●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●気象庁、今年の「ひまわり8号」に続き「ひまわり9号」を2016年に打ち上げ

2014-05-30 15:25:47 | 人工衛星

 気象庁は、多目的衛星ひまわり8号を今年中に打ち上げるのに続き、ひまわり9号を平成28年 (2016年) に打ち上げることにしている。

 ひまわり8号・9号は、現在運用中の運輸多目的衛星ひまわり7号 (MTSAT-2) の後継衛星。

 ひまわり8号は平成26年 (2014年) に打ち上げ、軌道上で機能の確認試験を実施した後、平成27年 (2015年) の運用開始を計画している。

 一方、ひまわり9号は平成28年 (2016年) に打ち上げ、平成34年 (2022年) まで軌道上で待機する計画になっている。

 ひまわり8号・9号は最先端の観測技術を有する放射計 (AHI) を搭載し、米国や欧州などの他の次世代静止気象衛星に先駆けて運用を開始することから、国際的にも注目されている。

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●宇宙探査●日本ユニフォームセンター、冷却ベストを「JAXA宇宙ブランド」で発売

2014-05-29 19:59:14 | その他

 日本ユニフォームセンターは、帝国繊維ほかの協力のもと、冷却ベストを開発し、「JAXA COSMODE」(JAXA宇宙ブランド)の製品として販売を開始する。
  
 本年度は限定1000着の販売を計画し、5月30日より帝国繊維より販売開始する。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、日本が得意とする先端素材・縫製・被服設計・精密加工等の国産技術を集約し、他国を凌ぐ船外活動服の要素技術研究として、「次世代先端宇宙服の研究」を進めている。

 この次世代先端宇宙服は、過酷な宇宙環境でも対応できることが不可欠だが、宇宙服内は密封されているため、宇宙飛行士が発する熱を冷却しないとどんどん温度が上がる。

 宇宙服用の冷却下着は、身体を効率良く冷却するようにチューブの長さ、本数、冷却部位が設計され、また、冷却下着と肌とを密着させる手法を採用し、汗を短時間で吸収、蒸発させて残存汗によるベタツキをなくせるよう快適性を確保した仕様になっている。
  
(1)商品名:Cooling by the space technology 冷却下着ベスト型

(2)内容:冷却ベスト本体 ポンプユニット

(3)素材:冷却ベスト本体 ポリエステル100%

(4)特徴:ベストに張りめぐらされたチューブに冷却水を循環させることで、身体を冷却する

(5)販売計画:2014年 1,000着

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●宇宙探査●東北大学、ロシア・チェリャビンスク隕石から高圧鉱物を発見 

2014-05-27 09:13:03 | 宇宙

 東北大学の研究チームは、ロシア科学アカデミーなどと共同研究を行い、2013年2月にロシア・チェリャビンスク州に落下した隕石から、天体衝突に伴う超高圧・高温条件の下で生成したヒスイ輝石(NaAlSi2O6)を世界で初めて発見したと発表した。

 チェリャビンスク隕石は、その内部に至るまで溶融した部分を多く含むことから、地球に落下する前に大規模な天体衝突を経験したと推測されていた。

 しかしながら、その明確な証拠についてはこれまで示されていなかった。

 今回、同研究チームは、チェリャビンスク隕石の衝撃溶融脈(天体衝突によって隕石の一部が脈状に溶融した部分)の内部を電子顕微鏡で詳しく調べ、斜長石からヒスイ輝石が生成している様子を世界で初めて明らかにしたもの。

 ヒスイ輝石の存在と衝撃溶融脈の冷却速度等の計算を考慮すると、チェリャビンスク隕石の母天体に大きさ0.15~0.19 kmの天体が、少なくとも0.4~1.5 km/sの速度で衝突し、その際に少なくとも3~12万気圧の超高圧が発生したと推測される。

 

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●宇宙探査●口径30mの次世代天体望遠鏡「TMT」、今年ハワイで着工 

2014-05-26 11:24:28 | 天体観測施設

 国立天文台が国際協力で進めている口径30mの光学赤外線・次世代超大型天体望遠鏡「TMT(Thirty Meter Telescope)」の建設が、2021年の稼働開始を目指し、ハワイ島マウナケア山頂で今年から開始される。

