塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

改めて考えるイタリアの南北問題

2020-12-05 20:55:21 | 日記
 イタリア南部の都市と言えば、ナポリの他にパレルモやバーリなどが知られています。
 
 パレルモ イタリア代表のファブリツイオ・ミッコリ
 バーリ イタリア代表のアントニオ・カッサーノ
 レッチェ ウルグアイ代表のエルネスト・チェバントン

 という選手たちが在籍してきました。

 ただミッコリのように、南部の労働者が「致し方なく」もしくは「喜々として」北部で職業を見つけるように、大抵の場合は移籍してしまいます。

 南部は農業が盛んなのですが、天候の問題だけでなく地形が非常に辺鄙であり、栽培できる作物がオリーブやサボテンという地域もあるんですよ。

 ですから彼らは顔の知れた片田舎ではなく、都会で洒落た空気を吸いたいと思う気持ちもあるんですね。

 でも推測でしかありませんが、南部の人間はローマのある中部イタリア、ミラノのある北部イタリアに馴染んだとしても「同化」はしないのではないでしょうか。

 イタリアが国全体が統一されるのは

 1・フェラーリがF1で勝利した日
 2・代表がワールドカップ優勝をもたらした日

 とされています。

 つまり、北部から痛い目を見てきた南部が、そんな簡単にお金を稼ぐための目的としてやってきた地と同化し、北部風の暮らしを満喫しているかと言えば、案外そうではないように思えます。

 イタリア代表のディ・ナターレ。(既に引退しています)

 彼はナポリ生まれでありながらウディネーゼの顔となりましたが、それは彼の人間性や結果をファンが受け入れ、ナターレもその点を受け入れたという側面があるように感じます。

 ディアドラでもなくロットでもなく、アシックスを愛用し素晴らしい活躍を見せた彼ですが、ナポリに帰還するそぶりすら見せなかったことは、本当にすごい事だと思うのですね。
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