●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●JAXA、産業連携シンポジウム2014「あなたのアイデアで衛星データをビジネスに」開催

2013-12-30 17:50:04 | 人工衛星
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「JAXA産業連携シンポジウム2014」を下記の通り開催する。

 今年は、「あなたのアイデアで衛星データをビジネスに」をテーマに、衛星利用ビジネスが提供するサービスやデータが、社会課題に対して何ができるかを考える。

 宇宙関連業界だけでなく、社会課題に取り組むICT(情報通信技術)企業、自治体、大学、ベンチャー企業など、幅広い業種において、衛星データを利用した新しいビジネスのアイデアが生まれることを目指す。

  日時:平成26年1月27日(月) 14:30~18:00

  場所:専門学校HAL東京 総合校舎コクーンタワー コクーンホールA(東京都新宿区西新宿1-7-3)

  主催: 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

  後援(予定): 内閣府宇宙戦略室、文部科学省、経済産業省

  衛星データを利用したビジネスアイデアの募集:セッションIIでは、HAL東京先端ロボット開発学科代表チームによる1件に加え、事前に募集し登壇者により選考された2件のビジネスアイデアについて、プレゼンテーションを行ってもらう。
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●宇宙探査●三菱重工とJAXA、2月にH-IIAロケットで降水観測衛星を打ち上げ

2013-12-27 15:16:53 | 人工衛星
 三菱重工業および宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケット23号機による全球降水観測計画主衛星(GPM<Global Precipitation Measurement>主衛星)の打上げについて、下記のとおり実施すると発表した。

 なお23号機では、小型副衛星7基を軌道投入することにしている。

 打上げ予定日 : 平成26年2月28日(金)
 打上げ予定時間帯 : 午前3時07分~午前5時07分(日本標準時)
 打上げ予備期間 : 平成26年3月1日(土)~平成26年3月31日(月)
 打上げ予定場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場

 GPM計画は、JAXA及びNASAが進める国際共同ミッションで、地球全体の降水(雨や雪)をGPM主衛星と複数のコンステレーション衛星群(GPM計画に参加する各国・機関の人工衛星群)で、一日に複数回、観測する。

 今回打ち上げられるGPM主衛星は、これらのコンステレーション衛星群による降水観測の基準となり精度を高める中心的な役割を担う。

 GPM計画によって取得されるデータによって、全球の降水(雨や雪)をこれまでより正確に把握することができるようになり、台風の進路予測や降雨量等の天気予報の精度向上、また、地球科学研究に貢献する。
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●宇宙探査●文部科学省、次世代ロケット「H3」を開発し2020年の打ち上げ目指す

2013-12-25 14:32:03 | ロケット
 文部科学省は 次世代の基幹ロケット「H3」を開発することを決め、来年度予算案に70億円を盛り込んだ。

 これにより、日本の基幹ロケット「H2A」に代わる次世代のロケット「H3」の開発が来年度から始められ、2020年に1号機の打ち上げを目指す。

 「H3」は、液体水素燃料を使ったメインエンジンに固体燃料の補助ロケットを組み合わせた2段型の大型のロケットで、打ち上げコストは、H2Aのおよそ半分の50億円~65億円に抑えることを目標としている。
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●宇宙探査●すばる望遠鏡、宇宙初期の大質量銀河の活発な成長をとらえる

2013-12-24 18:23:38 | 宇宙
 国立天文台は、このほど国際研究チームが、すばる望遠鏡に搭載されたファイバー多天体分光器「FMOS」を用いて深宇宙を観測し、100億年前の銀河で新しい星々が非常に活発に形成されている様子を捉えた、と発表した。

 また、大質量銀河を取り巻くガスは、重元素やダスト(星間固体微粒子)を豊富に含んでいることが確かめられた。これは大質量銀河がこの時代にすでに十分に成熟していることを示唆している。

 今回の研究成果は、宇宙の若い頃の姿がどのようなものだったか、という重要な問いに迫るもの。
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●宇宙探査●大林組、「宇宙エレベーター建設構想」をホームページ上の動画で紹介

2013-12-19 11:28:34 | 宇宙エレベーター
 東京スカイツリーの施行の実績がある大林組は、建設の視点から、宇宙エレベーターの持つ可能性を探求している。既に同社は、2050年に地球と宇宙をつなぐ「宇宙エレベーター建設構想」を発表しているが、同社のホームページ上でこの「宇宙エレベーター建設構想」を動画で紹介している。

 この動画では、海上に浮かぶ地球側のステーション、アース・ポートから、宇宙エレベーターに乗って、上空3万6,000kmの静止軌道ステーションへと向かう様子などを紹介している(動画再生時間:約2分)。

 地球と宇宙の間をケーブルでつなぎ、電車に乗るように気軽に宇宙へ行き来ができる宇宙エレベーターが実現すれば、宇宙太陽光発電、宇宙資源の探査や活用、宇宙環境旅行など、さまざまな分野での可能性が広がっていくことに繋がる。

 地球上に構築する限り、建設物は自重によって壊れる限界点がある。しかし、9万6,000kmかなたの宇宙へと伸びる宇宙エレベーターは、理論的には実現可能といわれている。大林組は建設の視点から、宇宙エレベーターの持つ未来への可能性を探求している。

 ケーブルの長さは9万6,000km。これだけの長さがあると、クライマー(乗り物)を取り付けただけで、ケーブルは100km以上も伸びてしまう。また、風などの影響で地球側の末端は10km単位で揺れ動く。しかも、絶妙なバランスで宇宙空間に「立って」いるケーブルのバランスが崩れると、地球側に落下もしくは宇宙の果てまで飛び去ってしまう。このような条件のもと、どのようにすれば安全を確保しながら施工できるのか。

