戸建住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド(JHS)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙探査イノベーションハブ」の研究テーマとして採択された「スクリュードライビングサウンディング(SDS)による月面でも利用可能な地盤調査技術の確立」についてJAXA、東京都市大学、日東精工、東急建設と6 月から共同研究を開始する。
今回の研究は、JAXA 内の組織「宇宙探査イノベーションハブ」が地上と宇宙の共通課題の研究開発によるイノベーション創出のために行った研究提案事業に採択されたテーマのひとつ。
JHS が特許を取得している地盤調査方法・SDS 試験の理論を活かして、月面でも利用可能な地盤調査技術の確立を目指す。
SDS 試験は砂や粘土といった土質を判別できる地盤調査方法で、2010 年の提供開始以来、既に17 万件超の実績がある。SDS 試験の理論を用いれば詳しい土質データが取れるため、その理論を月面で使用するアースオーガー(堀削機器)のデータ解釈に応用できる可能性がある点、および地上での住宅建築にも有用である点が評価され、採択に至ったもの。