 このTMTは、これまで世界最先端の天文学で活躍してきた口径8.3mのすばる望遠鏡をはるかに凌ぐ解像度と感度を実現する。TMT は492 枚の複合鏡からなる口径30 メートルの望遠鏡。これにより、光を集める能力でTMT は従来の望遠鏡を10倍以上凌駕し、天体の性質を調べるのに不可欠な分光観測などにおいて圧倒的な力を発揮する。

 この実現のため、TMTでは分割鏡方式で建設することにしている。比較的小さな鏡を何枚も敷き詰めて用いる分割鏡方式でも高い性能が達成できることが確かめられている。

 大口径を持つTMTは、将来の分光観測で活躍することが期待されている。分光観測は、ただでさえ暗い天体からの光を、細かく波長に分けて記録しようとするので、できるだけ大きな鏡で光をかき集めておく必要がある。

 地球大気の影響を受けない宇宙望遠鏡は、解像度の高い観測では地上望遠鏡よりも当然有利。しかし、赤外線観測で補償光学を用いることができれば、鏡のサイズが大きい方が高い解像度を得ることができるため、TMTは宇宙望遠鏡を凌ぐ解像度を達成できる。

 現在、国立天文台TMT推進室では、TMTを海外研究機関(米国・カナダ・中国・インド等)との国際協力によって実現するために、準備活動を進めている。

 

 

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●宇宙探査●東京ドームに7月8日、宇宙ミュージアム「TeNQ」がオープン

2014-05-25 11:57:24 | 宇宙

 東京ドームシティ(東京都文京区後楽1-3-61)の玄関口の「黄色いビル」に、いろいろな視点から心地よく宇宙を楽しめる施設、宇宙ミュージアム「TeNQ(テンキュー)」が2014年7月8日にオープンする。

 同ミュージアムは、心打つ星空、圧倒的な宇宙空間、最先端のサイエンス、宇宙からインスピレーションを受けたカルチャーなどが楽しめる新しいエンタテインメント施設。

 「宇宙を感動する」をコンセプトとし、これまでとは違った視点から、「なるほど!」「もっと知りたい!」「誰かに話したい!」という知的好奇心を刺激する空間を提供することにしている。

 楽しみながら知識を深めることができる8つのエリアから構成されており、各エリアで新しい宇宙との出会いが楽しめる。

 東京大学総合研究博物館との産学連携プロジェクトが行われ、直径11mの迫力の「大型円形高解像度シアター」などが誕生することになっている。

 ・総事業費:約14億円
 ・年間売上:5億円(見込み)
 ・年間動員:35万人(見込み)
 ・施設面積:約2,600㎡

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●宇宙探査●陸域観測技術衛星「だいち2号」を搭載したH-IIAロケット24号機、予定通り打上げ

2014-05-24 22:45:36 | ロケット

 三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから平成26年5月24日12時5分14秒(日本標準時)に、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を搭載したH-IIAロケット24号機(H-IIA・F24)を予定通り打上げた。
  
 ロケットは計画通り飛行し、打上げ後約15分47秒に「だいち2号」を正常に分離した事を確認した。ロケット打上げ時の天候は、快晴、東の風(3.4m/s)、気温24.4℃。

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●宇宙探査●陸域観測技術衛星「だいち2号」の打上げ時刻が決定

2014-05-23 09:41:28 | 人工衛星

 三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターからの陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)/H-IIAロケット24号機(H-IIA・F24)の打上げ時刻及び打上げ時間帯を、次の通り決定した。

 打上げ日:平成26年5月24日(土)
 打上げ時刻:12時5分14秒(日本標準時)
 打上げ予定時間帯:12時5分14秒~12時19分7秒(日本標準時)
 打上げ予備期間:平成26年5月25日(日)~平成26年6月30日(月)
         (打上げ予備期間中の打上げ時間帯は、12時5分14秒~12時19分7秒の間で設定する)

