●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●X線天文衛星「ひとみ」、衛星の状態は正常

2016-02-29 15:28:24 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)について、冷却システムの立上げ、軟X線分光検出器(SXS :Soft X-ray Spectrometer)の試験動作、伸展式光学ベンチ(EOB :Extensible Optical Bench)の伸展など、重要なシーケンスが正常に実施されたことを確認し、クリティカル運用期間(衛星の一連の健全性を確立するまでの期間)を終了すると発表した。。

 現在、衛星の状態は正常。

 打上げ後2月17日よりSXSの冷却システムを試験運用のため動作させ、2月22日、絶対温度50ミリ度(摂氏マイナス273.1度)に到達したことを確認した。

  今後、衛星搭載機器の初期機能確認を約1ヶ月半、その後キャリブレーション(較正)観測(これまでによく観測されてきた天体などの観測)を約1ヶ月半かけて実施する予定。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●民間月面探査チームHAKUTO、フライトモデルの基本設計の最終段階に入る

2016-02-26 11:22:19 | 月面探査

 民間月面探査チームHAKUTOは、2017年末のレースの期限に向けて、現在、次のような精力的な活動を展開している。 

 ローバー開発チームは、FM(フライトモデル)の基本設計の最終段階に入っている。

 既に、相乗りパートナーのAstroboticから、搭載可能サイズや重さ、提供可能な通信速度、地球から月までの航行中の温度環境などの技術的な情報のアップデート版が届き、それらの情報を元に、Astroboticの技術者と協議をしつつ基本設計を確定する作業を行っているところ。
 
 同時進行で、改良された走行制御プログラムのテストやカメラのキャリブレー ションテストなどを実施するフィールド試験も予定している。

 夏頃までに詳細設計を固めて、製造、認定試験というスケジュールになる見込み。

 今後、開発も猛スピードで進める予定にしているが、まずは4月の基本設計Fixが当面の目標という。

 なお、2016年2月20日現在、HAKUTOのファン数は1万3502人に達している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●ペプチドリームとJAXA、「きぼう」で高品質タンパク質結晶生成実験開始

2016-02-25 17:33:07 | 宇宙ステーション

 ペプチドリームおよび宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を包括的に実施する受託契約を締結した。

 同契約は、ペプチドリームが保有する複数の創薬ターゲットを対象に、JAXAが試料生産への技術的助言から宇宙実験までの一連の作業を受託する包括的な契約内容。

 個々のタンパク質結晶化実験ごとに契約を締結していた従来の契約形態と比較して、ペプチドリームの研究の状況に応じた迅速かつ柔軟な宇宙実験の実施が可能となる。

 特殊環状ペプチドによる創薬開発プラットフォームシステムという世界に類を見ない技術で創薬研究開発の分野をリードするペプチドリームと、微小重力環境という稀有な研究環境を活用した高品質タンパク質結晶化プラットフォームを有するJAXAが包括的に連携することにより、従来の取り組みと比べ、より短期間で効率的に創薬標的タンパク質と医薬品候補化合物の構造情報を取得し、日本発・世界初の医薬品創成の早期実現に挑戦することにしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査<新刊情報>●「人は宇宙をどのように考えてきたか」(ヘリェ・クラーウ著/共立出版)

2016-02-24 21:56:35 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:人は宇宙をどのように考えてきたか~神話から加速膨張宇宙にいたる宇宙論の物語~

著者:ヘリェ・クラーウ

訳者:竹内 努・市來 淨與・松原 隆彦

発行:共立出版

 同書は人類が自らの住む世界、つまり宇宙をどのように捉えてきたかを統一した視点から論じるユニークな本。宇宙全体を客観的対象と捉えて研究する学問を宇宙論と呼ぶ。すなわち、同書が扱うテーマは古代メソポタミアの人々から現代の職業研究者まで、数千年のタイムスケールで進化してきた宇宙論のいわば進化の歴史である

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●国立天文台など、すばる望遠鏡で銀河の大量の電離ガスの詳細構造捉える

2016-02-19 15:21:14 | 宇宙

 広島大学、国立天文台、台湾中央研究院、法政大学からなる研究チームは、すばる望遠鏡主焦点カメラSuprime-Cam(シュプリーム・カム)での観測によって、スターバースト銀河「NGC 6240」から吹き出す大量の電離ガスの詳細構造をとらえることに成功した。

 この電離ガスは、差し渡し30万光年にも及んでおり、スターバースト(銀河の中で起こる激しい星生成活動=爆発的星生成)によって生成された銀河風によって銀河から外に吹き飛ばされている。

 これは、すばる望遠鏡の集光力と高解像度によって、近傍宇宙では最大規模の銀河風の複雑な構造が明らかになったもの。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●JAXA、X線天文衛星(ASTRO-H)の名称を「ひとみ」と命名

2016-02-17 22:20:18 | 天体観測施設

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケット30号機で打上げられたX線天文衛星(ASTRO-H)の名称を「ひとみ」と命名したと、発表した。

 命名の理由は、「ひとみ」(ASTRO-H)が「熱い宇宙の中を観るひとみ」であること。画竜点睛の故事において、ひとみを描きこんだ途端に、竜が天に昇ったことから示されるように、物事の最も肝要なところという意味に使われる。

 「ひとみ」(ASTRO-H) は、X線天文学において、物事を知るのに最も肝要なミッションになってほしいという願いが込められている。瞳は、眼の中で光を吸い込む部分でもある。ブラックホールは「宇宙の瞳」であるともいえる。「ひとみ」で「宇宙の瞳」を観測する。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●H-IIAロケット30号機、打ち上げに成功

2016-02-17 18:01:37 | ロケット

 X線天文衛星(ASTRO-H)を搭載したH-IIAロケット30号機(H-IIA・F30)が2月17日(水)、17時45分種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げに成功した。

また、ASTRO-Hの分離にも成功した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●X線天文衛星、2月17日、17時45分打ち上げ

2016-02-17 07:06:37 | 人工衛星

 三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星(ASTRO-H)を搭載したH-IIAロケット30号機(H-IIA・F30)の打上げを2月17日(水)、17時45分(日本標準時)<打上げ時間帯:17時45分~18時30分(日本標準時)> に行うと発表した。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●JAXA、H2Aロケット30号機打ち上げ延期 

2016-02-11 23:56:07 | ロケット

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、鹿児島県の種子島宇宙センターで12日に予定していたH2Aロケット30号機の打ち上げを延期すると発表した。

 打ち上げ時期は未定。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●宇宙探査●JAXA、大西宇宙飛行士のリアルタイム交信イベント企画を募集

2016-02-11 18:52:33 | 宇宙ステーション

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、約4か月間の予定でISSに長期滞在する大西宇宙飛行士との交信イベントの企画提案募集を行う。
  
<募集内容> : ISSに滞在する大西宇宙飛行士とのリアルタイム交信を含めたイベント企画。    

    1. 宇宙開発の理解促進
    2. 有人宇宙開発及び宇宙探査の促進
    3. 宇宙利用の拡大
    4. 日本の高い技術力や国際的な信頼度のアピール
 
<募集件数> : 3~5件程度(ISSとの交信時間は1件につき10分~20分程度)

<実施時期> : 平成28年6月頃~平成28年10月下旬頃を予定
 
<交信概要> : NASAが配信するNASAテレビ(http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html)の映像を利用し、リアルタイムでISSの大西飛行士と交信する。(地上の映像はISSには届かない)
 
<募集締切> : 平成28年3月22日(火)12時

<選定結果発表> : 平成28年4月上旬~中旬頃
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする