読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

東京の七福神巡り(板橋)

2020年01月10日 | 里歩き

◇ 板橋七福神巡り
  新春の恒例行事、東京の七福神巡りをしてきました。
  前日の荒天が去り、打って変わって雲一つない快晴で風も少なく気温も割と穏やかな
 一日でした。
  今回歩いた「板橋七福神巡り」は都内23区では一番距離のある七福神巡りコースで、
 キョリ測を使って調べた実測値は10.9キロでした。
  ところが西光寺と観明寺の二個所で寺を探しあぐねてうろうろしたために全体で15
 キロ、4.5時間ほどの歩きになってしまいました。
  今回の歩きで一番の驚きは、7か所の寺院でほかの参拝客に一度も出会わなかったこ
 とです。確かに御朱印などをいただく期間は7日までということもあったでしょうが、
 正月に七福神巡りをするという酔狂な人がどんどん減ってきていることの証かと、寂し
 く感じた次第です。
  「板橋七福神巡り」のコースは、電車の便から見て、西武池袋線江古田駅スタート
 のコースと、都営地下鉄三田線板橋区役所前駅からスタートする2コースがあります。
 今回我々は江古田駅から歩きました。

 <能満寺>練馬区旭丘2-15-5
   ここは寿老人を祀る寺。江古田駅から日大芸術学部の脇を通って旭丘小学校の裏
  側にあります。道の突き当りに裏門がありますが、開いていません。右回りに行く
  と正門ですが、閉まっていました。広大な境内で立派な寺院とは思いますが、この
  時期門を閉じているとは、ちと解せません。お墓参りとか七福神巡りとかの人達が
  いることを考えれば、仏教でいうところの全ての衆生のために門戸を開けておくの
  が務めではないかと思います。余計のことながら課税を免除されていることでもあ
  るし。

  

  

 
  

  

  

  <西光寺>板橋区大谷口2-8-7
  北東に進みます。川越街道を横切って、板橋高校の脇を通ります。桜並木が何百米
 も続きます。この先に水道タンク前という交差点がある筈のところ番地が現れず、ス
 マホの助けで後戻り。ようやく辿り着きました。
  西光寺は布袋尊を祀る寺ということですが、布袋尊のお姿はどこにもありませんで
 した。

  

  

  

  

  

  

  <安養院>板橋区東新町2-30
  西光寺から北上し、石神井川に突き当たったら左折し環七を横切ります。
 (もちろん歩道を)歩道を割って西に進むと東新町となり、暗要因があります。
 なかなか立派な寺院で大な境内の奥には金ぴかの二重の塔を備えた共同墓苑が
 あります。 
  
  


  

  

  

  
     
  <長命寺>板橋区東山町48-6
  再び環七に戻って北上すると交差点際に長命寺(福禄寿)があります。
 福禄寿いる徴もなく、これといって特徴のない寺でした。

  

    

  
   
 <西光院>板橋区南町31-1
  長命寺からひたすら川越街道を南下します。次の西光院まで1.9キロあります。
 すでに12時を過ぎていますが、幹線道路に面したところには食事処はあまり見
 当たりません。
  ようやく中華屋さんを見つけました。厨房では中国語が飛び交っていて、久し
 ぶりに本格的な炒飯を食べました。
  「ハッピーロード大山」の先にある交差点で斜め右に入り「中丸通り」を歩き
 ます。

    
  

  

  

  <観明寺>板橋区板橋3-25-1
  北北東に進路をとります。次の観明寺まで約2キロあります。
  東武線の踏切を渡って、都税事務所に突き当り右に折れると商店街に入り、
 その先で高速道路の下を潜ることになり、旧中山道に突き当たります。
  あっさりと観明寺につくはずがなかなか見当たらず、あちこち探しまわっ
 たあげくにとうとう下校途中の女子小学生3人組位置を訪ねました。「OO
 ちゃんの隣りだよ」などとからかわれたりしましたが何とか当てはついてと
 しました。歩き出したら後ろで「人助けしたね」と言っていました。江戸時
 代にタイムスリップした感じでした。地元では「かんめいじ」とは言わない
 ようです。

  
  
  

 <文殊院>板橋区仲宿28-5
  最後の文殊院も旧中山道沿いです。中宿をほぼ1キロ疲れた足を引きずって
 歩きました。通りは買い物客などの自転車が数多く行き交い、車は小さくなっ
 て通っています。

  この寺院は毘沙門天ということですが、毘沙門天は姿もなく、代わりにあの
 世で天国と地獄の裁きをつける閻魔様がいました。
  
  
  

  

  

  

  

  再び観明寺手前の地下鉄駅「板橋区役所前駅」まで戻り、巣鴨・上野経由で
 帰宅しました。
  すっかり夜の帳も降りて、月が出ていました。
 ーー 月は隈なきをのみ見るものかは ーー

  

                     (以上この項終わり)

 

