塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

2009年バロンドールはリオネル・メッシの頭上に!!

2009-12-09 20:50:14 | 日記
 大方の予想どうり2009年のバロンドールはメッシが受賞しました。バルセロナのスペインと欧州の「2階級制覇」の原動力となったことが、大いに評価されたのでしょう。 インテルファンとしては悔しいのですが、先のカンプノウで行われたチャンピオンズリーグは、まさにバルセロナの独壇場でした。中盤でダイレクトにパスをまわすことでインテルのプレスを回避し、両サイドのオープンスペースを有効活用するそのスタイルは、敵、味方関係なく拍手を送りたくなるほど洗練されたものです。
 
 ワールドサッカーダイジェストの巻末のスペインのコラムは、ヘスス・スアレスという人物が手がけています。彼はグアルディオラと長年親交があり、同時にシャビやイニエスタの動きを非常に評価している人物です。
 僕は彼の言う事全てに賛同するわけではありませんが、この件に関しては同意見です。付け加えるなら、セドゥ・ケイタとヤヤ・トゥーレを含む中盤の力量が、メッシのバロンドール受賞に一役買っていると思います。

 ケイタやトゥ-レの存在を僕たちは見逃しがちですが、彼らのように中盤でフィルターとなり、前線の選手が体力を温存し、常に前を向いて自分の仕事に専念できるよう、影でさせている選手は本当に不可欠な存在です。
 彼らがセンターサークル付近でボールを奪取できたなら、より相手ゴールに近い位置から攻撃が出切る上、GKと最終ラインの負担は大幅に軽減します。

 またイニエスタとシャビのように、技術が優れ同時に有数なプレースキッカーを相手は放っては起きません。しかしバルサのパスワークの前にプレスは崩れ、メッシ相手のサイドバックと容易に1対1を仕掛けることができます。
 サイドバックを助けるためにセンターバックが近づいてくれば、ゴール前の守備は手薄になりバルセロナのゴールのチャンスは格段に高まります。

 「組織」と「個人」
 相反するこれらの要素が2つしっかり連動していることが今のバルサの強さの要因であり、メッシが輝いている証拠でしょう。
 かつてイケル・カシジャスが「レアルが負ければ敗因は全て守備陣のせいにされる。」と嘆いた事がありますし、アリゴ・サッキ時代のミランの選手達は、「ゾーンプレス」という戦術を具現化する駒でしかなく、最後には選手達が音をあげてしまいました。
 組織と個人を両立させるには、レアルとミランという老舗をもってしても難しいものですが、グアルディオラ監督は就任した時点で、その厳しい任務を成功させてしまいました。

 現スペイン代表監督がビセンテ・デル・ボスケがその座を退いた後、スペインのベンチに座っているのはグアルディオラかも知れません。

 また前回のワールドカップで満足のゆく出場機会が得られかったメッシも、今回はアルゼンチン不動の主役として南アフリカの地を踏みます。メッシに全幅の信頼をおくマラドーナのもと、メッシはバルセロナで味わう歓喜を、代表でも味わえるでしょうか。

 彼は「バロンドール受賞者」という重い肩書きを背負ってワールドカップを戦います。メッシの真価が問われる戦いは半年後幕を開けます。
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体の不調を感じたとき

2009-12-09 18:13:50 | 日記
 一昨日頃から体調が悪く、昨日は関節の痛みと頭痛を我慢しながら仕事をしました。お客商売のつらいところは、日によって働く従業員の数が違うこと。その為多少の不調ならば店に居た方が良い時もあるんです。

 サッカー選手は試合当日、急に体の不調を感じたらどうしているんでしょうか?サッカーは交代枠が3しかありませんから、仮に試合中倒れるような事があれば、交代枠と戦術プランを崩してしまいますし、急に不調を訴えても、控えの選手の誰を起用するか不安もあるでしょうしね。やはり我慢して出場している選手は多いような気がします。
 特に急に出場を打診された選手の心構えもあります。サッカーで飯を食うことは、本当に大変ですね。

 もちろん控えだった選手が大活躍し、そのままレギュラーに定着する例もありますが、それは少数の事例ですからね。指揮官としては自分の考える11人を先発で起用したいでしょうし。

 サッカー選手にとって一番大事な事は、試合に出場する事やワールドカップにエントリーすることよりも、体の手入れを怠らないことですね。
 昨日、一昨日の不調でそのことを実感した次第でした。
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