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読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

ふきのとうを描く

2025年03月15日 | 水彩画

春到来の徴のひと

 

                                      clester F6 (中目)
 すこし遅くなってしまいましたが、3月9日に顔を出したふきのとう、まだ新鮮なうちに
絵にしたいと、手元にあったデコポンと一緒に描いてみました。
みずみずしさが出せなくて残念です。
                            (以上この項おわり

     


季節の花・山茶花を描く(その2)

2025年02月13日 | 水彩画

 今一度山茶花に挑戦
 まるで台風のよう な冷たい突風が吹き荒れる中、改めて枝ぶりの良い
山茶花 を手折り新しい絵を描いてみた。違うのは構図と葉の色。
硬質の葉の色と質感が出しにくい。

   
    clester   F6 (細目)
                                                                                 (以上この項終わり)


季節の花山茶花を描く

2025年02月08日 | 水彩画

寒風の中咲き誇る山茶花

 節分を過ぎた今、日本国中が寒気に耐えている。そんな中で今こそ
とばかり咲き誇る我が家の山茶花。
 手折ってもなかなか活け難い花で、ようやく形を整えて絵になった。
硬質の濃い緑の葉 が特長である。椿と違って、花弁はハラハラと散る。

  
             cleser F6(細目)


ブーゲンビリアを水彩で描く

2024年08月26日 | 水彩画

夏空に映えるブーゲンビリア

  
      clester F8

    一昨年夏に買ってき た鉢植えのブーゲンビリア。6月に思い切って大胆に剪定した。
その後新しい枝が生えて花が咲いた。あかい花弁に見えるのは苞で中にある筒状の白い
のが花。
 花の命は短いので、命が盛んなうちに絵にして残してやろうと手掛けたが、風にそよぐ
度に羽のような花弁(苞)の形が定まらず手を焼いた。
                                    (以上この項終わり)


金子玲介の『死んだ山田と教室』

2024年08月09日 | 水彩画

◇『死んだ山田と教室
 
   著者:金子 玲介   2024.5 講談社 刊   

   
    とにかく亡くなった人の音声 だけが教室のスピーカーに憑依するという着想が
すばらしい。

 不動高校(男子校)2年E組の山田君が夏休み中交通事故で死んだ。

 告別式明けのホ―ムルームで担任の花輪先生が「この際席替えするか」と
言ったところ、 突然山田君の
声だけが教室のスピーカーを通じて流れ「席替え
山田案」を
提案する。それがきっかけでクラスの人気者だった山田と声だけで
も今までどおりバカ話をして楽しもうと、呼び出し用合言葉も作った。

 彼らのバカ話は男子校でもあり当然当世・今様の若者言葉が縦横無尽に飛び
交い、臨場感満点である。
 でもバカ話もいつまでもは続かない。卒業式が終わり1年経ち3年経つと元2
年E組の教室を訪ねる人も少なくなった。なにせ皆歳をとって大きくなっている
のに、山田だけは死んだ時のままだから。
ただ中2からの親友和久津だけは大学に入り大学院を終えた時も時間を作り山田
と語り合った。山田と交流を続けるために不動高の教師採用試験を受けたくらい』
だから。

 或る夜和久津は珍しく山田から深刻な申し出でを受ける。昔の 2Eの仲間も
このところ誰も来ない「さびしい。孤独感が耐え難い」、「もう消えたい。殺
してくれ」というのである。必死で生き続けることをすすめた和久津もついにス
ピーカーの配線切断に同意するのだが...。

死んだ生徒の魂だけ教室のスピーカーに憑依するという、摩訶不思議な現象を当世の
ビビッドな
若者言葉 で綴る稀有な作品に脱帽。  

                       (以上この項終わり)