塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本代表選手が、名門に移籍することの価値

2019-09-02 00:57:31 | 日記
 その中島が在籍するFCポルトは、1987年と2004年の2度、チャンピオンズ・リーグで優勝しています。

 先日PSVへ移籍を表明した堂安律ですが、PSVもまた1988年に欧州王者に輝いています。

 今夏の移籍ではありませんが、酒井宏樹が在籍するマルセイユもはく奪の形ではありますが、1993年に欧州の頂に立ちました。

 しかもマルセイユの対戦相手は、全盛期のミランでありバジール・ボリのゴールを鮮明に覚えているオールド・ファンは多いと思います。

 こうして日本代表の選手たちが、過去にチャンピンズ・リーグ優勝経験を持つクラブに在籍することが珍しくなくなったこと、これだけでも凄いことですよね。

 ですから、2014年のワールドカップ早期敗退は、より多くの衝撃となりました。

 ミランが7回(本田)、香川が3回(ユナイテッド)長友も3回(インテル)、つまり総合で13回の優勝を誇る、これだけも素晴らしい歩みをむつクラブたちに、日本代表の主軸が在籍している事実。

 これだけでもファンは大きな期待を感じていたはずです。

 ちなみに香川が在籍していたドルトムントが1回優勝経験を持ちますし、2011年には内田のシャルケが4強に進出するなど、欧州最高峰で場数を踏んでいたことも事実でした。

 ですから、名門に在籍する選手が増加しますと、敗れた際の反動は凄まじい代物となってしまうわけです。

 ちなみに長友が現在在籍するガラタサライは、2000年のUFEAカップで優勝していますし、ハーツに移籍した食野が一回り大きくなり、腫れてシティに復帰するならば。

 グアルディオラの下で欧州王者に輝く、かもしれません。

 僕たちが気づかないうちに、日本人選手が駆け上がる速度が増しているのは間違いないように思えてきます。
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情熱大陸、あの日本代表選手を特集する

2019-09-02 00:48:08 | 日記
 昨晩放送の情熱大陸、主役は日本代表の中島翔哉でした。

 貴重なカタール在籍時の映像も確認できたことは良かったと思いますが、一方で彼の考えがマスメディアが思う枕詞にない点が、率直に素敵だと感じましたね。

 「背番号10にはそれほど思い入れはありません」
 「観客動員が多い、少ないで移籍先は決めませんし、むしろ少ない方が重圧を感じませんしね」
 「移籍先は自分で見て決めます」

 など、自分の脳裏に描く応答とはずいぶん隔たりがあったと思います。

 取材陣は相当面くらったに違いありません。

 僕らの感覚からすれば、カタールだけでなく中東でプレイすることは、貴重な時間を費やすほどの事ではないと考えがちです。

 サウジアラビアではアル・イテハド
 イランならペルセポリス
 UAEならばアル・アイン

 中東にもチャンピオンズ・リーグ優勝を狙う名門は当然存在しますが、規模はやはり欧州とは比較できません。

 中島の場合、ポルトを含むポルトガル国内でもスカウトがポルティモンセに出向いていたようですから、俗にいう「ビッグ3」へ移籍すると考えるファンが多かったはずです。

 それでも日本代表の背番号10は、周囲の喧噪に惑わされることもなく、自分の意思でカタールに移籍し、そしてFCポルトに加入します。

 これは中島がFC東京に在籍するまで、カターレ富山に東京ヴェルディと日本で移籍を経験していたことが大きいと思います。

 つまりコーチやGMなどの首脳陣、練習設備など噂や人の意見ではなく、自分の良しあしで決める大切さ。

 この点を既に把握していたに違いありません。

 FCポルトの一員となった今、彼はより大きな重圧を背に新しい戦いを始めています。
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