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新春恒例の七福神巡り『東海七福神』

2019年01月10日 | 里歩き

◇ 旧東海道に沿った『東海七福神』
  いまや恒例となった我が家の東京七福神巡りはいよいよ区内の七福神では
 残り少なくなっって今回は「東海七福神」。
  七福神巡りは「七難即滅七福即生」といって良いことがあるいうことで昔
 から人気がある。
  10年以上前に東海道五十三次を歩いた最初の宿場なので懐かしい。記憶も
 かなり薄れてきたが街道筋の印象はずいぶん明るくなった感じであるものの、
 八ツ山橋、泪橋、鈴ヶ森刑場跡など歴史的構造物などは流石にそのままだった。

  さて七福神巡り。当初八ツ山橋を渡る案もあったが、東海道を歩いた折に
 「開かずの踏切」だった悪印象もあって品川駅で京急に乗換えて二つ目の
 「新馬場(しんばんば)」で降りて最初の大黒天がが品川神社。

<品川神社=大黒天>

   
  1187年源頼朝が創始。室町時代に太田道灌がスサノオノミコトを祀る。急な階段を上がる。

   
  大勢の男女がお祓いを受けるためにたむろしていました。

   
 境内の小型の富士山。山頂からの眺めはこのありさま。昔だったら富士山も見えたことでしょうが。

     

     第一京浜国道を渡り品川神社参道を経て次の養願寺へ。

<養願寺=布袋尊>
   
  参道を200mほど行ったところで左折。すぐに養願寺に突き当たります。 ご本尊は虚空蔵菩薩。
 鎌倉時代作の阿弥陀如来三尊、江戸時代作の不動三尊、布袋尊を安置。
  

<一心寺=寿老人>
  お次は一心寺。すぐ近くです。人がたむろしている道は旧東海道です。
  

    
  ご本尊は不動明王。住職は代々成田山、高野山、智積院の弟子がつとめているとのこと。
 

<荏原神社=恵比寿神> 
 和銅2年(709年)創建の由緒正しい神社。品川宿総鎮守。天皇の行幸は4度に上る。
  
   
                         近くの稲荷神社の大イチョウ樹齢800年。品川区の天然記念物
   
 このように立派な恵比寿様の石像は珍しい。          

<品川寺=毘沙門天>
 しながわでらにあらず。ほんせんじと呼びます。寺宝の大梵鐘から「鐘の寺呼ばれています。青物横丁駅が近い。

   
 再び旧東海道へ。 品川寺はこの並び。
                        

   
  鐘撞き堂の大梵鐘                        毘沙門天像 


   
 此処にも名物大イチョウが。樹齢800年。       この先は江戸時代の鈴ヶ森刑場。処刑される人の家族はここで
                                  涙の別れ。ゆえに名付けて「泪橋」。立会川に架かる。


   
 立ち合い川に架かる「泪橋」 

<天祖諏訪神社=福禄寿>
 浜川町と元芝の鎮守社。神明宮・諏訪社と称し並び立っていた氏神様。

   

   
 福禄寿は幸福・財運・長寿の、御頭をなでると
ご利益を     大経寺住職小住師が「喝」文を記しています。
頂けるとあって10円のお賽銭でしっかりと撫でてきました。    「世相正に紊乱し老若共に礼節を忘れ歴史探訪と称し
                                         物見遊山の如き有様嘆かわし。心あらば受刑者の冥福
                                         を祈るべし。可惜惰眠を貪りて時を失うことなかれ。世に
                                         奉仕して恩に報ぜよ。今行わずして明日の命をたれが
                                         保証するや。諸行無常は世の理、時はまさに命なり。


   
 鈴ヶ森刑場跡。大経寺が処刑者を弔った。         火炙り台跡:八百屋お七(天和の大火の後恋人に
                                       会いたくて自宅に放火し火炙りの刑に処せられた)

 
  磔台の跡:丸橋忠弥(油井正雪らと幕府転覆を企てた
として磔の刑に処された。出羽の侍)

<磐井神社=弁財天>
 
   
  1400年の歴史がある神社。鈴ヶ森八幡宮とも称される。大森海岸駅が近い。


<あがり>

 
このコースは普通に歩けば1時間半ほどで歩ける距離です(およそ7キロ)。ただ境内で探訪などし
いると時間を食って、2時間はかかります。

 ちょうど昼食をとる時間ネットで調べたところJR大森駅に近いところに鰻では知られた「野田岩(本
店は飯倉)」大森店があるらしいのでそこに寄りました。

 久しぶりにおいしいウナギを食し大満足の七福神巡りとなりました。
                                      (以上この項終わり)
 

  

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初冬の江の島を訪ねる

2018年12月01日 | 里歩き

初めての江の島訪問
 鎌倉は何度も訪れていたが、近くにありながら未踏の地であった江の島を初めて
訪れた。自宅から船橋経由で横須賀線の鎌倉まで直通で1時間40分。
 昔職場の同期生M君は逗子から東京まで通っていた。思ったほど遠くはなかった
のかもしれない。

