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●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●観測ロケットS-520-33号機の打上げ延期

2023-11-23 15:33:57 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、内之浦宇宙空間観測所からの観測ロケットS-520-33号機の打上げを、11月24日(金)に予定していたが、打上げ準備が整わないため、延期した。

 新たな打上げ日は、未定。


●宇宙探査●JAXA)、「H3ロケット試験機1号機打上げ失敗原因調査状況」を発表

2023-10-04 17:59:40 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、9月25日、「H3ロケット試験機1号機打上げ失敗原因調査状況」を次の通り発表した。

1.背後要因分析

 前回整理した残るシナリオ3つに対して、それぞれ背後要因を分析した。

  ① エキサイタ内部で軽微な短絡、SEIG後に完全に短絡

    • H-II以来の実績を重視したことや、製造後の運用段階で状態(設計上狭い部品間の隙間)が変わらないと考えたため、製造/検査や設計に対する対策を行うことがなかった。

  ② エキサイタへの通電で過電流状態が発生

    • 基本的な設計および製造工程がH-II以前に確立され、運用し続けている電気系機器をH3に適用する際に、部品適合性評価に不足が無いかの確認がなかった。

  ③ PSC2 A系内部での過電流、その後B系への伝搬

    • システム異常時の挙動において起こり得る事象に対し、下流機器を保護する目的で設置している部品(安全装置)が耐性を有するかの確認が完全でなかった

2.対策の方向性

 背後要因分析に基づく対策の方向性として、その視点を抽出した。これに基づきロケット開発への対策を講じる。

3.信頼性向上

 原因究明活動を通じて、以下のH3ロケットの信頼性向上に資する改善点を抽出しており、上記活動と併せて取り組む。これに加え、ロケット電気系開発の強化を図る。

  ・計測データの充実化 ・冗長切り替えロジック改善


●宇宙探査●JAXA、観測ロケット「S-520-33号機」を11月24日に打ち上げ

2023-09-30 17:20:27 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、先進的宇宙工学技術の実証実験を行うため、11月24日(金)16:00~16:30(日本標準時)、内之浦宇宙空間観測所から観測ロケット「S-520-33号機」を打ち上げる。

 次世代のロケットや探査機に向けた先進的宇宙工学技術の実証実験を行うため、次の4つの装置を搭載する。

     ① ロケットから分離したのち着水し回収できるインフレータブル型データ回収システム(RATS-L)
    ② 展開伸展型の構造を持つインフレータブル伸展プラットフォーム(IEP)
    ③ 実験機器からのデータを効率よく収集するPI データ収集装置(PDC)
    ④ 小型で高精度な航行を実現する小型ロケット用航法センサ (NANA)

打上げ予定ロケット:S-520-33号機
実験予定日:2023年11月24日(金)16:00~16:30(日本標準時)
実験期間:2023年11月24日(金)~2023年12月31日(日)(予備期間含む)
実験場所:内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町)


●宇宙探査●JAXA、次世代ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗の原因を3つに絞り込む

2023-08-23 22:03:38 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、次世代ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗の原因を、最終的に次の3つに絞り込んだ。

     ① エキサイタ内部で軽微な短絡、SEIG後に完全に短絡 
     ② エキサイタへの通電で過電流状態が発生 
     ③ PSC2 A系内部での過電流、その後B系への伝搬 

 これまでの原因究明活動の中で、検討の網羅性を確認しながら、上記①~③のシナリオについて様々な条件で再現試験等を実施してきた。

 その結果、故障発生のメカニズムが部分的にではあるが再現しており、各メカニズムの更なる詳細検討や試験により、これらのいずれかが要因となりエキサイタもしくはPSC2が損傷することにより2段不着火事象が発生したと判断した。

 以上を踏まえ、エキサイタおよびPSC2に対して対策を行うことで再発を防止する。

 今後、これらの対策をH3ロケットの設計に反映させ、H3ロケットの信頼性を向上させるための設計変更について検討を進め、2号機の早期打ち上げを目指す。


●宇宙探査●JAXA、イプシロンSロケット第2段モータ地上燃焼試験における爆発・火災事故の被害状況および原因調査状況を発表

2023-07-18 13:40:26 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、7月14日に実施したイプシロンSロケット第2段モータ地上燃焼試験における爆発・火災事故の被害状況および原因調査状況を次の通り発表した。

