宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケットのミッション達成の見込みがなくなったため、指令破壊信号を出した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したH3ロケット試験機1号機の打上げを2023年3月6日に予定していたが、当日の天候判断の結果、打上げ当日の気象条件が整わないことが予想されるため、3月7日に変更した。
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打上げ日 : 2023年3月7日(火)
打上げ時間帯 : 10時37分55秒~10時44分15秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 2023年3月8日(水)~2023年3月10日(金)
なお、3月7日(火)の打上げの可否については、天候状況を踏まえ、再度判断する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したH3ロケット試験機1号機について、2月17日の打上げを中止した。
調査の結果、機体と地上設備の電気的離脱時に発生する通信・電源ラインの過渡的な電位変動の影響により1段機体制御コントローラが誤動作したものと考えられ、必要な対策処置を完了する見込みが得られた。
上記の調査結果・処置状況等を踏まえ、H3ロケット試験機1号機の打上げ日を3月6日に決定した。
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打上げ日 : 2023年3月6日(月)
打上げ時間帯 : 10時37分55秒~10時44分15秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 2023年3月7日(火)~2023 年3月10日(金)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット試験機1号機打上げ中止の原因調査について、次のような中間発表を行った。
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打上げ条件成立後、点火信号送信前に、1段機体制御コントローラが異常信号を検知し、飛行制御ソフトウェアが以降のシーケンスを停止。
異常内容は、1段エンジン用電源供給系統における異常であった。
この事象に対して原因調査では、機体や地上設備の電気的な挙動が影響を与えた可能性が高いところまで原因を絞り込んでいる。
今後、詳細な原因調査を行い、必要な対策を実施予定。
現在、以下の作業を並行して実施中。
①今回の発生事象に係る原因調査、対策および検証
②再打上げに向けたロケット本体および設備の点検等を含む一連の準備
打上げ予備期間内(~3月10日)に打上げられるよう全力で取り組んでいる。
インターステラテクノロジズ(北海道広尾郡⼤樹町、稲川貴⼤社長)は2023年2月10日、超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」のフェアリング(衛星保護カバー)分離放てき試験を、福島ロボットテストフィールドにて実施し成功した。
フェアリングは、ロケット先端部に搭載された人工衛星などを覆って保護するカバーで、上空で十分空気が薄くなった後は左右2つに分かれて切り離される。
同試験では、フェアリングが設計通りに分離し、機体から離脱するかを確認した。
今後は、同試験で得られたデータを元に、実機モデルの設計と製造に着手する。
同社は現在、超小型人工衛星用の小型ロケットZERO(長さ25m、直径1.7m、総重量33t)を開発しているが、フェアリングは打上げ時の空気抵抗を減らし、高速飛行に伴う空力加熱などから人工衛星を守る役割があり、同社が衛星用として初めて開発する部品。
高さ3.6m、直径1.7mの円筒型で、素材には軽くて強度の高いCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用している。分離機構には、海外の民間ロケット会社で主流となっている火薬を使わない装置(非火工品)を国内で初めて取り入れた。
これにより、フェアリング分離時の衝撃を大幅に緩和し、衛星に優しい設計となっている。
また、同試験はフォトロン(東京都千代田区)が協力し、高性能ハイスピードカメラによる高解像度のスローモーション映像を撮影した。
今後は、専用のソフトウェアを使って画像解析を行っていく。
「H3」1号機は、2月17日午前10時37分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げを予定していたが、打ち上げに失敗した。
主エンジンには着火したが、固体補助ロケットには着火しなかった。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したH3ロケット試験機1号機の打上げを2023年2月15日に予定していたが、天候判断の結果、打上げ当日の気象条件が整わないことが予想されるため、2月17日(金)に変更した。
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打上げ日 : 2023年2月17日(金)
打上げ時間帯 : 10時37分55秒~10時44分15秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 2023年2月18日(土)~2023年3月10日(金)
なお、2月17日の打上げの可否については、天候状況を踏まえ、再度判断する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、鹿児島県の種子島宇宙センターで2月13日に予定されていた次期主力ロケット「H3」1号機の打ち上げを、15日以降に延期すると発表した。
打ち上げ当日の風の状況を踏まえて、飛行計画を更新する必要が生じたため。
民間のロケット会社「スペースワン」は、今年2月末に最初のロケットを打ち上げを予定していたが、1月31日、ロケットの打ち上げを延期すると発表した。
民間初のロケット発射場の「スペースポート紀伊」(和歌山県串本町)から、小型ロケット(約18m)に、地球の観測や通信などを目的とした人工衛星をのせて打ち上げ予定であった。
延期の理由は、新型コロナウイルスの影響で部品の調達が遅れたことなど。
打ち上げは、今年の夏ごろを目指している。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット試験機1号機による先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を2月13日(月)に打ち上げる。
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打上げ予定日 : 2023年2月13日(月)
打上げ予定時間帯 : 2023年2月13日10時37分55秒~10時44分15秒(日本標準時)
打上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場