オレってさ、弱いやつとか、部下とか、年下とかには、すごい愛深い人間だと思うんだよな。でもさ、上の人間なんて、なんだよって思うこと多くてさ。こういうおとこぎっていうか、義侠心っていうか、大事だよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『幸福の革命』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
人間は、自分ひとりの力だけでは絶対に出世できません。出世するためには、他の人の力が必要です。
自分の努力や才能だけでは、道は開けません。下からの「押し」と上からの「引き」の両方がないと成功できないのです。
下からの押しを得るには、常日ごろ、人の面倒をよくみることが大切です。
また、上からの引きにおいては、「上の人によって、自分は常に推し量られている」ということを知らねばなりません。上の人はいつも、下の人たちの雅量、器量を推し量っているのです。
そして、ほんとうに成功していくためには、上からの引きが不可欠です。下からの押しだけでは偉くなれません。
なかには、義侠肌で、「強きをくじき、弱きを助ける」というタイプの人が、乱世の英雄のように、彗星のごとく出てくることもあります。
ただ、こうした人は、自分と同じタイプの人が出てくることによって、やがて敗れ去るのです。
上の人を尊敬せず、追い落としてトップの座についた者は、自分と同じように野心を持つ者によって、必ず遠ざけられることになっていきます。なぜなら、その人に徳がないからです。
結局、真に成功するためには、徳ある人間として、上からも下からも愛されなければならないのです。(中略)
部長が失脚することを部内の人たちが願っているならば、その部はどうなるでしょうか。
社長が失敗して辞めることを社員たちが喜ぶような会社は、いったいどうなるでしょうか。
そうしたことを考えてみれば分かるはずです。
下の人には、「上の人がもっと素晴らしくなってほしい」と願う情熱が必要です。こうした気持ちがなければ、全体がよくなることはありません。
自分より上にいる者をすべて退け、自分がトップに座ることがほんとうの成功かといえば、そうではありません。累々たるしかばねの上に座っても、座り心地は決してよくないのです。
仏の愛は、弱い者にも強い者にも平等に注がれています。
弱い者に対しては、弱気から立ち直り、立派な人間になっていけるよう、仏は常に励ましています。
一方、強い者に対しては、「その才能をもっと磨き、その力を増して、より多くの人の幸福のために活躍せよ」と仏は願っています。
弱い者と強い者、この両者への愛を包括していかなければ、真の意味で、トータルな成功を得ることは決してないのです。
(85~90ページ)
「強きをくじき、弱きを助ける」というタイプの人は、一時期、トップに立つことがあったとしても、やがては同じタイプの人が出てくることによって、敗れ去っていくものである──。
そういう方は、やっぱりそれだけの実力があるんでしょうから、ぜひともその実力を本当の意味で発揮することで、多くの人を幸せにしていただきたいものです。
そのためにも、まずは、仏の愛は、弱い者にも強い者にも平等に注がれていると知ること。
そして、自分より立場が上の人たちに対しては、もっと素晴らしくなってほしいと願う情熱をもつこと。
そうして徳を積んでいくことで、自分の立場も上がって行ってトータルな成功ができるように心がけるのが成功への王道であると私は理解しているのです。
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『幸福の革命』
大川隆法著 |
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