宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3月7日に種子島宇宙センターにおいて新型ロケット「H3」1号機の打ち上げに失敗した。その後、再現試験を実施し原因を調査を行い、調査結果を発表した。
それによると、第2段エンジン内の機器や配線でショートが発生していた可能性が高いことを明らかにした。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3月7日に種子島宇宙センターにおいて新型ロケット「H3」1号機の打ち上げに失敗した。その後、再現試験を実施し原因を調査を行い、調査結果を発表した。
それによると、第2段エンジン内の機器や配線でショートが発生していた可能性が高いことを明らかにした。
アイスペースは、民間月面探査機「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)による、民間企業として世界初の月面着陸を予定していたが、4月26日8時時点において、ランダーとの通信の回復が見込まれず、月面着陸を確認するSuccess9の完了が困難と判断した。
一方で、設定した10段階のマイルストーンのうち、Success 8までのマイルストーンで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現するうえでの貴重なデータやノウハウなどを獲得することができた。
これらは、今後の月面探査を進める上で大きな飛躍であり、日本のみならず、世界の民間企業による宇宙開発を進展させる布石になる。
同社は、2024年のミッション2、2025年のミッション3の技術成熟度を飛躍的に高めることを目指し、今回のミッション1のサクセス8までの運用と着陸シーケンス中に取得されたとデータとノウハウを最大限活用していくことにしている。
ミッション2では、マイクロローバー(小型月面探査車)を活用し、本格的な月面資源探査を開始することを計画。目的は、ミッション1同様に、月の情報と地球-月輸送サービス構築に向けた技術検証。
ミッション3以降の目的は、水資源探査を中心とした、月の情報と地球-月輸送サービスプラットフォームの構築。高頻度でランダーの月面着陸とローバーでの月面探査を実現し、顧客の荷物を月へ輸送、そして要望に応じて月面のデータを取得する等のミッションを行う。
アイスペースは、民間月面探査機「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)による、民間企業として世界初の月面着陸を2023年4月26日1時40分(日本時間)に予定していたが、東京の日本橋にあるミッションコントロールセンター(管制室)においてランダーの月面着陸の成否が確認できていない、と発表した。
引き続き同管制室においてランダーの現状把握に向け対応を行っているが、民間初の月面着陸は失敗した模様。
アイスペースは、民間月面探査プログラムHAKUTO-R ミッション1のランダー(月着陸船)の月面着陸予定日時を、最短で2023年4月26日(水) 1時40分(日本時間)に設定した。
HAKUTO-R ミッション1は、2023年4月14日現在、着陸シーケンスの前に計画されている全ての月軌道制御を完了し、ランダーが着陸シーケンスを開始する準備ができていることを実証した。
これにより、ミッション1マイルストーンの第8段階である「Success8」が完了した。
ランダーはこの後、2023年4月26日午前0時40分頃(日本時間)に高度約100kmの円軌道から降下を開始し、着陸態勢に入る予定。降下段階において、ランダーは自動制御状態で主推進系を逆噴射で燃焼して軌道速度から効率的に減速し、姿勢を調整しながら約1時間で月へ軟着陸する計画。
現時点で着陸地点のバックアップは3か所想定しており、地点によって着陸日が変わるため、運用の状況に応じて着陸予定日は4月26日夜、5月1日、3日に変更される可能性がある。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年10月に小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げに失敗した原因を特定した。
それによると、ダイアフラム式(半球状のゴム膜)タンクが、リング間隙間に噛み込み、その後の溶接工程等でその噛み込んだ部分が破断・損傷し推進薬が液側からガス側に漏洩した。
その時、ダイアフラムが液ポートに覆いかぶさり、パイロ弁開動作時にダイアフラムにより閉塞した。
これにより、「イプシロン」6号機打上げ失敗の原因は「ダイアフラムシール部からの漏洩」と特定した。
今後、直接原因の是正として、現タンクの設計変更案とH-IIAタンク活用案を検討、トレードオフを実施して処置を決定する。
さらに、背後要因(間接的原因)の分析結果等をイプシロンSロケットの開発に生かす。
欧州宇宙機関(ESA)は4月14日、木星と三つの衛星に向け、木星探査機「JUICE」をアリアン5ロケットで打ち上げた。
今後、同探査機は2031年に木星に到着し、2035年にかけて木星のほかエウロパ、ガニメデ、カリストの3つの衛星を観測する。
日本も機器開発などで同探査計画に参加している。
欧州宇宙機関(ESA)は、木星衛星探査機「JUICE」の新たな打ち上げを、4月14日(金)午後9時14分(日本時間)に設定した。
欧州宇宙機関(ESA)は、4月13日に予定していた木星の衛星探査機「JUICE」の打ち上げを、天候の影響で延期したと発表した。
アイスペース(ispace、袴田武史社長)は、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)の月面着陸予定日時を、最短で2023年4月26日(日本時間)午前1時40分に設定した。
成功すれば、民間として世界初の月面到達となり、官民含めて日本の船が着陸した例はなく日本としても初。
2023年4月12日時点でミッション1のランダーは、近月点(月に最も近い地点)高度が約100km、遠月点(月に最も遠い地点)高度が約2,300kmの楕円軌道で月を周回し、月周回軌道投入後、ランダーに搭載したカメラによる撮影、画像の取得にも成功している。
今後複数回の軌道制御マヌーバ(宇宙船の軌道を変えるために推進システムを使用すること)を行い、高度100kmの円軌道で月を周回する軌道に到達し、ミッション1マイルストーンのSuccess8を完了する予定。
その後、2023年4月26日午前0時40分頃(日本時間)に高度100kmの円軌道から降下を開始し、着陸態勢に入る予定。
降下段階において、ランダーは自動制御状態で主推進系を逆噴射で燃焼して軌道速度から効率的に減速し、姿勢を調整しながら約1時間で月へ軟着陸する計画。
現時点で着陸地点のバックアップは3か所想定しており、地点によって着陸日が変わるため、運用の状況に応じて着陸予定日は4月26日夜、5月1日、5月3日に変更される可能性がある。
<新刊情報>
書名:宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発~
著者:小松伸多佳、後藤大亮
発行:光文社(光文社新書)
宇宙開発の分野はこれまで政府が主導していたが、今、民間企業がイニシアティブをとった「ビジネス」として急速に生まれ変わりつつある。そして、「宇宙ベンチャー」と呼べる民間ベンチャー企業がこの流れを加速させている。転機となったのは2021年。アメリカの起業家イーロン・マスク氏が創設したスペースXなど複数社が宇宙旅行を成功させたことで、この年は「民間宇宙ベンチャー元年」と称される。日本でも、スタートアップや宇宙系以外の大手企業が続々と参入している。なぜ、民間宇宙産業が活況を呈しているのか。ベンチャー・キャピタリストとJAXAのエンジニアが「宇宙ビジネスの展望」を綴る。【目次】 第一章 宇宙ビジネス概観 第二章 3つの導線 第三章 3つの革新 第四章 宇宙ビジネスの注目8分野 第五章 政府事業から民間商業へ 第六章 スペースXが「宇宙ベンチャーの雄」となりえた理由 第七章 高い株価 第八章 動く日本第九章 リスクとどう向き合うか