JAZZ最中

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肯定的な優しさ FERLINGHETTI / FRESU・ RUBINO・BONAVENTURA・BARDOSCIA

2023-01-08 13:40:00 | 聞いてますCDおすすめ


バンドネオンとピアノのDaniele Di Bonaventuraが気に入って昨年は結構集まった。その中にパオロ・フレスと共演したアルバムが良かったのは覚えている。(共演者の一人とは合わなかった)



  「TANGO MACONDO

amで聞いていていたら、フレストの共演の別のアルバムがあった。調べたら新しいアルバムのなので注文した。
それを今年最初のジャズ・アルバムにした。何とも新年に聞いて嬉しくなる曲があった。
2曲目は”Ferlinghetti”でアルバム・タイトルになっている。ゆったりとやさしく、フリュ-ゲルとバンドネオンのユニゾンが今年このような優しい気持ちにさせて欲しいという曲になっている。
3曲目も柔らかいベースのあアルコに始まって哀愁漂う曲。
4曲目、こちらなフレスの曲だけれど、こちらも哀愁曲。
5曲目はエフェクトをいれて、ペットもエレにしている曲でちょっとエレ・マイルスが顔を出す。

ここでちょっと変なんことに気が付いた。同じTuk Musicというところから出ているのだけれど、「TANGO MACONDO」の録音日が2021年9/14-16なのに今度買ったアルバムは2020年録音となっている。どういうことなのだろう、そんなことするかなと思った。
それでフレスが書いたノートを読んだらすぐに理由がわかった。





このアルバムの曲は”THE LAST BEAT"というドキュメント・フィルムのオリジナル・サウンド・トラックで、撮影は2006年から2022年までかかったので、MIXINGが2022年になっての発売になったようだ。フィルムの方はアメリカの詩人、画家であり、シティ・ライス書店の創始者である、ローレンス・ファーリングの足跡をおったものだと思う。ファーリングはこの録音が行われた数か月後に101歳でこの世をさっている。
ということで、曲はフィルムの場面と相応するのだろう。基本に人生に肯定的な優しい感じがながれ、その中で変化が付いている。

6曲目”Endless Life”人生を振り返るような遥かなる流れ。
8曲目、フレスの得意なバラッド・プレー。
11曲目、アルコベースにバンドネオン、ペット、ピアノがそれぞれの人生を語るような映像が浮かぶ。


ジャケにはファーリングの作品が掲載されていて、アルバムの統一感を増している。





本年はこのアルバムのような肯定的なやさしさがたくさんあると良いと思う。

2曲目の”Ferlinghetti”がネットにあったので、貼り付けます。 お楽しみください。



FERLINGHETTI / FRESU・ RUBINO・BONAVENTURA・BARDOSCIA

Paolo Fresu – trumpet, flugelhorn, effects
Dino Rubino – piano
Marco Bardoscia – double bass
Daniele Di Bonaventura (or Carlo Maver) – bandoneon
rec 2020/10/16-19


1 I Was an American Boy 06:11
2 Ferlinghetti 03:16
3 The Macaronis Scene 03:23
4 Hill of Poetry 06:13
5 Obscene Boundaries 04:33
6 Endless Life 02:49
7 Island of the Mind 05:30
8 I Am the Man 04:21
9 Too Young to Die 03:23
10 Tyrannus Nix 04:34
11 Where Books Were Trees 04:25
12 Back Roads to Far Places 02:52
13 Eponymous Epitaph 02:30




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