日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

日本シリーズ第三戦、オビスポ、山口の使い方に辛抱強さがあった。

2009年11月04日 | スポーツ
 日本シリーズ第三戦は7対4で巨人が勝った。最初の得点はソロの本塁打だけという珍しいケースだった。しかもソロ本塁打6本の応酬で3対3で緊迫していたと思う。その後チャンスで得点に結びつけた巨人が押し切ったがホーム球場であることが力を貸したものと見える。
 投手起用に関し巨人の原監督の采配に見るべきものがあったように思う。先ず先発のオビスポは2本ソロ本塁打を打たれて、コントロールも定まらない中、根気強く投げさせて6回まで投げさせたのは評価できる。
 また山口は7回から登板し、自らの死球、一塁手のエラー2個でノーアウト一塁三塁になって、大きな危機を迎えた。山口はアップアップしていたが代えずに続投させ、ここで一点を取られただけで押さえたことが大きい。3対2でリードしていて5回表のソロ本塁打で追いつかれるとその裏2点を取り、8回表に1点を取られて1点差になるとすかさずその裏に2点を取り返し差を3点に広げる戦い方は必要なときにいつでも点を取れると日本ハムに恐怖心を抱かせるに充分ではなかったろうか。巨人の快勝であった。  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自虐と衆愚がもたらした貧困率15.7%

2009年11月04日 | 経済

 今朝の朝日に「日本の貧困率15.7%の衝撃」という記事が出ていた。2007年の日本の貧困率がOECD諸国30ヶ国中下から2番目だという。いくらまじめに働いても普通の暮らしさえ出来ないという。これは15年もデフレが続けば当然のことである。2004年は貧困率は14.9%で下からの4番目であったが3年でさらに貧困率は増大した。
 民主党はデフレを止めることは考えていないからさらに経済は悪化するはずである。日本の地価は過去15年以上年率3%で下がり続けている。スーパーやデパートの売り上げも毎年減少している。これは全て日本人の貧困化を意味する。これは何も変わった病気ではなく15年も続く重度のデフレの典型的な症状である。
 デフレは通貨の供給量が少ないから発生する。つまり日銀券の刷り方が少なかったのである。無駄遣いした結果デフレになったのではなく、お金の使い方が少な過ぎた結果、デフレになったのである。日銀券を印刷して大規模な財政出動をやっておけばこれほどの不景気にはならなかったのである。
 経済の運営は難しくはない。好況でインフレ気味のときは歳出を削減し、不況になったときは歳出を増大し、消費を刺激する。簡単なことである。ところが日本政府は不景気の中で歳出削減を続けたのである。「公共事業費が諸悪の根源だ」というマスコミのデマで公共事業費は10年前の30%にまで落ち込んでしまった。民主党政権はさらに公共事業を削ろうとしている。10年前、15年前は国民はもっと豊かであった。潤沢な公共事業費のお陰で地方は現在より数倍活気があった。日本をこんなに貧乏にしたのはマスコミと国民自身である。反政府、反官僚、反公務員の熱に動かされて民主党を政権に押し上げたがこの熱情には殆ど根拠がない。日本の官僚、公務員が税金を無駄使いするために官僚、公務員をやっているはずはないのである。自民党の議員も貧乏人をさらに貧乏にするために政治をやっているわけではないのである。マスコミの剣幕に恐れをなして歳出を削減し続けたともいえるのである。
 日本は世界最大の債権国であり最も豊かな生活を享受することができる。それが貧困率15.7%というのは日本は世界最大の借金国であるというデマに踊らされた結果の人災といえる。もちろん日銀や財務省も馬鹿で世界最大の借金国という考えを自ら広めるという誤りを犯した。そして現在でも大部分はその誤りに気付いていない。私はかって「インフレの起こし方も知らない日銀」と何回か酷評したことがある。経済の現状を正しく認識できない日銀や財務省は税金泥棒といわざるを得ない。
 1万円札の原価は16円である。印刷して返せば1000兆円の公的債務は1.6兆円あれば返せるのである。公的債務は政府の借金であり国民の借金ではない。国家の貸借対照表では政府の借金は国民の家計の黒字を意味する。政府の借金を増やさないようにすることは国民の家計の黒字を増やさないようにすることと同じである。マスコミと野党は政府が無駄遣いをして公的債務を増やそうとしているとして盛んに攻撃して現在の不況をもたらしたのである。もちろんそのデマ宣伝に負けた自民党も馬鹿である。がんばって公共事業を減らさなければ政権を追われることにはならなかったはずである。
 そもそも日本は無駄遣いをしているであろうか。どこで贅沢をしているであろうか。全国で崩壊寸前の橋が121基も補修されずに放置されていると今朝の新聞に出ていた。日本は大規模な公共事業が必要なのである。これは国民の福祉に直接に繋がっている。
 昨年米国の破産企業の経営者が自家用飛行機で会議に出席して顰蹙をかったが、日本はこういう贅沢はしていないのである。遮二無二無駄を探しても一千億円出てくるかどうかである。日本が不足するのは年に数十兆円の金額である。桁が違うのである。税金の無駄遣いを民主党が鳴り物入りで探して3兆円を見つけてきたが地方からは「全て必要な事業で無駄遣いではない」という反発が出ている。これこそ衆愚である。民主党の「無駄遣いをやめれば必要な金は出てくる」というのを信用する国民は愚かである。毎年数十兆円以上の金は日銀券を増刷する以外の方法では出てこない。「日銀券を増刷すればハイパーインフレになる」というのを信用する国民も愚かである。この重・重・重度のデフレの中でどうしてインフレを心配しなければならないのか。自虐と衆愚が貧困率15.7%をもたらしたのである。
 貧困率15.7%を解消するのは簡単である。日銀券を毎年50兆円以上増刷することである。世界最大の債権国日本は最も豊かな国になれるのである。
 ノーベル経済学賞を受賞したマサチュセッツ工科大学のレスターサロー教授は10年前に来日し「日本政府がやるべきことはひたすら輪転機を回すことだ」と講演し、丹羽春喜教授は諸君の平成10年の5月号に「お金がなければ刷りなさい」という記事を書いている。他ならぬ小生も平成11年6月7日に同様の趣旨の記事を地方紙に書いている。
 10年前に日本は既に重度のデフレに陥っていた。デフレを止めるために日銀券を増刷して財政出動をしなければならないのに日本政府は歳出削減を続けデフレを助長し続けた結果、15年も続く戦後最長のデフレがもたらされた。
  かって東京は世界で最も物価が高く暮らしにくい大都市といわれていた。ところが現在は韓国のソウルより物価が安いといわれる。15年続いたデフレの当然の結果である。通貨の供給量を少なくすれば物価が下がり、デフレは進行する。あらゆる事業は利益が出ずに倒産することになる。多くのデパートが廃業し、地方の繁華街がシャッター街になり、Jalが倒産の危 機に見舞われる。世界中が物価が上がる中で日本だけが物価が下がる。これは新興国の台頭の結果でもなく、グローバル化の結果でもない。日本人が、国民が、マスコミが、政府が公共事業費を削り、歳出削減することを選び、財政出動を忌避した結果である。日本の経済を正当に見ることが出来なかった結果である。
 自虐と衆愚の果てが貧困率15.7%である。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする