さわやかに生きるための条件を、ちょっと前に2つ教えてもらったよ。でもその続き、どうなってるのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『感化力』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
三番目には、「ある意味で、自分の生命を有限なものとして、また別な意味では、無限なものとして悟っていること」を挙げています。
やや禅問答のような説明ですが、「生命が有限である」とは、要するに、「いま生きている人間は、早い人は数年以内に、遅い人でも何十年か先には地上を去る」ということです。(中略)
しかし、幸福の科学は、死んだあとには来世があることを保証しています。やがては地上を去らなくてはならない以上、「人々の心のなかに、何かさわやかなものを遺していきたい」と思うのが当然ではないでしょうか。
人にはそれぞれの顔があるように、心もそれぞれであり、来世において、行く世界は違います。まったく同じ世界に行く人は非常に少なく、たとえば千人の人がいたとすれば、そのうちの、ほんの数名が、もしかすると、近い世界に還るかもしれないという程度です。あとの人たちは別々の世界に行ってしまい、会うことは、ほとんどないのです。
そう考えると、何かの縁で出会った人に対して、「五月の風のように新鮮でさわやかな印象を与えたい」という気持ちを持つことは当然なのです。(中略)
一方、「生命が無限である」とは、「人生は、幾らでも、やり直しがきく」という意味です。これは非常に大きな愛なのです。
死後、来世で地獄に堕ちるのは辛いことであり、怖いことだと思います。しかし、「地獄に堕ちても、魂を消滅させられることがない」というのは、ありがたいことです。落第をしても、頑張ってまた勉強すれば、及第することもあるわけです。
地獄に堕ちると魂を消滅させられるのでは大変です。それでは、長い転生輪廻の過程で、ほとんどの人は魂が消滅してしまうでしょう。
地獄に堕ちるのは辛いことですが、別の見方をすれば、合格点を取れずに落第したことが、はっきりしているのに、それでもまだ生かしておいてもらえるのです。しかも、地獄で何百年か修行すれば、天国へ還ることができます。そして、もう一度、地上に生まれ変わらせてもらえます。これほどありがたいことはありません。(中略)
悪しきカルマ(業)の刈り取りをするために、過去世で魂的に何か問題をつくった相手と、同じ時代、同じ地域に生まれることもよくあります。身内であったり、友人であったり、出会い方はいろいろですが、かつては敵同士だったような人と、地上でまた出会うことが多いのです。
このように、やり直しのチャンスを何度も与えてもらっているわけです。
「無限にやり直しがきく」ということも、さわやかに潔く生きることにつながります。「一回きりの人生であって、取り返しがつかない」と思えば、じたばたと見苦しい生き方をするかもしれませんが、もう一回、さらには、二回、三回、四回、五回、六回……と、やり直すチャンスは何度もあるのです。
世間には、転生輪廻を単なる苦痛としてのみ考える見方もありますが、「これほど失敗ばかりしているのに、魂を消滅させられることなく生かしておいてもらっている。ありがたいことだ」と達観することも大事です。
そういう気持ちを持っていると、さわやかに生きざるをえなくなるのです。
(241~245ページ)
三番目には、自分の生命を有限なものとして、また別な意味では、無限なものとして悟っていること。
つまり、早ければ数年以内、遅くとも何十年か先には地上を去ることになっているのだから、何かの縁で出会った人に対して、「五月の風のように新鮮でさわやかな印象を与えたい」という気持ちを持って当然である。
一方で、来世で地獄に堕ちたとしても、魂は消滅させられず、何百年かの修行で天国へ還ることができ、もう一度、地上に生まれ変わらせてもらえる。やり直しのチャンスを何度も与えてもらっている。これにありがたいという気持ちを持っていると、さわやかに生きざるをえなくなる──。
うーん、今回の教えは、ちょっと高度だったかもしれません。
でも、結局は、さわやかに生きるというのは、一つの人生の悟りでもあるのだと私は思っているのです。
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『感化力』
大川隆法著 |
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