塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

美しさにこだわることと、ミスを許容すること

2016-04-29 00:26:49 | 日記
 もし僕がマンチェスター・シティの選手で残留が確定しているならば、来季に向けて嫌な感じを抱いていると思います。

 少なくとも、グアルディオラがやってくる、という高揚感はないはずです。

 グアルディオラに対しての一般論は

 1・バルセロナで素晴らしい結果を残すが、同時にその美しさも絶賛された
 2・チグリンスキをはじめ、補強が芳しくない麺もあった
 3・ボージャン、デニス・スアレスなど、下部組織出身の選手に対して移籍を容認する
 4・イブラやマンジュキッチなど、溝が深い選手も多い

 というものでしょうか。

 僕が注目するのは理由3と4になります。

 簡単に言えば、グアルディオラは

 「自分が信ずる価値観」

 の中で選手が動くことを前提として、練習と言葉がけを行っていると推測します。

 選手がどんなに有意義なプレイと判断しても、自分の価値観に見合わないと判断すれば叱責する、だからこそ我の強い選手たちは自分たちが尊重されていないと思うのでしょうね。

 僕もその気持ちがわかる気がします。

 うちの父はよく

 「お前や母ちゃんはぞんざいな仕事ぶりだな」
 「仕事をするときは、丁寧に綺麗にやらなくてはだめだ」

 と自分以外にも常に完璧を求めます。

 父の考える完璧
 僕の考える完璧
 グアルディオラの考える完璧

 その基準は異なって当たり前なのですが、父は自分の考える完璧の中でしか生きていないため、少しでもだめだと思うとすぐにいらつく、グアルディオラにもそのような側面があるのでしょう。

 ですから家を離れて仕事の際、見栄えが良くない、うまくいかないと、自分で自分を

 「ダメだな」

 と責めてしまう、自己嫌悪や自信の無さに繋がってゆきます。

 レッズの指揮官ペトロビッチが

 「私は選手にミスをする自由を与えている」

 と過去に語りましたね。

 選手にとってこれほど価値のある言葉は無いように思うのですが、どうでしょうか。
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ディアドラ、イタリア製スパイクを再生産へ

2016-04-28 01:25:32 | 日記
 日本もそうですが、自国のブランドが必ずしも代表を支援することがサッカーでは見かけないことが多いですね。

 例えば水泳やバレーボールではミズノ、アシックスがスポンサーに付きますが、「サッカー」となるとアシックスは経験はある物の、やはりアディダスに収まります。

 それは海外も同様で

 1・ブラジル 自国ブランド ペナルティ、トッパー、現在はナイキ、過去はアンブロがスポンサーの時期あり
 2・フランス 自国ブランド ル・コック、パトリック、 現在はナイキ、過去はアディダスがスポンサーの時期あり
 3・イタリア 自国ブランド ロット、ディアドラ、エネーレと多彩。現在はプーマ 過去はナイキ、ル・コックの時期あり

 特に3のイタリアは2002年のワールドカップでカッパと契約したさい

 「コンバット」

 と呼ばれる、ストレッチのタイトな形が評判を呼ぶも、現行のプーマとはすでに10年以上の付き合いです。

 そのイタリアを代表するのブランドがディアドラですが、遂にスパイクで

 「イタリア製」

 を再度市場に投入することが、公式ホームページで閲覧できます。

 現在はナイキですが、2000年代の半ばトッティと契約していたときも、イタリア製のスパイクはあったと思います。

 ミズノがモレリア、バサラなど多くの靴を日本で製造しているように、ディアドラも

 「自らのルーツを再確認」
 「靴の品質でイタリアは高いひょうばんを持つ」

 という点を考慮したと思います。

 衣類の世界でイタリア製は凄く甘美な響きですからね。

 スパイクではありませんが、パトリックもフランス製を再生産(今回はトレーニング・シューズのリバプール)するように、ブランドが自分のおひざ元で靴を作るのは、凄く興味深いものです。

 もしナイキが米国生産をすれな、それは凄く話題になるでしょう。
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日本で活躍するスロベニアの選手たち

2016-04-28 01:07:16 | 日記
 日本がスロベニアのサッカー知識人と初めて遭遇したのは何時でしょうか?

 かつて加茂さんが横浜フリューゲルスでゾーン・プレスを導入することを検討した際、其の案を補佐したベルデニックとの出会いが最初なのかもしれません。

 日本代表経験者がスロベニアで戦ったのはおそらく森山泰行がヒット・ゴリッツアに移籍した点が最初でしょうが、僕たちが思う以上に、スロベニアの選手たちはJリーグで戦ってきました。

 古くはジェフのミリノビッチがそうですし、ベルデニックもベガルタやグランパスエイトで指揮を執りました。

 最近までズラタンとミリノビッチは現役の代表でしたし、レッズのイリッチもそうですよね。

 スロベニアは旧ユーゴ連邦の中ではある種異質で

 「お前たちはスキーで頑張れ、俺たちがサッカーをするさ」
 「スロベニアは勤勉だ」

 と、現在のセルビアやクロアチアの人々から指摘されてきました。

 イビチャ・オシムが1990年ワールドカップ、カタネツを重用したのも、彼がサンプドリアという地の利を知っているほかに、スロベニアという勤勉な土地の選手のため、だったからでしょうか。

 僕はスロベニアの方と話したことがありませんし、ザボビッチのように気性の激しい選手もいます。

 一方でこれだけスロベニアの選手が多いのであれば、Jリーグはスロベニアを特集してみたらどうでしょうか?

 ブンデスリーガは香川の移籍以降、しっかり日本語で対応できる組織を形成しましたが、日本もある国に特化したプロモーションがあってもよさそうに思います。
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サッカーで考えるオーナーシップと業務提携

2016-04-27 00:26:45 | 日記
 弟の友人が日産のディーラーで働いており、時々パンフレットが届きます。

 最新のパンフレットは連休の目玉商品が掲載されていましたが、そこには指摘のあった車も掲載されていますが、この車の命運はどうなるのでしょうか?

 パンフレットもすり直しは当然できませんし、当該車種は既に発売されている車ガイドでも紹介されています。

 「業務提携」

 というものは、どちらかに落ち度があれば、もう片方にも重くののしかかることを、改めて照明しました。

 例えばサッカーではウディネーゼのオーナーであるポッツオ家は、スペインのグラナダ、イングランドのワトフォードのオーナーでもあります。

 ですから彼らのオーナーシップが苦しくなれば、3クラブすべてが路頭に迷う形になりかねません。

 イタリアでは過去

 パルマの破産
 フィオレンティーナの破産 
 ペルージャの破産 

 という痛みを味わってきたクラブも多いですしね。

 また、シティはニューヨーク・シティを立ち上げ、関係上横浜F・マリノスとも今後、更に影響力を増していくでしょう。

 当初のオーナーであったタクシン氏もキナ臭い話題が多かったわけですが、もしシティが何か躓いてしまえば、F・マリノスの経営にも問題が飛び火するのでしょうか?

 キュラソー代表のマルティノス入団は、シティのスカウトが実って実現という話もありますし、業務提携にしてもオーナーシップにしても、経営というものは難しいものですね。
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三菱自動車から見るサッカーブランドの立ち位置

2016-04-27 00:16:39 | 日記
 三菱自動車の問題が拡大しています。

 自動車の開発はトヨタのように資本が大きければ大きいほど、開発費が潤沢なうえに多様な車種を発売できます。

 またトヨタにはプリウスという時代を変えた車種がある上に、ランドクルーザーのような悪路に耐える車もあり、中東やアフリカでは、中古のトヨタが活躍していると聞きます。

 三菱には資本が無かったこともそうですし、車種を絞り込むことで開発費を使用していた部分があるようですが、これでは代理店み厳しかったでしょうね。

 なんだかこれ、スポーツブランドと似ていませんか?

 ナイキ、アディダスの2大巨頭には、プーマですら影響力が乏しく感じられるうえに、ビッグクラブはたいてい、この2つのブランドが契約しています。

 同時に彼らは映像で商品をアピールする術に長けていますし、意図的かどうかはわかりませんが

 「最新ジャージをリーク」

 という形でファンにネタを提供します。

 アディダスからは既に、来季のレアル、シャルケの新作デザインが漏れていますし、バイエルンあたりも情報公開に至るのかもしれません。

 でも、中規模、小規模ブランドが、三菱が抱えていた焦りを感じているようには見えません。

 それは各社が

 「値段と契約選手には縛られない」
 「良品を低価格で提供したい」
 「我々には我々のやり方がある」

 ということを、強く認識しているためでしょうね。

 カッパがウォルクスブルクとナポリと契約していることは、今季に限っては凄く大きな影響がありましたし、マクロンも影響力を保っています。

 サッカーは車以上に群雄割拠ですが、だからこし戦略が問われていることは間違いありません。
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