●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査<新刊情報>●ユニバース2.0(ジーヤ・メラリ著/文藝春秋)

2019-08-28 15:19:58 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:ユニバース2.0~実験室で宇宙を創造する~

著者:ジーヤ・メラリ

翻訳:青木 薫

解説:坂井伸之

発行:文藝春秋

 この宇宙はいかにして誕生したのか?アインシュタイン以降、世界中の宇宙物理学者がその難問に挑んできた。相対性理論、量子論、ビッグバン理論……。それらすべてを駆使して、「宇宙論の三大問題」を軒並み解決する「インフレーション理論」が誕生し、宇宙の起源を巡る旅は大きな進歩を遂げた。だが、そのとき、思わぬ研究の扉が開いた。「これまでの知識を組み合わせれば、人間自ら宇宙を作り出すことも可能では?」その研究に先鋭的な科学者たちが引き寄せられ、やがて一人の日本人研究者が、最後のピースを埋めた。坂井伸之は「リトルバン理論」により、加速器で宇宙を作るレシピを書き上げた。残された課題は、彼が示した宇宙の種「磁気単極子」を見つけることだ。探索はもう始まっている。

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●宇宙探査●月面探査計画「HAKUTO-R」、シチズン時計、スズキ、住友商事と小学館が新コーポレートパートナーに参加

2019-08-26 23:17:24 | 月面探査

 アイスペースは、月面探査計画「HAKUTO-R」の新コーポレートパートナーとして、シチズン時計、スズキ、住友商事と小学館が新に加わったと発表した。    

 HAKUTO-Rでは、軽量化と強度の観点から、ランダー(月着陸船)とローバー(月探査車)にチタニウム製の部品を各所に採用する予定で、シチズン時計の「スーパーチタニウ」を採用することで、ランダーとローバーの信頼性と耐環境性の向上を目指す。

 スズキは、自動車開発における構造解析技術を用いて、ランダー(月着陸船)で使用されるボディ、着陸脚などの構造部品における構造解析で技術協力する。

 住友商事は、これまで米国ユナイテッドテクノロジーとの合弁会社であるHamilton Sundstrand Space Systems Internationalが開発・製造・販売する宇宙服や環境制御システムなどへの取り組みを通じ、政府主導の国際宇宙開発事業に携わってきたが、2019年に創立100周年を迎えることを契機に、次世代の宇宙事業に取り組み、民間での宇宙開発という新領域への挑戦を始める。

 小学館は、出版物や様々なイベントを通してHAKUTO-Rの動きを伝えるほか、小学館が持つコミックや雑誌などの媒体や編集ノウハウを活用して、HAKUTO-Rの挑戦を応援していく。  

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●宇宙探査●月面探査計画「HAKUTO-R」、「2021年 月着陸」および「2023年 月着陸&探査」に決定

2019-08-25 05:41:01 | 月面探査

 アイスペースは、月面探査計画「HAKUTO-R」を、「2021年 月着陸」および「2023年 月着陸&探査」に決定した。

  同社は現在、アメリカ航空宇宙局(NASA)が実行する月面輸送事業者の育成を目指すプログラム「Commercial Lunar Payload Service(CLPS)」に、アメリカの研究機関チャールズ・スターク・ドレイパー研究所がリードするチームのメンバーとして参加している。

 このNASAのプログラムに対応するため、今回、当初から月面着陸を目指すこととしたもの。

 今後は、月着陸船に必要な機能として、着陸脚や地上から月着陸船を管制するアンテナ地上局とミッションコントロールセンターに加え、実際のオペレーション計画とトレーニングを進めて行く。

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●宇宙探査●小型衛星開発のシンスペクティブ、2020年前半に実験衛星を打ち上げ

2019-08-24 19:31:08 | 人工衛星

 小型衛星開発のシンスペクティブ(東京・中央、新井元行CEO)は、2020年前半に実験衛星を打ち上げた後、2022年までに衛星6基を打ち上げる。

 同社は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東京工業大学の共同研究の成果を事業化した。レーダーを地表に当てて悪天候でも観測できる衛星を、従来の10分の1の100キログラムに小型化した。    

 観測したデータは、エンジニアがデータを解析して企業や政府機関に提供する。インフラ開発や災害時の被害の確認などへの活用を見込んでいる。

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●宇宙探査<新刊情報>●「トコトンやさしい 宇宙ロケットの本<第3版>」(的川泰宣著/日刊工業新聞社)

