ゆーぱの部屋 ~幸福の科学の教えから~
幸福の科学の教え(大川隆法先生の書籍)で、みなさまの人生の悩みや疑問などを解決するお手伝いをします。
 



ライブドアって企業を経営してた、ホリエモン(堀江貴文前社長)ね。最近、粉飾決算だったことで最高裁判決で実刑が決まって、刑務所に行くんだってね。あのライブドア事件って、どう考えたらいいの? なーんて疑問もってる人、いませんか?

幸福の科学の大川隆法先生は、『未来創造のマネジメント』(幸福の科学出版)で、こう説いておられます。

 ライブドアは、上場廃止が決まり、創業期の役員は全員退任ということになりましたが、私が見ると、その役員陣には、あまりに若いこともあってか、やはり、経験不足、知識不足で、危なっかしい感じが非常にありました。(中略)「法律違反云々のことを別にしても、いずれ、何らかのかたちで、同じような崩壊は起きたのではないか」という感じがするのです。
 なぜかというと、私が見るかぎり、経営担当者、経営管理者の養成ができていなかったからです。
 トップであった堀江氏の頭のなかには、「自分一人が指示をすれば経営はできる」と思っていたところがあるのでしょう。ニュース等によれば、「堀江氏は、一日に数千件もメールを見て、イエス・ノーの指示を出していた」という話もあります。
 もし経営判断を一日に数千件もするとしたら大変なことです。そのようなことは、とてもできるとは思えないので、雑情報も見ていたのだろうと思います。そういう情報は、どうしても比較級数的に限りなく増えていって、どうしようもなくなり、やがて、それは、その人の判断キャパ(容量)を超えてしまいます。必ずそうなるのです。(中略)
 仕事というものは、最初は、何かの専門性があれば成り立つのですが、大きくなっていくと、それだけでは済まなくなってきます。コンピュータの技術者、税理士、証券を扱ったことがある人、M&A(企業の合併・買収)をしたことがある人など、何らかの専門性がある人を集めたからといって、経営ができるわけではありません。ここが、いちばん難しいところなのです。
 専門家というものは、そういう職業をしていた人や、適性のある人を持ってきて、一つのところに長く置けば、ある程度、育ちます。五年、十年、二十年と、一つのところに長く置いておけば、専門家は間違いなく育つし、長く置けば置くほど熟練して、よくできるようになることは、間違いないのです。
 ただ、組織として大きくなっていこうとするときに、専門家の寄せ集めだけでは必ず運営ができなくなります。間違いありません。コンピュータのソフトを扱える人は、いくら、その技術が高くても、「千数百人の社員を使って会社を運営する」という能力など持っていません。また、広報・宣伝のベテランがいたとしても、やはり、それだけでは会社の運営はできないのです。(中略)
 経営担当者、経営管理者は、努力して育てないかぎり、どうしてもつくれません。そういう人が必要なのだということを知っていなくては駄目です。まず、それを知っていて、「育てよう」と意図し、そして努力しなければ、育たないのです。
 事件当時、ライブドアは設立されてから五年ぐらいだったと思いますが、五年ぐらいの期間で、そういう人を育てるのは、もちろん、誰が考えても、極めて難しいことです。「経営担当者が必要である」ということを十分に知らない人が、規模の拡大だけを行った場合には、いずれ、どのようなかたちにせよ、崩壊が起きるのです。
(256~262ページ)

組織として大きくなったときに、専門家の寄せ集めだけでは運営ができなくなる。

経営担当者は、努力して育てないかぎりつくれない。そういう人が必要だということを知り、「育てよう」と意図し、努力しなければ育たない。

これを十分に知らない人が規模の拡大だけを行った場合には、いずれ、どのようなかたちにせよ、崩壊が起きる──。

堀江前社長の逮捕や実刑判決がどうだったのか、という別の問題はあると思います。

でもそれはそれとして、少なくとも、あのライブドアのような経営では、いずれ間違いなく、何らかのかたちで崩壊は起きたってことです。

これはマネジメントの観点だと思いますし、その奥にあるのは、「縁起の理法」(原因結果の法則)を体得した、仏の透徹した目線ではないでしょうか。

ちょっとむずかしい話題でしたが、今日は、ライブドア事件の教訓について、少し深く学ぶことができたんじゃないかと思います!
 



『未来創造のマネジメント』

大川隆法著


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