江ノ電は民家すれすれで走ることで有名であるが、江の島では一部市街地の道路を
走る。都電を思い出すが、車道には「電車が来る・後方注意」の注意報が出る。


鎌倉を出発

単線なので下りと列車交換

まもなく腰越海岸遠方に江の島が見える

江ノ島駅は乗降客が多い

江の島に向かう商店街

江の島に向かう弁天大橋

呼び込みに誘われて「連絡船・べんてん丸」に乗って洞窟駅まで

風もなく凪いだ海を行く 展望灯台を望む

稚児ケ淵 釣り人も

食事をしたテラスから見下ろす稚児ケ淵の岩礁

関東三大弁財天の一つ江島神社・奥社

 江の島マリーナ

江島神社・大鳥居

せっかく良い陽気なので鎌倉鶴岡・八幡宮へ。小町通り

紅葉はまだ中途半端 柳原神池



静謐のひと時 白旗神社

                        (以上この項終わり)

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「下谷七福神」を歩く

2018年05月05日 | 里歩き

◇ 東京七福神巡りのうち「下谷七福神」
   ゴールデンウィーク恒例の東京七福神巡り第9弾は『下谷七福神』。4月30日(月)は振替休日。
出発は山手線鶯谷駅で三ノ輪までの4キロ足らずという楽勝コースなので気楽に9時半ころ家を出
かけたのが間違い。柏駅では特急を見送り次の電車は北千住で特急を通過待ち、おまけに下町の
迷路のような路地と番地で迷うこと30分も時間をロスして、あげくの果ては目星をつけていたうなぎ
屋は祝日が休業、もう一つは不幸があって臨時休業。結局食事にありついたのが2時となって
しま
って、家に帰りついたのが3時という長丁場の七福神巡りとなった。
 この日は当初曇り日と
いうことであったが結構陽が出て気温26度という真夏日。相棒の妻は途中
で日焼け止めを塗りこ
むことに。

<元三島神社>台東区根岸1-7-1  (寿老人)
 先ずは寿老人の元三島神社。ここは鶯谷駅のすぐ前にある。世事に疎く知らなかったが駅前が
ラブホ銀座というか、ラブホ団地というか競う
ように飾り立てたビルが並んでいて、目的はひとつしか
ないカップルが何組も道を行き来していま
す。駅を降り立った二人連れが別の目的で歩いていて
も一緒くたにされること間違いなし。老境に
入った七福神巡りの二人連れがうろうろしていたら、場
違いなところに迷い込んだ田舎者と見られ
ればまだしも、年甲斐もなく…と勘繰られるのも心外な
のでそそくさと神社を後にしました。

       
 JR鶯谷駅   元三島神社                     ラブホ銀座入口

<永信寺>台東区下谷2-5-14   (大黒天)

裏道から入ったので見つけるのに苦労しました。大黒天です。

            
永信寺                      大黒天               昔懐かしい下町の路地

<法昌寺>台東区下谷2-10-6   (毘沙門天)
永信寺の近くに毘沙門天の法昌寺がありました。鍬と苗木を持った二宮尊徳像があってびっくり。
この辺りは戦災でも焼け残ったのか、由緒ありげな立派な構えの店屋が残っています。

        


<入谷鬼子母神>台東区下谷1-12-16   (福禄寿)
言問通りを渡ると入谷鬼子母神。福禄寿です。

       

<弁天院>台東区竜泉1-15-9  (弁財天)
 
三ノ輪に向けて北進します。先ずは弁天院。 その昔樋口一葉が住んでいた家は飛不動の前にありました。「樋口一葉記念館」
 は龍泉3-18-4にあります。

 
      
 飛不動

 
 

  樋口一葉記念館 

 
<壽永寺>台東区三ノ輪1-22-15  (布袋尊)
 
最後は東京メトロ「三ノ輪駅」近くの壽永寺、布袋尊です。
 日光街道沿いに南千住駅まで歩きました。


 
   
 布袋尊      境内の二宮尊徳像


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川辺に見つけた小さな春

2018年03月26日 | 里歩き

大津川河畔の春

 毎年作っている野生のからし菜浸けをつくろうと大津川の土手を探し回ったが今年は全くといいほど
からし菜が見つからなかった。

 田起こしが終わった田んぼのあぜ道や川の土手には可憐なオオイヌフグリが咲いている。ほんの5ミリ
ほどの花弁が健気で愛らしい。
 この春は土筆も負けずと胸を張り。

 そして川辺には珍しい大島桜を発見。まだソメイヨシノはちらほら咲き始めたばかりなのに、八分咲
き。小さな春でした。



大津川の土手

川辺に咲いた大島桜








土手一面にオオイヌフグリ


 つくしも負けずに自己主張

                                    (以上この項終わり)




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