●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●国立天文台らの研究チーム、小型望遠鏡で太陽系の最果てにある小天体の影捉える

2019-01-29 16:37:38 | 宇宙

 国立天文台らの研究チームは、太陽系の最果てにある極小サイズの天体が、背景の恒星を隠す現象を市販の小型望遠鏡で捉えらえた。大型望遠鏡をもってしても直接観測することが不可能な現象を、市販の小型望遠鏡でキャッチし、極小天体の発見につなげた。この発見は、いまだに謎の多い太陽系の誕生時の姿を知るための大きな手掛かりとなる。

 太陽系で最も太陽から遠い惑星である海王星の外側には、地球を始めとする惑星を作る材料になった半径1㎞から10㎞ほどの小天体が、惑星への成長過程からとり残された結果、現在も存在していると予測されてきた。しかしこのサイズの小天体はあまりに暗く、すばる望遠鏡などの大型望遠鏡を使っても直接観測することはできなかった。

 元国立天文台研究員で、現在は京都大学所属の有松亘研究員を中心とする研究グループは、このような小天体を、まったく別の方法で確認する観測を実施した。市販の口径28センチメートルの望遠鏡に高速ビデオカメラを装着し、多数の恒星を記録する方法である。

 同研究グループは、沖縄県宮古島市に設置した2台のシステムで同じ領域を同時に観測し、2000個の恒星を60時間にわたってモニターした。その結果、ある一つの恒星が0.2秒間だけ暗くなったところを捉えた。詳しく解析した結果、この現象は、地球から約50億㎞離れたところにある半径およそ1.3㎞の極めて小さな天体が、恒星の前を通りその光を遮ったことで起きたのだと分かった。

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●宇宙探査●小惑星「リュウグウ」表面の地名が国際天文学連合から承認

2019-01-26 15:14:29 | 宇宙

 小惑星「リュウグウ」表面の地名が、IAU(国際天文学連合)のDivision F(Planetary System and Bioastronomy)のWorking Group for Planetary System Nomenclature(IAU WG)で審議され、2018年12月に承認された。

 2018年6月のアプローチフェーズ以降、リュウグウの姿が徐々に明らかになるにつれ、「はやぶさ2」プロジェクトチーム内では特徴的な地形にニックネームをつけて運用を進めていた(例えば、現在のウラシマクレーターはスターウォーズに登場する星にちなんで「デススタークレーター」と呼ばれていた)。

 しかし、リュウグウを世界に紹介するためにはニックネームではなく、正式名称を付けなければならない。さらに、論文などで取り上げるためにも国際的に認められる名前を付ける必要がある。

 太陽系天体上の地名の命名には、まず、テーマを決める必要がある。例えば、金星(Venus)では「女神の名前」がテーマとなっている。海外メンバーを含むプロジェクト内での議論で、リュウグウの地名のテーマとして「世界のお城の名前」、「各国語での竜(ドラゴン)の名称」、「深海の生物の名称」などが提案された。熱い議論の末、命名テーマは「子供たち向けの物語に出てくる名称」とすることとし、テーマについて先行してIAU WGに提案を行った。この提案が2018年9月25日に認められ、命名すべき地形の選定とその命名について議論を行った。

 その結果、「リュウジン」(乙姫の父である龍神から)、 ウラシマ(亀を助けた漁師)、サンドリヨン(シンデレラのフランス語)など 13か所の地名を選び、このほど国際天文学連合から承認された。

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●宇宙探査<新刊情報>●「宇宙飛行士に聞いてみた!」(ティム・ピーク著/日本文芸社)

2019-01-22 09:48:49 | ●宇宙探査<新刊情報>●


<新刊情報>

 

書名:宇宙飛行士に聞いてみた!~世界一リアルな宇宙の暮らしQ&A~

著者:ティム・ピーク

監修:柳川孝二

発行:日本文芸社

 本物の宇宙飛行士がユーモアたっぷりに回答。地球からの出発の瞬間、訓練の様子や内容、宇宙ステーションや船外活動でのこと、それらにまつわる宇宙科学の話と、エピソードは実に多彩。宇宙飛行士の知識と経験から、誠実に、そしてわかりやすくレクチャーする。この本を読めば、あなたも国際宇宙ステーションのクルーを疑似体験できるほど。極限の環境に臨むクルーたちのタフさ、クールさ、そしてチームの素晴らしさも興味深い。「タイムズ」誌でベストセラー7週連続ランクイン、刊行からわずか2か月で8万部超をセールスした話題&人気の一冊

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●宇宙探査●神戸大学、金星探査機「あかつき」の観測で金星の雲の中に巨大な筋状構造を発見し数値シミュレーションによる再現によるメカニズム解明にも成功

2019-01-19 16:52:47 | 人工衛星

 神戸大学大学院理学研究科の樫村博基助教ら研究グループは、日本の金星探査機「あかつき」による観測で、金星を覆う雲のなかに巨大な筋状構造を発見した。さらに、大規模な数値シミュレーションにより、この筋状構造のメカニズムを解き明かした。