 同社では、2025年に地球側のステーション「アース・ポート」の建設を始めれば、2050年には完成するとしている。総経費は約10兆円を見込んでいる。



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●宇宙探査●成果が期待される時空のトンネル“ワームホール”存在探査プロジェクト

2013-12-15 18:13:57 | 宇宙
 タイムトラベルや瞬間移動が可能とされる、時空のトンネル“ワームホール”の存在の探査が、現在、ニュージーランドのマウントジョン天文台において、日本とニュージーランドの共同プロジェクト「MOAプロジェクト」によって推進されている。もし、“ワームホール”の存在が確認されると、将来、人類が広大な宇宙旅行を行う際の有力な手段になるかもしれないとして、注目を集めている。 

 「MOAプロジェクト」は、重力マイクロレンズ効果を利用し、通常は観測することができない暗い天体を観測し、宇宙の謎を解明することを目的とした日本・ニュージーランド共同プロジェクト。 暗い天体の候補としては、褐色矮星などのダークマター候補天体、太陽系外惑星、ブラックホールなどがある。

 同プロジェクトは、1996年に開始され、ニュージーランド・マウントジョン天文台の61cm反射望遠鏡と、MOA-cam1, MOA-cam2と呼ばれる大型CCDカメラを使って観測を続けて来た。その後、2004年12月に1.8m新望遠鏡(MOA-II)が完成し、現在、観測が推進されている。

 参加機関は、日本からは、名古屋大学(太陽地球環境研究所および理学研究科)、長野高等専門学校、都立航空高等専門学校、ニュージーランドからは、オークランド大学、マッシー大学、ビクトリア大学、カンタベリー大学。

 重力マイクロレンズ効果とは、遠方の星の光が、前面を通過する星の重力レンズ効果で曲げられて集光され、一時的に明るく見える現象。レンズ天体は、質量さえ持っていれば、それ自身が光を出さなくても、重力マイクロレンズ効果によって検出可能となり、これを利用して、光をほとんど出さない暗い天体の存在を知ることができる。

 これは、アインシュタインが一般相対性理論から予言したもので、その後エディントンらによって、皆既日食中に太陽近傍の星がずれて見えることから、この理論の正しさが証明されている。

 人類は、今後、広大な宇宙探査や宇宙旅行に挑むことになるが、この際、大きな障壁となるのは、時間の壁だ。例えば、1000光年先に“第2の地球”が発見されたとしても、現在、人類がそこに行き着くことはできない。しかし、もし2つの時空を瞬時に通過可能な “ワームホール”が実在すれば、夢物語ではなくなる。

 “ワームホール”は、時空上の離れた点を連結する重力方程式の解で、1935年にアインシュタインとローゼンによって導入(アインシュタイン・ローゼン・ブリッジ)された。ある種の“ワームホール”は、それを使ってスペーストラベルやタイムトラベルが可能と言われている。

 現在、「MOAプロジェクト」で“ワームホール”の存在の探査を行っているのは、名古屋大学太陽地球環境研究所の阿部文雄准教授らのグループ。阿部文雄准教授は、2010年、時空間を連結する“ワームホール”の一種である、“エリス・ワームホール”の重力マイクロレンズ効果を理論的に研究し、これを見つけるための方法論を発表した。これにより理論的な研究に留まっていた“ワームホール”が実際に存在するかどうかを観測的に検証することが可能となった。(勝 未来)
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●宇宙探査● 中国の無人月探査機、月面に着陸

2013-12-14 22:57:53 | 月面探査
 中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)3号」が14日午後9時12分(日本時間同10時12分)、月面に着陸した。

 月面着陸は、旧ソ連以来37年ぶりで、旧ソ連、米国に次いで3カ国目。

 搭載している月面探査車「玉兎(ぎょくと)号」を月面に降ろし、撮影した画像を地球に送信する。玉兎号は約3か月かけ、月の地質構造や資源の分布状況などを調査する。
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●宇宙探査●国土地理院、月の立体地図をホームページ上で公開

2013-12-13 11:25:43 | 月面探査
 国土地理院は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、2007年~2009年に、月周回衛星「かぐや(SELENE)」により取得した月の全球をカバーするデータを基に、今回、月の立体地図を作成し、これをホームページで公開した。

 この月の立体地図は、地形の凹凸を赤色の濃淡で強調することで、立体構造をわかりやすく表現している。

 国土地理院とアジア航測が協力して作成し、国立天文台が解析したもの。

 なお、データ量が大きいのでダウンロード等には注意が必要となる。
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●宇宙探査●米スペースX、商用静止衛星の打ち上げに成功

2013-12-06 20:13:36 | 人工衛星
 米宇宙ベンチャー企業のスペースXは、日本時間の4日、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から、「ファルコン9」大型液体燃料ロケットに、商用静止衛星「SES-8」を搭載し打ち上げ、予定軌道への投入に成功した。

 これにより同社は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資を運ぶ無人補給船「ドラゴン」に次いで、衛星輸送ビジネスに本格参入を果たしたことになる。
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●宇宙探査●ラブジョイ彗星、今月22日に地球に最接近

2013-12-05 18:03:29 | 宇宙
 9月7日に発見された「ラブジョイ彗星」が、現在、夜明け前のほぼ東の空に明るく見え始めている。

 今後は、12月22日に地球と金星の軌道の間まで来てから遠ざかり、再び戻って来ることはないという。 
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