ゆーぱの部屋 ~幸福の科学の教えから~
幸福の科学の教え(大川隆法先生の書籍)で、みなさまの人生の悩みや疑問などを解決するお手伝いをします。
 



文殊菩薩が起こした「大乗運動」って、なんだか哲学みたいじゃない。それがほんとの仏教だったのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?

幸福の科学の大川隆法先生は、『文殊菩薩の真実に迫る』(幸福の科学出版)で、その文殊菩薩の霊本人の言葉(霊言)を、このように伝えておられます。

 インド人は、今のあなたがたからは、劣っているように見えるかもしれませんが、非常に哲学の好きな国民性を持っていて、それはもう数千年の歴史があります。
 日本の有史以前の時代にも、古代のヴェーダの思想はあって、みな、教学をしていました。さらに、その膨大なヴェーダ文献等は、ほとんど、口承といいますか、口伝といいますか、「頭で暗記し、口で、全部、写し終える」ということが現実になされていたので、そういう意味での記憶力もよく、哲学的議論に長けた方が多かったのです。これは、仏弟子たちも、そうであったと思います。
 仏教の一部から、西洋哲学の観念論に近いものがそうとう出てきていますが、やはり、哲学者的傾向というのはありますのでね。頭のよすぎる人は抽象的議論ができるので、どうしても、そういう方向に行ってしまうところがあるのです。
 だから、「そういうものが下敷きにあった」という点はあります。
 また、当時、気をつけないと、仏教が、ヒンズー教というか、昔のバラモン教の深い海のなかに呑み込まれてしまう可能性がすごくありました。そこから茨道を切り拓き、伝道の道をつくるのは非常に大変でして、新しい、簡潔なやり方で、教えの核心を広げていく必要があったのです。そこで、般若の智慧の大切さとか、空の思想とか、こういうものでスパッと道を拓(ひら)いたところがあるわけです。
 空の思想は、その後、禅宗にも影響をそうとう与えています。(中略)そのように、「宗教の大衆化」と言いますか、まあ、あなたがたは、「大乗運動」と言うけれども、「宗教の大衆化」運動は、ある意味で成功した面はあるのです。
 やや頓悟禅的になったかもしれませんが、悟りの確信が、簡単に、多くの人に得られるようになった面はあったと思います。深さが足りなかったかもしれないが、確信を得られるようになった点はある。
 逆に、弱点もありました。釈迦時代には、阿羅漢の認定等はわりに簡単になされていました。要するに、釈尊在世中は、反省ができて心の錆落としができ、後光が出るような段階になれば、すぐ認定がなされていたのです。当時は、先生もいましたし、霊視能力や霊的に見破る力のある人が多かったので、すぐに分かったからです。
 それが、少し時間がたつと分からなくなってきて、認定の基準が、教学的なものに変わっていったところがありますね。「哲学的な思弁ができる人のほうが偉い」というような考え方に変わっていき、仏教が哲学化していった面はあると思います。その意味では、少し、離れた面はあるかと思いますね。
 まあ、どの宗教もそうですが、長く続いたものは、どこかで、哲学的な立場からの観念論者ないしは体系家が、中興の祖的に出てきて、立て直しをしています。そうしないかぎり、続かないのです。
 ですから、仏陀が、二千五百年ないし三千年ぐらいの間を置いて生まれ変わる大救世主であるとすれば、私どもは、数百年から千年ぐらいの周期で地上に出て、仏陀の教えを中興の祖的に引き上げ、固め直す立場にあります。
 その意味で、私は、如来は如来ですが、そうした「根本的な世界宗教の教祖」に至る前の段階、すなわち、九次元に上がっていく前の段階にいる者です。
(125~129ページ)

当時、仏教はバラモン教に呑み込まれてしまう可能性があり、新しい簡潔なやり方で教えの核心を広げていく必要があったため、般若の智慧の大切さとか、空の思想とかで、道を拓いた。

多くの人が簡単に悟りの確信を得られるようになった面はあったが、逆に、仏教が哲学化していったことで、釈尊の教えから少し離れた面はある。

しかし宗教は、どこかで哲学的な立場の観念論者か体系家が、「中興の祖」的に出て、立て直しをしないかぎり、続かない──。

「文殊菩薩の本心」については、一度、ご紹介しました。

今日は、大乗仏教の教学の本質について、当事者ならではの視点で、とてもわかりやすく、そして説得的に解説しておられます。

本書で語られる内容を心素直に見たとき、仏教を少しでも学んだ者であれば、この方こそが真正の文殊菩薩であることを納得せざるをえないと、やはり私は思うのです。



『文殊菩薩の真実に迫る』

 大川隆法著


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