インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は、4月30日に打ち上げを予定していた小型ロケット「MOMO(モモ)」3号機に不具合が見つかり、打ち上げ時間を5月2日以降に延期すると発表した。
燃料の液体酸素の配管のバルブに不具合が見つかったためで、5月2日午前11時15分~午後0時半の間の打ち上げを目指す。
インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は、4月30日に打ち上げを予定していた小型ロケット「MOMO(モモ)」3号機に不具合が見つかり、打ち上げ時間を5月2日以降に延期すると発表した。
燃料の液体酸素の配管のバルブに不具合が見つかったためで、5月2日午前11時15分~午後0時半の間の打ち上げを目指す。
理化学研究所(理研)開拓研究本部長瀧天体ビッグバン研究室の伊藤裕貴研究員、長瀧重博主任研究員、数理創造プログラムのドナルド・ウォレン研究員、金沢大学理工研究域数物科学系の米德大輔教授らの国際共同研究グループは、国立天文台、理化学研究所、京都大学基礎物理学研究所のスーパーコンピュータを用いて、宇宙最大の爆発現象である「ガンマ線バースト」におけるスペクトルと明るさの相関関係(米徳関係)を、数値シミュレーションによって理論的に再現することに成功した。
経験則であった米徳関係の理論的基盤を示した同研究成果は、長年の謎となっていたガンマ線バーストの放射機構の解明に大きく貢献すると期待できる。
ガンマ線バーストの放射機構の理論モデルとして、近年「光球面放射モデル」が注目を集めている。しかし、理論的な精査はまだ不十分であり、このモデルの妥当性を実証するには至っていなかった。
今回、国際共同研究グループは、相対論的流体シミュレーションと輻射輸送シミュレーションを組み合わせることによって、大質量星の爆発に伴う相対論的ジェットからの光球面放射の評価を行った。
その結果、ガンマ線バーストの観測から経験則として知られていた米徳関係が、ジェットが大質量星の外層を突き抜ける際に形成する構造に起因して、自然に再現されることを明らかにした。
この結果は、ガンマ線バーストの主な放射機構が光球面放射であることを強く示している。
小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウに世界初の人工クレーターを作成することに成功したと発表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、4月5日に小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI: Small Carry-on Impactor)を小惑星リュウグウに向けて分離し、作動させたが、「はやぶさ2」に搭載している望遠の光学航法カメラ(ONC-T)の観測画像を確認した結果、衝突装置によりクレーターが生成されたと判断したもの。
今後、はやぶさ2がクレーターへ着地出来るかどうか、検討を進め、可能なら5月下旬にも着地し、岩石を採取する。
<新刊情報>
書名:月着陸船開発物語
著者:トーマス・J・ケリー
訳者:高田 剛
発行:プレアデス出版
人類初の月面着陸から50周年。それは、まったくゼロからのスタートだった。“月着陸船の父”と呼ばれたグラマン社チーフエンジニアが困難を極めた完成までの道のりを克明に綴ったメモワール。
商業衛星打ち上げ企業の仏アリアンスペースは、小型衛星開発を手掛ける日本のシンスペクティブ(東京都中央区)と戦略提携し、通信向け低軌道衛星など宇宙ビジネスの新領域を共同で開拓する。
シンスペクティブは独自開発の小型衛星を使った地上観測サービスの提供を目指しているが、同社は2020年、アリアンの小型ロケット「ヴェガ」で自社で最初の人工衛星を打ち上げる計画。
ブリヂストンは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、トヨタ自動車と共に国際宇宙探査ミッションへ挑戦することになった。
同ミッションは、JAXAとトヨタが「人類の活動領域の拡大」と「知的財産の創出」を目的に3月に発表したもので、ブリジストンは「有人与圧ローバ」が月面を走破するためのタイヤ(接地体)の研究を推進していく。
ブリジストンは、ローバに装着する接地体について、2000年代にJAXAと共同検討を実施し、トヨタとは技術パートナーとして連携してきた。
<新刊情報>
書名:宇宙はなぜブラックホールを造ったのか
著者:谷口義明
発行:光文社(光文社新書)
「ブラックホール」という言葉から、何を想像するだろうか。銀河の中心には、必ずといってよいほどブラックホールがある。しかも、その質量は非常に重く、太陽の質量の100万倍以上もある。このようなブラックホールは“超大質量ブラックホール”と呼ばれているが、それは、私たちが住んでいる天の川銀河(銀河系)にもある。その質量は、太陽の400万倍である。では、そもそもなぜ、ほとんどの銀河の中心に超大質量ブラックホールがあるのか――。ブラックホールはいつ生まれ、どのように育ち、どのような運命を辿るのか。そして、宇宙はなぜブラックホールを造ったのか。現代天文学が描く、宇宙の過去・現在・そして鮮烈の未来予想図。
イスラエルの月面探査機「ベレシート」が月面着陸に失敗したことにより、日本のアイスペースによる月面探査機「HAKUTO‐R」が民間初の月面着陸の可能性が出てきた。
月面探査機「HAKUTO‐R」は、2020年に月周回軌道投入、2021年に月面着陸・月面探査の実現を目指している。
イスラエルの民間団体「スペースIL」の無人月面探査機「ベレシート」は、月面着陸を目指したが、着陸間際にエンジントラブルに見舞われ、軟着陸に失敗した。
成功していれば、民間で初の月面着陸となるところだった。
インターステラテクノロジズ(北海道広尾郡大樹町)は、観測ロケット「 MOMO3号機」(全長10m、直径50㎝、重さ1.15t)を4月30日に打ち上げると発表した。
◇
打上げ予定日:2019年4月30日(火)
打上げ予定時間帯:11:15~12:30、16:00~17:20(日本標準時)
打上げ場所:北海道大樹町射場(特設見学会場を用意)