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●宇宙探査●「宇宙博2014―NASA・JAXAの挑戦」が7月19日から幕張メッセで開幕

2014-05-22 13:35:59 | 宇宙

 「宇宙博2014―NASA・JAXAの挑戦」(主催:NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社、共催:宇宙航空研究開発機構<JAXA>)が、2014年7月19日(土)~9月23日(火/祝)、幕張メッセ国際展示場10・11ホールで開催される。

 今回の宇宙博には、出品協力としてアメリカ航空宇宙局(NASA)、アメリカ宇宙ロケットセンター、カンザス・コスモスフィア・スペース・センター、後援として内閣府宇宙戦略室、文部科学省、経済産業省、国立天文台などが名を連ねており、日米の宇宙開発の最前線が紹介される。

 展示エリアは、①NASAによる宇宙開発の歴史を展示物とともに紹介する「NASAエリア」、②JAXAによる宇宙開発の成果や、回収した実物のサンプルなどを展示する「JAXA・日本の宇宙開発エリア」、③火星研究の最前線情報を紹介する「火星探査エリア」、④そしてこれからの宇宙開発の道筋を紹介する「未来の宇宙開発エリア」などからなる。

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●宇宙探査●クラブツーリズム、宇宙旅行の新刊書籍「宇宙旅行の今」を発刊

2014-05-20 11:26:04 | 宇宙旅行

 クラブツーリズムは、1月に宇宙旅行専門会社「クラブツーリズム・スペースツアーズ」を設立したが、これを記念して新刊書籍「宇宙旅行の今」(クラブツーリズム・スペースツアーズ代表取締役社長 浅川恵司著、双葉社刊)を発刊した。

 同書は、民間宇宙旅行が「夢の旅」から、「現実の旅」になろうとしている今、その実態やこれから起きようとしていること、日本の進むべき道など幅広いスコープで、新しい産業として宇宙観光の可能性を紹介している。

 主な内容は次の通り。

  ・まもなく実現する宇宙旅行はこんな旅
  ・宇宙の魅力や参加者の方の夢
  ・開発や販売までの苦労談など
  ・宇宙旅行に行ける健康基準やリスク
  ・知られていないアメリカの宇宙港の紹介
  ・新しいビジネスとしての可能性やマーケット需要
  ・市場調査紹介 (JAXAとの共同研究の一部)
  ・日本での実現の課題など

 これまでクラブツーリズムは、世界初の民間宇宙旅行を開発中のイギリスのヴァージンギャラクティック社の公式代理店として日本で宇宙旅行を紹介してきたが、この実現も近づき、宇宙旅行観光時代の到来に備え、クラブツーリズム・スペースツアーズを設立して本格的に取り組むことになったもの。

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●宇宙探査●ウェザーニューズ、2015年に北極海の海氷観測衛星「WNISAT-1R」を打ち上げ

2014-05-18 17:58:27 | 人工衛星

 ウェザーニューズとアクセルスペースは、昨年11月21日に打ち上げた超小型衛星「WNISAT-1」の一部機器の故障によるメインミッションの変更、及びリカバリー衛星「WNISAT-1R」の打ち上げを発表した。
 

 「WNISAT-1R」は、北極海を通航する船舶へのサポート強化の早期実現に向け、2015年6~8月の打ち上げを予定している。

 「WNISAT-1」は、昨年11月21日、ロシアのヤースヌイ宇宙基地からドニエプルロケットによって宇宙へ打ち上げられた。

 その後、試験運用を行っていたが、カメラ及び高精度姿勢センサー(スタートラッカー)の故障が確認された。

 これにより北極海の海氷観測という当初のミッションの遂行は不可能となったが、磁気センサーとその他の機能については正常に稼働していることから、今後は航空機の北極航路運航支援サービスに向けた太陽活動の影響による磁場観測と、次期衛星のバス技術実証へミッションを変更し、2014年夏以降の運用を目指す。

<WNISAT-1R概要>

大きさ:60cm×60cm×60cm

重量:50kg以下

搭載機器:ミッションカメラ6台(冗長構成)

高耐放射線性OBC(On Board Computer)

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