塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ブランドにとって旧技術は何を意味するのか

2017-03-11 17:12:33 | 日記
 スポーツブランドにとっては皮肉、消費者にとっては面白いと思うことに、過去の技術がどう判断されるか、というものがあります。

 例えばリーボック。

 アイバーソンが愛用し、ファンの間でも絶大の人気を誇る初代のクエスチョン。

 この靴に搭載されている衝撃吸収材「ヘクサライト」は、リーボックの関係者からみれば、最先端の技術ではありません。

 90年代にヘクサライトはすでに巻き込み型で軽量化が可能となったサスペンデッド・ヘクサライトに進化しているくらいで、リーボックからすれば現在進行形のポンプに絞りたいのではないか、と思うくらいです。

 しかし、ファンの声援にこたえるためには

 「ヘクサライトとクエスチョン」

 を製造し続け、ヘクサライトを製造するラインを撤収するわけにはいきません。

 アディダスがトルションにチューブラ、そしてエーキューブにバウンスと衝撃吸収を幾度なく変化してきた中で、訴訟に発展した事例もあります。

 日本代表の選手たちが練習時に支給されたトレーニング・シューズにエーキューブが搭載されていたのですが、ナイキが
 
 「彼らの技術が我々のショックスを侵している」

 と訴えたんですね。

 代表はこのときジーコ体制で、戦術から選手選考まで様々な意見がありましたが、このような外野でも騒がれていることがあったのです。

 この訴訟がどのようになったのか、以後記事を見かけませんが、ブランドにとって技術開発というものは

 1・他社との差別化だけでなく、古い技術も簡単に製造中止にできない
 2・ファンは街履きの中で技術を確認し、体育館や芝生の上の履き心地を加味していない

 という面倒な物でもあると言えます。
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改めて思う、キングが決めたゴールに関して

2017-03-11 10:38:20 | 日記
 キングがJリーグ選抜の一員として参加した、震災のチャリティ・マッチで決めたゴール、今フットボール・ウエブマガジンで再確認しました。

 僕はこのゴール、あの時と酷似しているといつも思うのです。

 それはキングがルイス・フェラリスで行われたサンプドリア戦でのゴール、ジェノア在籍時、彼が奪ったただ一つのゴールをどこか連想させる、言い換えれば誰もが覚えているという点です。

得点の経緯もよく似ています。

 サンプドリア戦では、チェコ代表のトマシュ・スクラビーのポストから始まり、彼が頭で落としたボールにカズが走りこんで決めました。

 このチャリティでも、田中マルクス闘り王のポストから、やはりカズが走りこんで決めた形になったわけですが、この形ならばオフサイドにならない、FWとしては凄く有難い形だと思います。

 恐らくこのゴール、今でも支えとなっている方、凄く多いと思います。

 僕ですら、このハイライトで今でも涙ぐむくらいですからね。

 ジェノアファンが

 「ミウラのゴールはよく覚えているよ」
 「50歳でも現役を続けている彼に、よろしくと言いたいな」

 と語るように、やはりダービーでのゴールは特別です。

 あの時、指揮官がスコーリオでなければ、という論調もありましたが、彼はジェノアの生き字引のようなもので、韓日ワールドカップの際、対戦したチュニジア代表の主力がジェノアにいたのも、

 「ワールドカップに導いたスコーリオの古巣がジェノア」

 という点が大きかったためです。

 彼からすれば、アジアから来た選手を使うことは、己のプライドを護るための方便だったのかもしれません。
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他人を承認するという、意義ある行為について

2017-03-11 00:15:19 | 日記
 人間、何がほしいかと言いますと、金でも名誉でもなく、ただただ

 「他人からの承認」

 ではなかろうか、と思います。

 僕は職場でも家でも、承認すらされていないと感じるときが多々ありますが、それは福島第一原発の問題で近年発生している、避難者を蔑ろに扱う形にも表れている。

 そんな気さえします。

 福島ユナイテッドは、そんな皆さんを励まそうと今季も意気込んでいると思います。

 彼らをスポーツ・ブランドで一番人権、環境を考えているヒュンメルがサポートしているのも、どこか納得できます。

 実は昨日、郵便局に立ち寄ったのは「ラブレターもどき」を投函するためです。

 昨年の高校時代の同期会で再会した女性に、手紙をしたためたので投函したのですが、彼女は高校時代、僕をクラスの女子で唯一、承認してくれたと勝手に感じているためです。

 高校時代、僕は入学初日から卒業式まで、全くクラスに馴染めず、完全に袋小路に迷い込んでいました。

 修学旅行を欠席したい
 この苦痛から解放されたい

 と常に思っていましたし、卒業式を終えて駅に向かす清々しさは、ある種のカタルシスさえ感じたほどです。

 サッカーでエンポリがフィオレンティーナに勝つような、格下が格上を下した際の爽快さはこんなものではなかろうか、とたまに想像しますが。

 その女性はクラスで完全に浮いた僕に凄く温かく接してくれて、今でも本当に感謝しているのです。

 同期会で本当は言葉で伝えたらよかったのですが

 高校時代の嫌な記憶
 僕と話していたら、周囲が彼女を変に思うに違いない

 と勝手に萎縮してしまい、改めて感謝の気持ちを送った、というわけです。

 ただ、彼女がかつての住所に住んでいるかもわかりませんし、返事も来ないと思います。

 ただ、他人を承認することの素晴らしさ、を彼女から学びましたし、人間が根本的に持つ差別的な視点と表裏一体であることも、観念として理解できたことは大きな収穫であることも確かです。

 皆さんはこんな「まどろっこしい」事はせず、ラインやメールで済ますことができるでしょうし、僕は過去に生きている証でもあるのですが。
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福島ユナイテッドにメールを送らせて頂きました。

2017-03-11 00:05:20 | 日記
 インターネットというものは、本当に便利な物だと実感することが僕でもあります。

 昨日、郵便局で切手を買い求め封筒を投函したのですが、E-メールならばこれらの手間が簡略化できますからね。

 僕は昨日、福島ユナイテッドにメールで手紙を書きました。

 テレビ各局は本日で6年が経過しようとする東日本大震災における東北地方の現状を、再度考証し、今後どうあるべきかを検討しています。

 福島ユナイテッドは長野パルセイロと同じJ3に所属し、今季もお互いが行き来する形になるわけですし、パルセイロも有志の方々がチャリティを企画して、福島ファンを激励してきました。

 僕が送信したメールの内容は

 1・全国のサッカー好きが皆さんを尊重しています
 2・過去、千曲市サッカー場で行った、エール交換

 という2点になります。

 まだ震災前で傷つく前の出来事です。

 パルセイロは地域リーグで戦っていた際に、千曲市サッカー場で福島ユナイテッドを迎えたことがあり、僕も観戦に出かけたのです。

 試合終了後、福島ファンが

 「AC長野!AC長野!」

 とコールをしてくださったんです。

 まだ生観戦の経験が浅かった僕は、敵地にやってきたクラブが、このようなコールをしてくれるとは思わず、驚いたんですね。

 その後、パルセイロのゴール裏からも

 「フクシマ!フクシマ!」

 とコールを返すことで、お互いのスポーツマン・シップを確認しあい、凄く感激し、同時にサッカーが持つ素晴らしさを味わえたのです。

 これらを綴って送信したのですが、6年が経過する今だからこそ手紙をしたためることができたように思います。
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