●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JHS、月面で使える地盤調査技術を共同開発

2016-05-25 13:39:17 | 月面探査

 戸建住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド(JHS)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙探査イノベーションハブ」の研究テーマとして採択された「スクリュードライビングサウンディング(SDS)による月面でも利用可能な地盤調査技術の確立」についてJAXA、東京都市大学、日東精工、東急建設と6 月から共同研究を開始する。

 今回の研究は、JAXA 内の組織「宇宙探査イノベーションハブ」が地上と宇宙の共通課題の研究開発によるイノベーション創出のために行った研究提案事業に採択されたテーマのひとつ。

 JHS が特許を取得している地盤調査方法・SDS 試験の理論を活かして、月面でも利用可能な地盤調査技術の確立を目指す。

 SDS 試験は砂や粘土といった土質を判別できる地盤調査方法で、2010 年の提供開始以来、既に17 万件超の実績がある。SDS 試験の理論を用いれば詳しい土質データが取れるため、その理論を月面で使用するアースオーガー(堀削機器)のデータ解釈に応用できる可能性がある点、および地上での住宅建築にも有用である点が評価され、採択に至ったもの。

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●宇宙探査●「いぶき」、全大気平均二酸化炭素濃度が初めて400 ppmを超える

2016-05-22 22:24:41 | 人工衛星

 環境省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT:ゴーサット)を用いて二酸化炭素やメタンの観測を行っているが、「地球大気全体(全大気)」の月別二酸化炭素平均濃度について、平成28年1月までの暫定的な解析を行ったところ、平成27年12月に月別平均濃度が初めて過去最大値の400 ppmを超過し、400.2 ppmを記録した。

 環境省、国立環境研究所、JAXAの3者では、平成21年5月から平成28年1月までの7年近くの「いぶき」観測データから解析・推定された「全大気」の二酸化炭素の月別平均濃度とそれに基づく推定経年平均濃度の速報値を、国立環境研究所「GOSATプロジェクト」の「月別二酸化炭素の全大気平均濃度 速報値」のページにおいて公開している。

 このたび、平成28年1月までの暫定的な解析を行ったところ、月別平均濃度は平成27年12月に初めて400 ppmを超え、400.2 ppmを記録したことがわかった。平成28年1月も401.1 ppmとなり、北半球の冬季から春季に向けての濃度の増加が観測されている。

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●宇宙探査<新刊情報>●「爆発を好む宇宙」(松岡 勝著/丸善出版)

2016-05-18 10:01:03 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:爆発を好む宇宙~ビックバンにはじまり爆発で進化する宇宙~

著者:松岡 勝

発行:丸善出版

 最近、二つの巨大ブラックホールが合体した瞬間にでた重力波が初めて検出された。同書はこの新規な爆発にもふれた初めての爆発で見た宇宙像を語る。爆発はいつでも、どこでも起こる。地球で起こる地震や噴火も爆発だ。宇宙ではこの一千兆倍も超える無数の爆発が起こっている。これらを学び地球で起こる爆発に備える哲学も説く。

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●宇宙探査●大西宇宙飛行士、6月24日に打ち上げ予定

2016-05-14 17:15:33 | 宇宙ステーション

 国際宇宙ステーション(ISS)第48次/第49次長期滞在クルーに任命されている大西宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で、ソユーズ宇宙船(47S)搭乗のための最終試験に向けて、現在、訓練を続けている。
 
 大西飛行士が搭乗予定のソユーズ宇宙船の打ち上げは、6月24日(金) 午後3時41分(日本時間)
を目標日時とし、現在準備作業を進めているところ。

 現時点では、目標日時であり、今後変更される可能性がある。
 

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●宇宙探査●東京大学など、130億光年彼方での一般相対性理論を検証

2016-05-13 15:03:41 | 宇宙

 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、東京大学、東北大学及び京都大学からなる国際研究グループは、すばる望遠鏡を用いたFastSound (ファストサウンド) という銀河サーベイにより、平均して130 億光年もの遠距離にある約3000個もの銀河までの距離に基づく宇宙3次元地図を完成させた。

 さらに地図中での銀河の運動を詳しく調べ、重力によって大規模構造が成長していく速度の測定に初めて成功した。そして、そのような遠方宇宙でも構造形成速度がアインシュタインの一般相対性理論の予想と一致することを確かめた。

 今回の結果は、一般相対性理論は正しく、アインシュタインが導入した宇宙定数により宇宙の加速膨張が起きているという説をさらに支持するものとなった。

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●宇宙探査●スカパーJSAT、通信衛星「JCSAT-14」の打ち上げに成功

2016-05-08 14:42:18 | 人工衛星

 スカパーJSATは、通信衛星「JCSAT-14」の打ち上げに成功したと発表した。

 JCSAT-14は、日本時間5月6日(金)午後2時21分、米国フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地からスペースX社の「Falcon 9」ロケットによって打ち上げられ、午後2時53分に ロケットから分離した。
 
 今後、静止軌道上での性能確認試験を経て、運用を開始する予定。

 JCSAT-14は、JCSAT-2Aの後継機として打ち上げられ、カバレッジ、収容能力ともに拡充した。

 Kuバンドについては、日本及びアジア・太平洋地域を中心にカバーする。Cバンドについては、高出力トランスポンダで国際回線の収容能力を大幅に増強し、アジア、オセアニアのみならず、ロシアの可視範囲全域及び太平洋島嶼国をカバーする。

 なお、今回のスペースX社の「Falcon 9」ロケットは、ロケットの海上回収に成功した。これにより、ロケット再利用により、打ち上げ費用を従来の100分の1にするという同社の構想が現実味を帯びてきた。

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●宇宙探査<新刊情報>●「ニュートリノって何?」(青野由利著/筑摩書房)

2016-05-03 22:26:28 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:ニュートリノって何?~続・宇宙はこう考えられている~

著者:青野由利

発行:筑摩書房(ちくまプリマ―新書)

 ニュートリノに質量がある!の何がそんなに事件なの?ニュートリノの解明が宇宙や人類の成り立ちの研究にもたらすものとは?世界一わかりやすい宇宙の本「宇宙はこう考えられている」続編。

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