日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

印刷して借金を返せる国とそうでない国

2008年11月11日 | 経済
 YaFooの質問サイトで「1万円札を増刷して借金を返せばいいのではないか。何故そうしないのであろうか」という意見があり、それに対する回答が紹介されていた。
1.印刷するのに金がかかりすぎる 
2.ハイパーインフレになる が回答の主なものであった。

1.はベストアンサーに選ばれていたが1万円の印刷コストは22円ということは日銀が発表しています。金がかかりすぎるとはいえないでしょう。ハイパーインフレになるという人はジンバブエを例に挙げていました。ジンバブエと日本はまったく違います。日本人の恐るべき白痴ぶりにあきれてしまいました。
  私が回答するとすれば 
 「印刷して返せばいいのに政府や日本銀行がやらないのは何故でしょうね。理解できない。」です。
 1万円札のコストは22円ですのですべてを印刷して返せば2.2兆円で返せます。1000兆円の借金と2.2兆円の借金は大違いです。印刷して返せば日本は無借金国と同じです。これをしないのは2番目の回答にあるようにハイパーインフレになると考えているからでしょう。しかしながらこれは間違いです。印刷して返してもインフレにはなりません。世界の中で唯一借金を印刷して返せる国が日本なのです。なぜかというと日本はデフレの国だからです。デフレの国は印刷して返せるのです。印刷して返せるだけでなく永年悩まされてきたデフレが退治できていいことだらけです。
 かってアルゼンチンやロシアが破産しました。それは米ドルの借金があり、不渡りを出してしまったのです。最近では韓国が外資が逃げ米ドルが枯渇して不渡りを出すだろうと噂されています。米ドルを印刷できないから行き詰るのです。外国通貨の印刷が出来るのは無法者の北朝鮮くらいです。借金が自国通貨で構成されている国は印刷して返せます。ただし暴落は覚悟しなければなりません。日本以外は殆どインフレ状態ですから自国通貨を印刷すればインフレが加速し通貨が暴落します。米国は多額の借金があります、大きな顔をしているのは印刷して返せばいいと考えているからでしょう。一極支配の帝王のわがままです。現在の米ドルの価値は日本、中国、産油国が米国財務省債券を売らないでいてくれるから維持できているのです。それを知っていて通貨を増発するのは道義的な問題があります。どこかの国が米国財務省証券を売りに出せば、他国も暴落する前に売ろうとしていっせいに売りに出します。そうなれば米ドルの価値は大幅に下がります。 日本の国債は円建てですので印刷して返せます。日本の借金1000兆円は普通では返せない額です。したがって印刷して返すしかありません。日本は印刷しても円の暴落はありません。日本はここ10年以上に渡って内需に関してはー1%の年率で縮小しています。外需が旺盛でなんとか景気を維持していますが基本的には重度のデフレです。地価は年率3%で下がり続けています。インフレが起きる前にこの重度のデフレが終わらなければなりません。デフレを終わらせるために毎年50兆円ほど円を増刷しなければなりません。諸外国のように2%程度のインフレまで許容するとすればもっと多く刷れます。この金は政府が自由に使えるのです。したがって歳出削減や増税は必要ないのです。  世界中でデフレの国は日本だけです。したがって借金を印刷して返せる国は日本だけなのです。米国その他の赤字国が通貨を増発して借金返済を行わないのは現在インフレが進行しているからです。日本だけは例外です。日本は唯一日銀券を増発して借金返済していい国なのです。 1000兆円の公的債務を15年計画で印刷して返していけば問題なく返せます。通貨を増刷すれば借金がなくなり内需が成長し初めて、円は上昇すると考えています。一般には通貨を刷ればその通貨の価値は下がります。しかし円の場合は逆です。日銀券を増刷すれば公的債務とデフレという二つの問題が解消されて健康体に戻れるので国内的には円の価値は微減で対外的には円の価値が上昇しないはずはありません。円は特別の通貨なのです。  
このあたりの事情を説明した本を書きました。ご一読いただければ幸いです。
「歳出削減と増税は国を滅ぼす」、村島定行著、風詠社、 500円、 2008年11月10日発売
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