◇到来ものの十全茄子
近所の知人宅から頂いた十全茄子がある。「新潟出身なら食べ方を知っている
と思って」というご親切だが、見ると昔見た十全茄子にしてはいかにも大きい。直
径が4・5センチある。
新潟では、夏になるとたいていの家で十全茄子を漬ける。食事にはこの漬物がど
んぶりに山と盛られて、飽きるほど食べたものだ。この茄子は小ぶりの鶏卵くらい
の大きさで、たいていは丸ごと食べたものである。半分にしても食べるが、もちろ
ん丸ごとのほうが抜群にうまい。
Webページで見ると、この茄子は越後特産の「黒十全茄子」と呼ぶらしい。
頂いた茄子は、見たところ関西で水ナスと呼ぶ種類のような気がするが、「十全
茄子」だというので懐かしい漬物を作ってみようと思ったが、昔はもっぱら食べる
ほうに回っていたので漬け方が分からない。Jターンして魚沼市で生活している弟に
聞けば、と思ったが、先日パソコンの無線ランのことで時間を取らせたこともあってや
や電話しにくいので、インターネットのお世話になることにした。
十全茄子の漬物を売るご商売の宣伝ページが多いが、中にレシピらしいのがあっ
て、お手本にした。
これが戴いた「十全茄子」。手前にあるのは我が畑で出来た普通の長茄子。
(普通頭にこんな腫瘍のようなものない筈だが・・・。)
①あまりに大きいのでうまく漬からないと思い4つの切り目を入れた。
②塩20g、砂糖3g(柔らかく漬かるらしい。)、焼き明礬2gをまぶして
およそ1合の水を入れて混ぜる。(ついでに長茄子も入れたが、これが
少し余計もんだったかもしれない。)
③よく混ざったら200cc位の水(沸かして滅菌し冷ましたものを使った)
を加える。
④茄子が水から顔を出していないことを確かめて重石を載せる。
さて、一晩で漬かるというので、翌朝期待を込めて重石を取って切れ目を
開けてみたが、あまり漬かりが良くない。塩加減をもっと強くしたほうが良か
ったのかもしれない。追加した長茄子に塩分が取られたのかも。
食べるときに、しょうゆを少々振りかけた方がおいしい。その程度の塩加減
が丁度「いい塩梅だ」といっているので、まあこれでもいいか。
塩加減はともかく、十全茄子は実の肌理が細やかで、種も小さい。皮も普
通の茄子よりもやや薄いので漬物としてはもってこいである。
ナス紺の見事な色に漬かりあがった十全茄子。
新潟の田舎で小ぶりの十全茄子をどんぶり一杯に盛って、冷たいビールを
楽しんだ頃が懐かしくなってきた。
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