●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●大西卓哉宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船、7月7日に打ち上げ正式決定

2016-06-26 00:35:04 | 宇宙ステーション

 大西宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船の打上げは、7月7日(木) 10時36分(日本時間)に正式に決定した。
  
 大西宇宙飛行士は、第48/49次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に約4ヶ月滞在し、10月末頃、ソユーズ宇宙船で帰還する予定。

1.打上げ予定日時:平成28年 7月7日(木) 10時36分(日本時間)
              
2.打上げ場所:バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)

3.搭乗員:第48/49次長期滞在クルー
       ソユーズコマンダー:アナトリー・イヴァニシン(ROSCOSMOS)
       フライトエンジニア:大西卓哉(JAXA)
       フライトエンジニア  キャスリーン・ルビンズ(NASA)

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●宇宙探査●JAXA、小惑星イトカワの40億年の歴史発見

2016-06-23 19:52:03 | 宇宙

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の松本徹宇宙航空プロジェクト研究員が率いる研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから回収し、地球に持ち帰った微粒子の表面模様を分析した結果、微粒子表面に40億年以上昔から現在に至るまでの歴史が刻まれていることを発見した。
  
 今回分析した微粒子は、数10マイクロメートルの大きさしかなく、さらに、その微粒子表面の模様はナノメートル(1ミリメートルの100万分の1)程度の大きさしかない。

 同研究チームは、X線マイクロトモグラフィー(X線CT)や走査型電子顕微鏡を用いて、微粒子表面の微細構造を詳細に観察した。その結果、これまでは一種類しかないと考えられていた表面模様のパターンは、少なくとも4種類あることがわかった。
  
 その中の一つは、イトカワ母天体に由来するものであった。小惑星イトカワは誕生時から現在の形状だったのではない。40億年以上前に形成された時には現在の約40倍程度の大きさをもつ天体(イトカワ母天体)で、それが一度破壊され、その破片が集まった天体が小惑星イトカワだと考えられている。

 今回分析した微粒子のなかには、イトカワ母天体の時、つまり40億年以上前に作られたと考えられる模様が残っていた。
  

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●宇宙探査●大阪産業大学など、アルマ望遠鏡 (ALMA)で観測史上最遠方の酸素を発見

2016-06-19 16:48:55 | 宇宙

 大阪産業大学の井上昭雄准教授、東京大学大学院理学系研究科の田村陽一助教、国立天文台の松尾宏准教授などの研究チームは、南米チリのアタカマ高原にあるアルマ望遠鏡 (ALMA) を使って、131億光年彼方の銀河に電離した酸素ガスがあることを初めて突き止めた。これは、観測史上最遠方の酸素の発見となるもの。

 ビッグバン当初の宇宙は非常に高温だったため、陽子と電子がバラバラに飛び交う「電離状態」にあった。しかし、宇宙膨張により次第に温度が下がることで約40万年後には電離状態を脱して水素原子が生まれた。

 しかし、さらに数億年が経過するうちに宇宙の第一世代天体が誕生し、それらから放たれる強烈な光によって宇宙に満ちる水素は再び電離されていったと考えられている。これが「宇宙再電離」と呼ばれるもの。
 
 同研究チームは、2015年6月にくじら座の方向およそ131億光年かなたにある銀河の SXDF-NB1006-2をアルマ望遠鏡で観測したところ、電離した酸素の光を検出することに成功した。

 これは人類がこれまで目にした最遠方の酸素であり、宇宙誕生後およそ7億年という宇宙初期に酸素が存在していたことを証明する結果となる。

 

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●宇宙探査●JAXA、太陽系フロンティア開拓のための「研究提案」募集

2016-06-18 17:40:25 | 天体観測施設

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙探査イノベーションハブは、第2回「研究提案」募集(RFP)を実施する。
 
 JAXA・宇宙探査イノベーションハブは、科学技術振興機構(JST)の「イノベーションハブ構築支援事業」(採択課題名:「太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーションハブ」の支援を受け、昨年7月にJSTと共同で「宇宙探査オープンイノベーションフォーラム」、9月には「課題設定ワークショップ」を開催、10月の「情報提供要請」(RFI: Request for Information)を経て、11月に第1回「研究提案」募集(RFP: Request for Proposal)を実施した。

 また、本年3月より「情報提供要請」(RFI)の随時受付を開始し、技術情報の提供を募っている。

 これまでRFIに提供された技術情報を基に、現在、「オープンイノベーションハブ」として、今年度着手すべき研究課題を絞り込んでいる。

 なお、第2回研究提案募集(RFP)は、RFIに対して技術情報への提供者のみならず、広く一般から募集する。

<募集スケジュール>

① 募集開始:6月 9日(木)
② 募集受付締切り:7月 6日(水)17時必着
③ 選考(予定):7月 7日(木)~ 8月中旬
④ 結果通知:8月中旬ごろを予定
⑤ 研究体制等調整及び研究開始:結果通知後速やかに

 

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●宇宙探査●JAXA、X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」の異常事象に関して役員の処分

2016-06-15 19:41:02 | その他

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」の異常事象に関し、平成28年6月15日付で以下の処分を行った。


 【厳重注意】

   理事長  奥村直樹

   副理事長 遠藤 守

   理事/宇宙科学研究所長 常田佐久

 なお、上記3名については、平成28年7月から4ヶ月間、給与月額の10%の受け取りを辞退する。

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●宇宙探査●甲南大学、「限界を超えた超新星」の爆発前の姿を解明 

