●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●三菱電機、JAXAから「小型実証衛星2号機)」のプライムメーカーに選定

2019-12-27 14:18:21 | 人工衛星

 三菱電機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「革新的衛星技術実証プログラム 小型実証衛星2号機(小型実証衛星2号機)」のプライムメーカーに選定された。

 同衛星の開発を通じて100kg級の小型標準衛星プラットフォームの設計・製造・運用技術を確立し、数十機以上の小型衛星による編隊を形成し、協調した動作により全世界をカバーして目的を果たす小型衛星コンステレーションの構築によるサービスの実現に貢献する。

 「革新的衛星技術実証プログラム」は、日本政府の宇宙基本計画で示された「宇宙システムの基幹的部品等の安定供給に向けた環境整備」の一環として、民間企業や大学などが開発した機器や部品、超小型衛星などを軌道上で実証する機会を提供することを目的としたプログラム。

 「小型実証衛星2号機」は、2018年度にJAXAが公募により選定した部品や機器を搭載する100kg級の小型衛星で、これまでの中・大型衛星よりも短期かつ低コストでの衛星プラットフォーム開発が求められる。

 同衛星は、2021年度にイプシロンロケットで内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から打ち上げられる予定。
 

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●宇宙探査●JAXAの超低高度衛星技術試験機「つばめ」ギネス世界記録に認定

2019-12-25 10:50:39 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の超低高度衛星技術試験機「つばめ(SLATS)」が、「Lowest altitude by an Earth observation satellite in orbit」としてギネス世界記録に認定された。
 
 超低高度衛星のメリットは小さなセンサを用いて高分解能の衛星画像を取得できることだが、「超低高度」と呼ばれる軌道高度200~300 kmでは通常の地球観測衛星が飛行する高度に比べて大気抵抗や衛星材料を劣化させる原子状酸素の密度が1000倍程度となる。このため、超低高度は、精密な姿勢・軌道制御や長期間の衛星運用が求められる地球観測衛星には不向きとされていた。

 「つばめ」は、271.5 kmにて軌道を保持した後、段階的に軌道高度を下げ、最終的にギネス認定の世界記録となった167.4 kmにて7日間の軌道保持を行った。この軌道保持においても、高分解能の衛星画像を取得する実験にて、良好な画質の画像を取得できた。

 また、大気密度、原子状酸素の密度や大気に曝露した材料サンプルの劣化状況などのデータを取得するとともに、JAXAが開発した材料が長期間の原子状酸素の曝露に耐えることも実証した。

 
 

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●宇宙探査<新刊情報>●「星宙(ほしぞら)の飛行士」(油井亀美也、林 公代、宇宙航空研究開発機構(JAXA著/実務教育出版)

2019-12-21 16:55:52 | 宇宙ステーション

 

<新刊情報>

 

書名:星宙(ほしぞら)の飛行士~宇宙飛行士が語る宇宙の絶景と夢~

著者:油井亀美也、林 公代、宇宙航空研究開発機構(JAXA)

発行:実務教育出版
 
 39歳でJAXA宇宙飛行士候補者に認定された油井亀美也(ゆい・きみや)宇宙飛行士。「中年の星」と親しまれ、Twitterフォロワー数18万人以上を誇る油井宇宙飛行士の初の単行本。宇宙で撮影した数万枚の絶景写真の中から、91点を厳選。宇宙から宇宙を撮影した、他では見られない貴重な写真の数々を、撮影時のエピソードを交えながら1点1点紹介。秒速8km、拳銃の弾の約20倍の速さで移動するISS(国際宇宙ステーション)から撮影するテクニックや、また、天体マニアである油井宇宙飛行士しか話せない宇宙空間での「星の探し方」など内容盛りだくさん。4章では、宇宙飛行士になる前、自衛隊で戦闘機パイロットとして活躍していた時の油井宇宙飛行士の宇宙への思いや、宇宙滞在を通して得たこれからの夢について語る。油井宇宙飛行士が愛する「宇宙の美しい星々」と「儚い地球への思い」が詰まった唯一無二の一冊。

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●宇宙探査●JAXA、衛星によるインフラ変位監視ツール「ANATIS」で2社と知的財産許諾契約を締結

2019-12-18 14:54:08 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した衛星SARデータによるインフラ変位監視ツール「ANATIS」(アナティス)について、商用利用事業者を公募した結果、中日本航空(代表取締役社長:柴田拓)とシンスペクティブ(代表取締役CEO:新井元行)の2社と知的財産許諾契約を締結した。

 これにより、事業者による事業準備が整い次第、ANATISを利活用したソリューションサービスの提供等が開始される。

 JAXAは、ANATISを普及させ、衛星データを使ったインフラ変位モニタリングの社会実装を進めることで、国・自治体等によるインフラの調査・点検の効率化を実現し、社会課題の解決に貢献することを目指している。

