宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出サービスの事業者の選定について、平成30年2月23日より公募型企画競争を実施し、厳正なる評価の結果、Space BD並びに三井物産を選定した。
JAXAでは「きぼう利用戦略」(平成29年8月第2版制定)に基づき、「きぼう」の利用事業について、民間等による事業自立化(民間への開放)を目指している。
今回、その第一弾として、超小型衛星放出事業の事業者を選定した。
ISSにおいて、「きぼう」だけが持つ強みであるロボットアーム及びエアロックの両機能を活かす独創的な超小型衛星ミッションの実施を目指し、JAXAは2012年に超小型衛星放出機構(J-SSOD)を開発した。2018年5月末日時点において、米国への放出機会の提供を含め、「きぼう」から200機以上の超小型衛星を放出している。
今後は、今回選定した民間事業者ならではのアイデアにより、国内外に広く独自のサービスを提供することで、更なる超小型衛星放出の利用需要を拡大し、「きぼう」を含む地球低軌道利用の発展につなげる計画。