2016-06-14 16:50:13 | 宇宙

 甲南大学理工学部物理学科の山中雅之・平生太郎基金研究員を中心とする研究グループは、国立天文台が企画する光・赤外線天文学大学間連携「」を通じた共同研究によって、「限界を超えた超新星」の爆発前の姿を明らかにした。

 同研究グループは、大学等が持つ多数の天文台が共同で実施した徹底観測によって、「限界を超えた超新星」から通常では見られないような非常に強い赤外線が放射されていることを捉えた。

 詳細な解析の結果、この赤外線放射は爆発する前の天体からの放出物に由来していることが分かり、長年未解決であったこの種の超新星の起源天体の正体を明らかにすることができた。

 光・赤外線天文学大学間連携「」は、「大学間連携による光・赤外線天文学研究教育拠点のネットワーク構築」事業の略称。大学共同利用機関である国立天文台と9大学が連携し、国内外にある中小口径望遠鏡を有機的に結びつけて、突発天体等の即時観測、連続観測を行うことで最先端共同研究の推進と大学における天文学教育を促進する事業。平成23年(2011年)より実施。

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●宇宙探査●静岡大学、宇宙エレベーター実証の超小型衛星「STARS-C」を公開

2016-06-11 23:46:36 | 人工衛星

 静岡大学は、浜松キャンパスにおいて、超小型衛星「STARS-C」を公開した。
 
 同衛星は、静岡大学から提案し、平成26年9月に国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの放出衛星に選定された。
 
 同衛星は一辺10㎝の立方体の2つの衛星をテザーと呼ばれるケーブルで繋いだ構造で、将来の宇宙エレベーター等にとって重要なテザー展開技術を宇宙で実証するもの。
  
 今後、JAXAへの引き渡しを経て、平成28年夏以降打ち上げ予定。
  

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●宇宙探査●大西宇宙飛行士のISSへの打ち上げ、7月7日に延期

2016-06-09 18:02:19 | 宇宙ステーション

 ロシア国営公社ロスコスモスは、大西宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船「47S/MS-01」の打ち上げ目標日を、7月7日(木)10時36分(日本時間)に延期すると発表した。
 
 JAXAでは、新しい打ち上げ日時については、今後ISS参加パートナー間で調整し決定されるので、決定次第あらため発表することにしている。

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●宇宙探査●民間でわが国初の月面探査を目指すHAKUTO(ハクト)、6月21日に見学ツアー開催 

2016-06-08 02:36:45 | 月面探査

 民間でわが国初の月面探査を目指すHAKUTO(ハクト)は、6月21日(火)に「ウルテム試験見学ツアー」を開催し、ハクトのクルー会員を3名を招待する。

 ハクトが開発したロボット探査車(ローバー)は、四輪の「ムーンレイカー」と二輪の「テトリス」の2タイプがある。ムーンレイカーのボディーには炭素繊維強化プラスチック、車輪(ホイール)には耐熱性に優れたウルテム樹脂を採用。

 ホイールは、レゴリス(パウダー状の細かい砂)で覆われている月面を滑らずに走行できる歯車状のものを開発し、4方向それぞれに小型カメラを搭載したほか、自己位置推定と環境地図を同時に作成できるSLAM技術を組み込んである。



(1)ウルテムの環境耐性を検証
  今回招待する試験では、ホイール等で採用予定の樹脂材料ウルテムの曲げ試験が行われる。月面で想定される温度環境下で引張・曲げ試験機を用いて破壊試験を行い、樹脂材料ウルテムの強度評価を行う。当日は、強度試験概要について、HAKUTO メンバーが材料試験の目的から説明をする。

(2)HAKUTO/ispace オフィスで特別に食事会
  試験見学後には、HAKUTO/ispace のオフィスで HAKUTO メンバーとアットホームな食事会を企画中。軽食とお酒を交えながら、HAKUTO メンバーとクルー会員が触れ合う場を設ける。また、ツアー参加者には特別に新グッズの HAKUTO Carbon RulerとTeam leader 袴田武史の書籍「HAKUTO、月面を走れ」を袴田武史の直筆サイン入りでプレゼントする。

(3)ウルテム試験見学ツアー参加費 ¥10,000

(3)開催日時 6月21日 (火)

(4)スケジュール
    16:00 施設に集合
    16:15 試験について説明
    16:30 試験を見学
    17:30 移動
    18:30 食事会スタート
    20:30 食事会終了

(5)試験場 都内某所(対象参加者に詳細情報を告知する)

(6)食事会 会場 HAKUTO/ispace オフィス

(7)定員 3名(応募者多数の場合は抽選)

(8)応募方法 https://goo.gl/knnjUNから申し込み。

(9)応募締め切り 6月15日

(10)当選発表日 6月16日

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●宇宙探査●鹿児島大学など、100万歳という若い星の周囲ですでに惑星が作られている可能性発見

2016-06-02 16:33:52 | 宇宙

 台湾中央研究院天文及天文物理研究所のイェン・シーウェイ氏と鹿児島大学の高桑繁久教授らの研究グループは、アルマ望遠鏡による観測から、若い星おうし座HL星の周囲のガスの円盤に二重の溝が存在していることを発見した。

 おうし座HL星を取り巻く円盤に含まれる塵の分布はアルマ望遠鏡の超高解像度観測から詳細に明らかになっていたが、ガスの分布がこれほど高解像度で明らかになったのは、今回の研究が初めてのこと。

 塵とガスの両方で同じ場所に溝が見られたことは、その場所で惑星が形成されている強い証拠であり、100万歳という若い星の周囲ですでに惑星が作られている可能性が高まったことで、惑星形成のシナリオを大きく書き換える必要が出てきた。

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