<被害の確認状況>

 ■人的被害:被害報告なし
 ■第三者物的被害:被害報告なし
 ■JAXA設備の損傷:真空燃焼試験棟及びその内部設備の損壊、実験場内隣接建屋の破損(窓ガラス、扉等)

<原因調査状況>

 ■確認状況:

 モータ点火後20秒あたりから燃焼圧力が予測圧力から乖離が始まった。その後、モータ点火後約57秒の時点で燃焼圧力が約7.5MPaでモータが爆発(ただし燃焼圧力は最大使用圧力(8.0MPa)及び耐圧試験の圧力(10.0MPa)以下であった)。また、モータ爆発までノズル駆動が正常であったことを確認した。
 
 第2段モータの大部分は、真空燃焼試験棟内外に飛散した。安全の観点から真空燃焼試験棟外の一部飛散物を回収済み。

 ■推定原因:検討中

 ■データ詳細評価や映像等の詳細確認、試験に用いたモータの検査記録の確認などを進めており、今後、故障の木解析を詳細化しつつ原因調査を進め開発に反映していく。


●宇宙探査●JAXA、イプシロンSロケット第2段モータ地上燃焼試験で燃焼異常が発生し爆発

2023-07-14 17:56:33 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、7月14日に秋田県のJAXA能代ロケット実験場において、イプシロンSロケット第2段モータ地上燃焼試験を行ったが、点火後約57秒に燃焼異常が発生し爆発した。

 原因は不明。

試験名称:イプシロンSロケット第2段モータ地上燃焼試験
発生時刻:点火後約57秒(点火時刻09時00分)
発生事象:燃焼異常
人的被害:現時点なし(実験隊員なし、周辺住民から報告なし)
第三者物的被害の状況:確認中
推定原因:不明
今後の対策・スケジュール目途等:現時点では未定


●宇宙探査●韓国、「KSLV-II」ロケットの打ち上げに成功

2023-05-29 18:03:42 | ロケット

 韓国航空宇宙研究院(KARI)は、5月25日(現地時間)、羅老宇宙センターから3段式の液体燃料ロケット「KSLV-II(ヌリ)」ロケットを打ち上げ、成功した。これは、KSLV-IIにとって3回目のミッションとなる。

 打ち上げれたKSLV-2は、合成開口レーダー(SAR)衛星を含む、7機の衛星を太陽同期軌道(SSO)に投入した。しかし、同時に打ち上げられた1機のキューブサットは正常な軌道へと投入されなかった。


●宇宙探査●JAXA、新型ロケット「H3」1号機の打ち上げ失敗の原因調査結果を発表

2023-04-27 21:04:34 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3月7日に種子島宇宙センターにおいて新型ロケット「H3」1号機の打ち上げに失敗した。その後、再現試験を実施し原因を調査を行い、調査結果を発表した。

 それによると、第2段エンジン内の機器や配線でショートが発生していた可能性が高いことを明らかにした。


●宇宙探査●JAXA、2022年10月に小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げに失敗した原因を特定

2023-04-19 19:50:51 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年10月に小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げに失敗した原因を特定した。

 それによると、ダイアフラム式(半球状のゴム膜)タンクが、リング間隙間に噛み込み、その後の溶接工程等でその噛み込んだ部分が破断・損傷し推進薬が液側からガス側に漏洩した。

 その時、ダイアフラムが液ポートに覆いかぶさり、パイロ弁開動作時にダイアフラムにより閉塞した。

 これにより、「イプシロン」6号機打上げ失敗の原因は「ダイアフラムシール部からの漏洩」と特定した。

 今後、直接原因の是正として、現タンクの設計変更案とH-IIAタンク活用案を検討、トレードオフを実施して処置を決定する。

 さらに、背後要因(間接的原因)の分析結果等をイプシロンSロケットの開発に生かす。


●宇宙探査●H-IIAロケットの打ち上げ、8月以降に延期

2023-04-01 16:50:25 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在、H3ロケット試験機1号機打上げ失敗に関する原因究明活動を進めている。

 このため、H-IIAロケットを打上げ準備作業に入ることは難しく、H-IIAロケットへの技術的に詳細な影響評価を行った上で、次の打上げに臨むことにしている。

 H-IIAロケットによるX線分光撮像衛星(XRISM)およびSLIMの打上げ時期については、月軌道投入可能期間となる2023年8月以降で調整を行うことになった。