世界初の月面探査の国際レース「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一挑戦する民間の月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」は、当初月面探査車「SORATO(ソラト)」を今年12月28日に打ち上げの予定だったが、来年1~3月に延期すると発表した。
日本発の民間月面探査チーム「HAKUTO」とレースを主催する米XPRIZE財団は、2017年11月6日〜7日の2日間ミッションプラン審査会を実施した結果、HAKUTOとXPRIZE財団の双方でミッションの達成基準を確認した。
HAKUTOは、インドを拠点とする「TeamIndus(チームインダス)」と相乗り契約を結んでいる。
TeamIndusが開発する月着陸船(ランダー)に、開発中の月面探査ローバー「SORATO(ソラト)」を搭載して、インドのサティシュ・ダワン宇宙センターからPSLVロケットで打ち上げを行う計画。
実際に月面を走行するSORATOは現在製造の最終段階で、製造完了後インドへの輸送は今年12月を予定している。
またHAKUTOは、レース期限である2018年3月31日までにミッション達成できるよう、TeamIndusと打ち上げ日の協議を進めていく。
HAKUTOは、今年12月のSORATO輸送後は、ローバー操縦訓練や管制室の準備などと並行してチームインダスのサポートを続け、レース期限である2018年3月31日までにミッション完了を目指す。