日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

「なぜ円高か」について

2016年04月07日 | 経済

1ドル=107円になりそうである。今後円高が継続しそうで円高の理由を書こうと思う。その前に「今、世界には、十指にあまる円高要因がひしめいています。思いつくままに挙げてみましょう。」という某氏の記事を引用しよう。以下に示すのが10の円高要因として上げられていたものです。

円高要因の話なのに日本の経済状況についての話が殆どありません。不思議ではありませんか。(日本の経済について議論するのに日本経済の状況についての話が出ないのは日本のデフレは変わらないと考えていることでしょう。これをデフレ心理という。)

  1. 原油価格が上がらない(原油安=円高)
  2. 中国の経済減速
  3. 米国経済のムードが悪い(リセッション懸念)
  4. ここ2年ほど円が売られすぎており円に割安感がある
  5. アメリカの長期金利が下がっている
  6. 世界経済の減速
  7. 日本の金融政策に限界が見えている
  8. 通貨安競争に批判が高まっている
  9. アメリカの次期大統領候補たちが円安を牽制している
  10. イギリスのEU離脱懸念

私が考える円高要因を列挙しょう。

 1.日本は400兆円近くの対外債権を有する世界一の債権国である。債権国の通貨は強い

 2.2015年の経常黒字が16.7兆円に達し以前に戻った。黒字国の通貨は強い

 3.長年続いたデフレで日本の物価が非常に安くなっている。

 4.原油価格の低下で物価が下がり、物の生産のコストが下がり、日本経済にプラス。

 5.株価が低下しているが有効求人倍率は23年振りの高い数字で雇用は増加し続けている。

 6. 世界経済が悪くなり、日本に近づくと日本のファンダメンタルの良さが評価され、円高になる。

 7.米国の長期金利が下がり日本のゼロ金利に近づくと日本の強さが表れて、円高になる。 

こうして見ると日本経済がデフレを克服出来ていないことが明白になる。物価上昇率はマイナスであり、金利も限りなくゼロに近い。某氏の円高要因の7番め「日本の金融政策に限界が見えている」というのも的外れである。金融政策は十分であり、必要なのは更なる金融緩和ではなく財政政策であることを示している。安倍氏はデフレ脱却を目指して歳出削減と増税をやっているがこれが間違いである。必要なのは財政出動と減税である。安倍氏はこの経済政策を修正するには(日銀券を刷らせることは継続し、それ以外で)これまでと逆のことをやらなければならない。安倍氏にこの経済原則と反対のことをやらせて、その過ちに気づかない財務省、日銀、経済学者達は日本の劣化の象徴である。

 日本がこの誤りに気づいて大規模な財政出動と減税に踏み込めば(財源は日銀に刷らせたお金がある)日本はデフレ脱却に成功する。そして高度成長が始まり、物価上昇率は2%を超え、ゼロ金利も少子化も終わる。1ドル=50円時代がやってくる。1ドル=107円ぐらいでなぜ円高かという議論をしていた自分たちが馬鹿に見えてくるであろう。

 

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