 この取り組みを進めるために、商用利用事業者の知見やノウハウなどが必要不可欠であると考え、ANATISを社会に広め、役立てていただける事業者の公募を今後も引き続き実施していく。

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●宇宙探査<新刊情報>●「ハビタブルな宇宙」(井田 茂著/春秋社)

2019-12-13 15:13:21 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:ハビタブルな宇宙~系外惑星が示す生命像の変容と転換~

著者:井田 茂

発行:春秋社

 系外惑星の相次ぐ発見により急速に進展する地球外生命探索。「ハビタブル(生命居住可能領域)」の定義は変容し、いつのまにか我々は太陽系中心主義・人間原理から解放されていた。日常からかけ離れた宇宙(天空)と我々の生きる世界(私)とをつなぐ視座をもつ系外惑星研究から見た、地球の一系統の枠組みにとらわれない「生命」の有り様とは。

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●宇宙探査●グアテマラ・デル・バジェ大学の衛星、2020年春頃にISS「きぼう」から放出

2019-12-11 11:25:23 | 宇宙ステーション

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター(TKSC)において、第2回「KiboCUBE」として選定された、グアテマラ共和国グアテマラ・デル・バジェ大学の超小型衛星「ケツァル-1」がJAXAに引き渡され、来年3月頃に国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟からの放出される。

 今回JAXAに引き渡しされた「ケツァル-1」は、2017年9月にJAXAと国連宇宙部が共同して選定し、グアテマラ初の衛として開発・運用されるもの。

<「ケツァル-1」のスケジュール>

2019年12月3日 JAXAに衛星引き渡し(完了)
2020年3月頃   国際宇宙ステーション(ISS)へ打上げ
2020年春頃   「きぼう」日本実験棟から放出

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●宇宙探査●経産省、石油等の資源の遠隔探査センサー「ヒスイ」の打ち上げに成功

2019-12-07 17:06:57 | 宇宙ステーション

 経済産業省が開発した宇宙実証用ハイパースペクトルセンサ(Hyperspectral Imager SUIte,=HISUI)が、12月6日02時29分(日本標準時)に米国ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟へ取付けられ、観測を開始する。

 これまで経済産業省及び宇宙システム開発利用推進機構は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にて軌道上実証する宇宙実証用ハイパースペクトルセンサ(HISUI)の開発を進め、JAXAと共同で地上試験を実施してきた。

【宇宙実証用ハイパースペクトルセンサ(HISUI)の概要】

 HISUIは、わが国のエネルギー・資源の安定供給のため、石油等の資源の遠隔探査を主要な目的として開発した、宇宙実証用のハイパースペクトルセンサ。既存のマルチスペクトルセンサ(ASTER)に比べ、より高い精度で地表の物質等を識別する能力を有する。

バンド数:185

観測波長帯:0.4-2.5㎛

観測幅:20km

空間分解能:20~30m

質量:190kg(センサ部分)、360kg(バス部分)

 

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●宇宙探査●五輪応援の“ガンダム衛星”が完成

2019-12-05 17:43:10 | 人工衛星

  2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、アニメ「機動戦士ガンダム」とコラボした、超小型衛星「G-SATELLITE」が完成した発表した。

 同プロジェクトは、東京大学とJAXA(宇宙航空研究開発機構)などが推進しているもので、G-SATELLITEは、超小型衛星の開発で有名な東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻中須賀船瀬研究室が手掛けた。

 テレビアニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル“ガンプラ”を搭載した超小型衛星「G-SATELLITE」が、国際宇宙ステーション「ISS」から放出され、秒速8kmの超高速で地球周回軌道を飛行しながら、東京2020大会へ応援メッセージを発信する。

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●宇宙探査●JAXA、ロケット相乗り超小型衛星打上げ機会の提供事業者としてSpace BDを選定

2019-12-04 15:12:38 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、JAXAの衛星を打上げる際のH-IIAおよびH3ロケット打上げを対象とした「ロケット相乗り超小型衛星打上げ機会の提供事業者」として、公募の結果、Space BD(永崎将利社長)を選定し、基本協定を締結した。

 今後、超小型衛星の市場は世界的な拡大が見込まれており、今回基本協定を締結したSpace BDの顧客開拓力、提案力、実行力等を活かし、H-IIAおよびH3ロケットを活用した独自の相乗り打上げサービスを国内外に広く提供する。

 今後、さらなる超小型衛星打上げの利用需要を拡大し、新たな衛星打上げサービス事業の創出を目指すとともに、民間活力を活用したJAXA研究開発成果の最大化にも取り組む。

 

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