2019-08-21 10:19:26 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:トコトンやさしい 宇宙ロケットの本<第3版>

著者:的川泰宣

発行:日刊工業新聞社(今日からモノ知りシリーズ)  

 宇宙ロケットの開発の歴史、燃料やエンジンの仕組み、打上げや軌道投入の基本を専門家がわかりやすく解説。コラムには著者ならではの裏話を書きおろし、イプシロン、H3、「はやぶさ2」などの最新の話題を盛り込んだ、待望の新版。

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●宇宙探査<新刊情報>●「アンドロメダ銀河のうずまき」(谷口義明著/丸善出版)

2019-08-14 10:00:52 | ●宇宙探査<新刊情報>●

 

<新刊情報>

 

書名:アンドロメダ銀河のうずまき~銀河の形にみる宇宙の進化~

著者:谷口義明

発行:丸善出版

 肉眼や双眼鏡でも観測できるアンドロメダ銀河。天文学では「渦巻銀河」と分類されるが、渦巻はどこに見えるだろうか。同書では、人気の高いこの銀河の「形」からその育ち方を探る。これから銀河について知りたい方にもわかりやすく、注目点や疑問を解消しながら図とともに丁寧に解説。渦巻やリングのでき方、衛星銀河との関係、銀河の合体など、銀河の形について考えていく。さらに、さまざまな銀河や最新の知見もあわせて紹介。アンドロメダ銀河の正体を探るうちに、銀河がどのように生まれ、育ち、死んでいくのか、宇宙の進化を知ることができる。

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●宇宙探査●アルマ望遠鏡、39個の「見えない銀河」を捉える

2019-08-09 10:56:06 | 宇宙

 東京大学/国立天文台の王 涛(ワン・タオ)特任研究員らの研究チームは、可視光線と近赤外線で観測するハッブル宇宙望遠鏡の画像には写っていないが、それよりも少し波長が長い赤外線で観測するスピッツァー宇宙望遠鏡の画像には写っている天体63個を観測対象として選び出し、そして、アルマ望遠鏡を用いてそれらを観測し、39個の天体からサブミリ波を検出した。

 解析の結果、39個の天体はいずれも、110億年以上前の宇宙に存在する星形成中の巨大銀河であることが分かった。

 典型的な宇宙膨張に従った銀河進化に関する多くの理論では、初期の宇宙に星形成中の巨大銀河がこれほど多く存在することは想定されておらず、この観測結果は宇宙や銀河の進化の理解に大きな謎を投げかけるもの。

 銀河の質量は、太陽の数百億倍から1千億倍と、天の川銀河と同等かやや小さい程度だが、昔の宇宙では例外的に大きいもの。

 星を生み出すスピードも天の川銀河の100倍以上と推定されている。やがてこれらの銀河は、巨大楕円銀河へと進化していくものと考えられる。

 これまでの宇宙膨張モデルに基づく理論的予測では、このように星を活発に生み出す巨大な銀河は、宇宙の初期には存在できないと考えられてきた。今回の観測によって、銀河進化の理解にはまだまだ未解明な点が多いことが浮き彫りになった。

 アルマ望遠鏡や近未来の新しい観測機器でのさらなる観測研究が待望される。

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●宇宙探査●JAXAとソニーCSL、「きぼう」日本実験棟で長距離空間光通信軌道上実証試験を実施

2019-08-02 14:11:40 | 宇宙ステーション

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は、将来の衛星間や地上との大容量リアルタイムデータ通信の実現を目指して、共同開発した小型衛星光通信実験装置「SOLISS(Small Optical Link for International Space Station)] を9月11日に打上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届け、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームを利用して軌道上実証を実施する。  

 同共同開発は、JAXA宇宙探査イノベーションハブの研究提案の枠組みを利用したもので、JAXAとソニーは光ディスク技術を利用した精密指向制御技術による長距離空間光通信技術の近距離での光通信実験を2016年から共同で行ってきた。

 軌道上での長距離光通信試験は、ISSの「きぼう」船外実験プラットフォームに設置されている中型曝露実験アダプター(i-SEEP)にSOLISSを設置し、1550nm帯のレーザーを用いて地上との通信試験を行う。

 2019年度中に実証実験を完了する予定。  

 

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