信濃毎日新聞は現在、「ジェンダー論」を特集し記事にしています。
今月からは、女性の希望しない妊娠、交際相手から執拗にセックスを求められる、避妊を考えない男性など、出産や産婦人科へ訪問することが、どれだけ大変なのか、ということがわかる記事が多いのです。
ではどうして男性は、簡単にセックスを求めるかといえば、脅迫観念があるのではないでしょうか。
同時にロールモデルもないと思うんですよ。
現在Jリーグが誕生して30年が経過し、高校、大学という学生リーグでも、プロ経験者が指揮官となり、お互いに声をかける大切さ、用具や部室の手入れ、清掃が不可欠ということを伝えています。
そこにはサッカー選手というよりも、プロを目指すにしても学校でサッカーから離れても、最後に物をいうのは人間性なんだよ、とプロで生き抜いてきた人間の重みがあるわけですから。
一方、ロールモデルがないだけでなく、僕の高校時代は、男性雑誌、女性雑誌、(下世話な)週刊誌、深夜テレビでも
セックスのへたくそな男は最悪だ
童貞は女にもてないし、外見からもすぐにわかる
風俗で女性のお世話になっても、恋人や妻としていなければ、それは単なる「素人」童貞
というように、どんどん片隅に追いやられていく男性が、けた違いに多くその形が現在でも、価値観として残っている気がしませんか。
最近視聴したドラマ「君はペット」、松雪泰子の出世作「白鳥麗子でございます」でも同様の台詞
「一緒に住んでいるのに、していないのか」
と友人が驚く場面が出ていますが、男性は行為に及ばないとこのように、周囲から馬鹿者扱いされることを重々承知している、だからこそ早急になるのかもしれません。
サッカーはコーチや名手など、ロールモデルがありますが、その助言を聞きながら自分自身の特徴をとらえていく事ができます。
そうでないのが男女の関係性、なのでしょうか。
でも「金八先生」でも「コウノドリ」でも描かれましたが、10代の女性の妊娠だけでなく、女性が不利益だけが残ることだけは、絶対に避けなくてはいけないことは当然なのですが。