●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●ALEとJAXA、宇宙デブリ(ごみ)拡散防止装置の事業化に向けた共同実証を開始

2020-03-30 00:26:20 | 人工衛星

 ALE(東京都港区、岡島礼奈社長)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)において、宇宙デブリ対策のうち「人工衛星のミッション終了後に速やかに軌道離脱させる方法による宇宙デブリ(ごみ)拡散防止装置の事業化」に取り組んでいるが、これまで実施してきたコンセプト共創を経て、この度、事業共同実証へ移行する。

 この事業共同実証では、ALEとJAXAが共同して、2021年度内に宇宙デブリ拡散防止装置を超小型衛星へ搭載し、宇宙空間での実証を行う。さらに、ALEは同実証後に装置の製造・販売の事業化を目指す。
 
 この「宇宙デブリ拡散防止装置」は、カーボンナノチューブ(CNT)電子源と導電性テザー(EDT)を用いた世界初の装置。この装置は、打ち上げ前の人工衛星に搭載され、人工衛星のミッション終了後に、長い紐を宇宙空間で展開し、地球磁場を使って人工衛星の軌道を変更するもの。人工衛星の軌道高度をより短期間で降下させることにより、人工衛星を地球大気に再突入・焼却廃棄することができる。
 

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●宇宙探査●宇宙ステーション補給機「こうのとり」、5月21日に打ち上げ

2020-03-26 17:52:08 | 宇宙ステーション

 三菱重工業は、H-IIBロケット9号機(H-IIB・F9)による宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機(HTV9)を、5月21日(木)に打ち上げる。

 これは、現行の「こうのとり」としては、最後の打ち上げとなる。

 


打上げ予定日:2020年5月21日(木) 

打上げ予定時刻:2時30分頃(日本標準時) 

打上げ予備期間:2020年5月22日(金)~2020年6月30日(火) 

打上げ場所:種子島宇宙センター 大型ロケット発射場 

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●宇宙探査●小惑星探査機「はやぶさ2」観測成果の論文、「Nature」誌に掲載

2020-03-17 12:34:16 | 宇宙探査機

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」の探査活動に基づく研究成果をまとめた論文が、イギリスの科学雑誌「Nature電子版」に2020年3月16日(日本時間3月17日)に掲載されたと発表した。

 論文の内容は次の通り。

 小惑星探査機「はやぶさ2」到着前の予測に反し、小惑星リュウグウは隙間だらけの物質でできた天体であることがわかった。

 リュウグウのようなC型(炭素質)に分類される小惑星は46億年前の太陽系形成時の始原的物質を保存している「化石」と考えられる。しかし、どんな物質がどのように集まって形成した天体なのかは、ほとんどわかっていない。

 同研究チームは「はやぶさ2」に搭載された中間赤外線カメラ(TIR)を用いて、史上初のC型小惑星の全球撮像を連続1自転分実施し、取得されたデータを解析した。

 その結果、表層の岩塊も周辺土壌もほぼ同じ温度であることがわかった。また、温度の日変化は小さいこともわかった。このことから、リュウグウ表面は温まりやすく冷めやすい(熱慣性が極めて低い)物質で覆われていることがわかる。すなわち、リュウグウ地表の岩塊も周辺土壌も多孔質な物質だということを示唆している。

 地球のような岩石天体は、太陽系初期にふわふわのダストが集まって成長し形成したと考えられている。

 しかし、マイクロメートルサイズのふわふわとした(密度の低い)ダスト粒子から、密度の高い岩石天体へとどのように成長するのかは、解明されていない。同研究成果から、リュウグウはふわふわのダストから稠密な天体が形成する過程の途中にある天体かもしれないことがわかった。

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●宇宙探査●JAXA、月の水資源を離着陸機等の推進薬として利用する提案募集

2020-03-03 21:35:41 | 月面探査

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、持続的な宇宙探査の実現を目的とした月面資源のその場利用(ISRU: In-Situ Resource Utilization)に係る技術の獲得を目指している。特に、現在、月面での存在の可能性が期待されている水資源を用い、抽出した酸素・水素を離着陸機等の推進薬として利用する推薬生成プラント構築のための検討を進めている。

 同情報提供要請(RFI)では、この月面推薬プラントの実現に向けて必要な要素技術、研究課題に関し、国内の大学・研究所や民間企業の知見・技術の把握や意見を聞くことを目的としており、意見・情報の提供組織とは対話の上で、段階的に研究開発計画に取り込む予定。 

 なお、同RFIはJAXA宇宙探査イノベーションハブが実施している公募型共同研究制度での情報提供要請(RFI)としても位置付けており、宇宙探査イノベーションハブへの参加を希望する組織に対する研究提案募集(RFP)につなげられるようにしている。

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