いているとき、三島宿の三嶋神社に樹齢千二
 百年という金木犀の巨木があり、「その香り一里四方に届く・・・」とあって驚いた。
 日本人にも「白髪三千丈」的なことろがあって、眉つばと受け取られることが分か
 っていても誇張するところがある。
  我が家の金木犀はとても一里四方とはいかないが、家の周りは何処にいても
 木犀の香りがあり気持が豊かになる。

  そんな中、今日は16号沿いの「オスカーパークゴルフ・八千代コース」でパーク
 ゴルフを楽しんだ。障害者施設ボランティアグループのメンバーで、3人一組で3
 チーム。3コースを回って、お弁当を食べて解散。 
  前回は優勝したが今回はイーグルが1回バーディが4回あったもののOBが3
 回もありグロス96で5位だった。今年は国体にパ-クゴルフが採り入れられ、船
 橋のコースがそちらにとられたため、八千代に集中したとかで、200人を超す人
 達が集中し、かなり混雑していた。

   

    

  (以上この項終わり)


 

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久々の風景画

2010年10月04日 | 水彩画

木立の先にある明るい緑を

  月に一回は外で風景画を描こうということになっているが、設定日は大体が
 木曜日。ところが木曜日は特異日で、この日はよく雨になる。今年4月から何
 度も企画された「写生会」はすべて雨で流れた。
  9月30日の木曜日、案の定雨。さすがに幹事は雨を予想し、翌日の10月1日
 (金)を代替日にした。

  10月1日はまずまずのお天気で、自転車で写生会の場所「広池学園」に出か
 けた。「広池学園」は、南柏の光ケ丘に広大な敷地を有し、中・高・大学とオープ
 ンカレッジ・生涯学習棟まで持つ特色のある学校法人である。
  
  せっかくお天気になったのに参加者はなんと4人だけ。それぞれが好みの場
 所を見つけ、大体午前中を使って1枚の絵を描き上げた。
   桜の時期は桜やなんじゃもんじゃの木、マロニエの花、ばら苑など前にもよ
 く写生に来たが、いまごろは紅葉にも少し早く、絵の対象としたい風景としては
 やや中途半端な色合いである。

  今回構図をとったのは、貴賓館の前から食堂棟に向かう道の周囲に立ち並
 ぶ木のシルエットと、奥に見える明るい緑、一部ちらほら紅葉しかけた木の葉、
 木洩れ陽などである。 

  描き上げてから奥行きに不満が残った。奥を丁寧に描いたからか。もっと手
 を抜いてあっさり描けばよかったのか。手前の木立や木の葉群をもっと強く描
 きこんだ方がよかったのか。やや不満が残る絵になった。
  しかしこれから手を加えるとどんどん悪くなっていくので、今後の課題。

       
      clester F6

     (以上この項終わり)

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