●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●アイスペース、米フロリダから月着陸船を2022年11月にも打ち上げ

2022-07-31 23:07:57 | 月面探査

 アイスペース(ispace)は、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の打ち上げを、最短で2022年11月に設定したと発表した。

 この月着陸船が月に到達できれば、日本の民間企業としては初めて。

 2021年6月から組み立てを開始した月着陸船(ランダー)のフライトモデルは、組立作業を完了し、2022年6月から、過酷な宇宙空間での稼働に向けた振動試験、熱真空試験、機能試験等の最終試験を行っている。

 環境試験完了後、ランダーは打ち上げ予定地であるフロリダへ輸送を行う予定。打ち上げは、現時点で最短で2022年11月を予定している。

 現在開発は計画に沿って進行しており、2022年9月には全ての試験を完了する予定。最終試験完了後、ランダーは打ち上げ予定地であるフロリダへ輸送され、打ち上げに向けた最終準備を進める。

 また、打ち上げ後のランダーの運用に備えるため、東京・日本橋に開設した管制室(ミッションコントロールセンター)では、ミッションで起こり得る課題を想定したシミュレーション訓練を行っている。

 ランダーの上部にはペイロードの搭載が可能で、ミッション1では7個のペイロードを輸送予定(HAKUTO-Rのコーポレートパートナーである日本特殊陶業の固体電池/UAEドバイの政府宇宙機関であるMBRSCの月面探査ローバーRashid/AXAの変形型月面ロボット/カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたMCSS社のAIのフライトコンピューター/カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたCanadensys社のカメラ/HAKUTOのクラウドファンディング支援者のお名前を刻印したパネル)。その他のペイロードについては後日公開する。

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●宇宙探査●ロシア、2024年以降ISSから撤退

2022-07-27 17:45:29 | 宇宙ステーション

 ロシアはこのほど、2024年以降、ISS(国際宇宙ステーション)事業から撤退する方針を明らかにした。

 ISSは、2030年まで事業を延長することを既に決定しており、今後の対応に注目が集まっている。

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●宇宙探査●NASAの新巨大月ロケット「アルテミス1号」、8月29日~9月5日に打ち上げ

2022-07-26 05:55:25 | 月面探査

 NASA(米航空宇宙局)は、人類を再び月面へ送り込むアルテミス計画の最初のミッションである「アルテミス1号」の打ち上げが、2022年8月末から9月初旬になると発表した。

 今回の打ち上げの目的は、「SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケット」と「オリオン(Orion)宇宙船」のテスト。

 アルテミス1号は、2024年または2025年に有人で月面着陸を目指すミッション「アルテミス3号」の重要な前段階の実験飛行となる。

 「アルテミス1号」の内部には、宇宙飛行のデータを収集するためのマネキンが3体乗船させ、放射線レベルの検出や各種センサーのテストを行う。

 現在の打ち上げ候補日は、2022年8月29日、9月2日、9月5日で、打ち上げの1週間前頃に正式発表される。

 

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●宇宙探査●NASA、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のテスト写真を公開

2022-07-11 17:58:54 | 天体観測施設

 米航空宇宙局(NASA)は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を2021年12月に宇宙空間へと打ち上げた後、複数のテスト画像を地球に送り届けながら主鏡などの調整作業を行ってきたが、本格稼働後初の撮影フルカラー画像を日本時間の2022年7月12日(火)の7時にジョー・バイデン大統領によって公開される予定。さらに、日本時間の2022年7月13日(水)の0時30分から他のカラー画像も公開予定。

 @NASAWebb's

 7月12日と13日のカラー画像公開は、次の埋め込みムービーでも生中継される予定。 

 NASA Live: Official Stream of NASA TV - YouTube


 正式な公開に先立ちNASAはテスト画像を公開したが、「これまでに撮影された中で最も深い宇宙の画像」と述べている。 

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●宇宙探査●PDエアロスペース、2024年に下地島空港(沖縄県宮古島市)から宇宙飛行機打ち上げ計画

2022-07-06 23:17:31 | ロケット

 宇宙旅行のベンチャー企業のPDエアロスペース(名古屋市)は、2021年に下地島空港(沖縄県宮古島市)を「宇宙港」として整備するための「下地島宇宙港事業推進コンソーシアム」を立ち上げたが、2022年12月に宇宙空間の飛行を実現させ、25年5月頃には有人飛行ができる8号機の飛行を目指す。

 PD社が目指しているのは、翼のついた宇宙飛行機(スペースプレーン)を利用したサブオービタル(準軌道)形式の宇宙飛行。

 ジェットエンジンを使って離陸し、高度15キロでロケットエンジンを点火。高度110キロまで上昇して高度を下げ、高度30キロで大気圏に再突入。その後は再びジェットエンジンを使って飛行し、空港に戻る。

   PD社は、2017年、大気圏内では「ジェットエンジン」、宇宙空間では「ロケットエンジン」と、機能の切り替えが1つでできるエンジンの燃焼実験に世界で初めて成功したが、2022年4月、「回転デトネーション」と呼ばれる技術を開発し、これを使いこれまでの1000倍の推力を発揮する、切り替えエンジンの燃焼実験に世界で初めて成功した。

 PD社は、新型エンジンをまず無人機に搭載して、2024年を目標に宇宙に飛ばす予定で、2029年の宇宙旅行の商用化を目指している。

 

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●宇宙探査<新刊情報>●「なぜ宇宙は存在するのか」(野村泰紀著/講談社)

2022-07-01 22:42:48 | ●宇宙探査<新刊情報>●
 
 
 
<新刊情報>
 
 
 
書名:なぜ宇宙は存在するのか~はじめての現代宇宙論~

著者:野村泰紀

発行:講談社(ブルーバックス)

 「宇宙論」は、ここ100年で非常に目覚ましい発展をとげている。これら直近100年の宇宙論の歩みを、最先端の発展までを含め、宇宙論や素粒子論、量子重力理論などを専門とする著者が、徹底解説。はじめての「宇宙論」として本格的な、そして現代的な宇宙論を知ることができるような1冊になっている。私たちのこの宇宙が始まる前から寿命について、またこの宇宙の外側まで、壮大なスケールで語られる、わかりやすい最先端の宇宙論。
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