 金星探査機「あかつき」の赤外線カメラ(IR2)による観測画像を解析し、金星の分厚い雲の中に巨大な筋状構造を発見しした。

 スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を駆使した数値シミュレーションにより、この巨大な筋状構造を再現することに成功し、その形成メカニズムを解明した。

 この筋状構造は、地球の温帯低気圧や移動性高気圧、ジェット気流をもたらす大気現象「傾圧不安定」が、金星を覆う雲の中でも発生していることを示すものだと判明した。

 同研究は、日本の「あかつき」による金星探査と「地球シミュレータ」による大規模シミュレーションの連携による世界初の成果であり、金星気象学が新たな段階に達したことを示した。

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●宇宙探査●イプシロンロケット4号機、衛星分離に成功

2019-01-18 14:34:45 | 人工衛星

 宙航空研究開発機構(JAXA)は、内之浦宇宙空間観測所から1月18日9時50分20秒(日本標準時)に、革新的衛星技術実証1号機を搭載したイプシロンロケット4号機を打ち上げた。
  
 ロケットは計画どおり飛行し、打上げから約51分55秒後に小型実証衛星1号機を正常に分離したことを確認した。

 また、超小型衛星のMicroDragon、RISESAT、ALE-1、キューブサットのOrigamiSat-1、Aoba VELOX-IV及びNEXUSの6基もすべて正常に分離したことを確認した。
  

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●宇宙探査●イプシロンロケット4号機による「革新的衛星技術実証1号機」の打上げ、1月18日に変更

2019-01-16 07:36:20 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、内之浦宇宙空間観測所から革新的衛星技術実証1号機を搭載したイプシロンロケット4号機の打上げを平成31年1月17日に予定していたが、当日の天候悪化が予想されるため、1月18日(金)に変更した。



打上げ日:平成31年1月18日(金)

打上げ時間帯:9時50分20秒~9時59分37秒(日本標準時)

打上げ予備期間:平成31年1月19日(土)~平成31年2月28日(木)

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●宇宙探査●「はやぶさ2」、早ければ2月19日に「りゅうぐう」に着陸 

2019-01-10 12:35:14 | 宇宙探査機

 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙探査機「はやぶさ2」を早ければ2月19日(火)に小惑星「りゅうぐう」着陸させる。

  最初の着陸作業は、2月18日~24日に行う。候補地は、現在2か所あるが、今後1か所に絞る。着陸直前は自立制御で行う。

 

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●宇宙探査●JAXA、イプシロンロケット4号機による「革新的衛星技術実証1号機」の打上げの模様を中継

2019-01-08 19:33:39 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、1月17日(木)にイプシロンロケット4号機による「革新的衛星技術実証1号機」の打上げの模様を中継する。

  「革新的衛星技術実証1号機」は、JAXAがベンチャー企業の力を利用して開発する「小型実証衛星1号機(RAPIS-1)」(7つの実証テーマを搭載)と、6機の超小型衛星・キューブサットの計7機の衛星で構成されている。

放送内容:2019年1月17日(木)9時25分~11時30分頃 打上げ20分前~小型実証衛星1号機(RAPIS-1)
       の分離確認まで

放送予定日時:2019年1月17日(木)9時50分20秒~9時59分37秒(日本標準時)
 
打上げ場所:内之浦宇宙空間観測所

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●宇宙探査●JAXA、1月17日に7基の小型人工衛星を打ち上げ

2019-01-07 10:00:28 | 人工衛星

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年最初のロケット打ち上げとして、2019年1月17日、「小型実証衛星1号機(RAPIS-1)」など7基の小型人工衛星を搭載したイプシロンロケット4号機を内之浦宇宙空間観測所から打上げる。

 今後、小型人工衛星の需要が急増することが予想されており、その成功が期待されている。

打上げ予定日:2019年年1月17日(木)

打上げ予定時間帯:9時50分20秒~9時59分37秒(日本標準時)

打上げ予備期間:平成31年1月18日(金)~平成31年1月31日(木)

打上げ場所:内之浦宇宙空間観測所

ロケット: イプシロンロケット4号機(ε-4)

小型衛星:革新的衛星技術実証1号機 JAXA 小型実証衛星1号機「RAPIS-1」 1基
             
       超小型衛星 慶応義塾大学 MicroDragon 1基
               東北大学 RISESAT 1基
               株式会社ALE ALE-1 1基
             
       キューブサット 東京工業大学 OrigamiSat-1 1基
                 九州工業大学 Aoba VELOX‐Ⅳ 1基
                 日本大学 NEXUS 1基

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●宇宙探査●中国の無人探査機、世界で初めて月の裏側着陸 

2019-01-03 17:43:35 | 月面探査

 中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」は3日午前、月の裏側への着陸に世界で初めて成功した。

 今後、搭載している探査車を用いて、月の裏側のデータを収集する。

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