古川禎久が本部長を勤める財政健全化推進本部が社会保障以外の予算増を年間330億以上を増やせないという基準を認めるという。30年間全く成長していないという現状を続けるための基準である。失われた30年を失われた40年にする魂胆だ。安倍さんが毎年80兆円を刷らせてデフレ脱却を目指して10年以上になる。この間刷らせた日銀券は700兆円以上になるだろう。市場に流すとは使ってくれという意味だ。この金額の大きさと、年間の予算増330億円との対比に驚く。これほど多くのお金を刷って「使ってくれ」と言いながら政府の予算増は330億円だけだという。
日銀に刷らせている80兆円で国債を買うのはデフレ脱却に効いていない。国債と交換で80兆円は富裕層に渡るが彼らはお金は全く使わない。米国債を買うのが普通だ。これはつまり米国人に任せるということだ。日銀が刷ったお金を米国人が使っているのである。日本が不景気に沈み、米国がインフレを抑えるのに苦労し、急激な円安になるのは当然のことだ。こういうことを引き起こしているのはこの330億円以上は認めないという財政健全化推進本部の超緊縮路線だ。彼らはバカだ。30年間のデフレで彼らが日本人に与えた損失は1000兆円だ。自分たちがデフレを引き起こしていることがわからない馬鹿たちである。
日銀が刷ったお金を米国人ではなく日本人に使わせることを提案したい。80兆円で国債を買うのではなく、国民に平等に分け与えると月額5万円、年額60万円を給付することになる。これだと確実にデフレ脱却が起こり、米国のインフレが収まり、円高に触れ、一ドル100円ほどになるだろう。
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