JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

訣別 マイクル・コナリー 著 古沢嘉通 訳

2019-08-21 17:13:07 | 


マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズは完全に定期かして1年に一度必ずあっている。それも内容と流れが緻密でいつもなんぞくできるという、稀代な作家だと思う。
死して今回も店先で出会って驚いたのだけれど、その内容はここのところのなかでも一番ではないだろうか。
無給の嘱託刑事になって、掛け持ちで私立探偵の身になったボッシュ、従来の未解決事件の捜査とあらたに私立探偵での依頼とが同時に進行するのだけれど、二つの組み合わせが絶妙。
大学へいって家を出ているマディや元同僚のベラ・ルルデスの存在感も見事というしかない。
シリーズ物の品位がすこし落ちたような気がしている中、これは凄かった。

コナリーは大のJAZZファンだから、かならず、どこかでジャズをきくのだけれど、今回は2回。そこのところが2か所あるので抜き書き

「ボッシュはジープのCDプレーヤーに一枚のCDを入れ、クリスチャン・スコットという名の若きトランペット奏者の演奏に耳を傾けはじめた。最初の曲、「リトニー・アゲインスト・ファィアー」は、厳格なサウンドとドライヴ感があり、それはいま必要としているものだとボッシュに感じさせた」



CHRISTIAN SCOTT(tp), WALTER SMITH III(ts), AARON PARKS(p), LUQUES CURTIS(b), ESPERANZA SPALDING(b), MARCUS GIOLMORE(ds)の演奏で2007年のアルバムだからちょっと古いのを聞いていた。

もう一か所

「CDプレーヤーの電源を入れ、少しスイッチをいじってから、サックス奏者グレース・ケリーの最新アルバムに耳を傾けた。娘が好きでよく聞いている数少ないジャズ・プレーヤーのひとりだ。」

マイクル・コナリーは個人的にもグレース・ケリーを応援しているから、よく登場する。私もマイクルの小説から2枚購入して気に入っている。2016年の作品んで最新作だからこのアルバムかもしれない。



どっちにしても今作はよかった。



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