
まるで知らない人のアルバムをかって当たるととてもうれしいとかいたけれど、もちろん当たらない場合だってあってそんなのはなかなか記事にならない。
このアルバム、なんともジャケがかっこいいし、タイトルだってリーダーのベーシストの個性全面という感じで拾いました。
行ったことのあるスモールでの録音で、ニューヨーク生まれのベーシストの2005年33歳のときの初リーダーアルバムだそうです。
テナーをワンホーンに据えたカルテット、Homer Menschというクラシックのベーシストに捧げられているから、師匠なのかもしれない。
曲はベーシストの作品が7曲、やわらかい音色のテナーが主流の感じをふいていて、そこにベースがソロをとるというパターン。テナーソロの時はウォーキングベースの感じでバックを付けていて、ソロになる塩梅。
でソロになるとボーイングになってアルコ奏法です。
私アルコ好きですが、好きになったのはヨーロッパのベーシストを聴くこと多いからで、アメリカのベーシストのソロはスタンリー・クラーク以外あまり好きでない。でこの人ギコギコギコとボーイングします。
ベーシストのアルバムで自作が7曲だからほとんど全部でソロ、ギコギコギコ、ソロはすべてゾーイング、ギコギコギコ。
バップ風でテンポがあるからギコギコギコ、わたしこれ好みでないのです。
テナーもピアノも悪くはないけれどちょっと舌足らず、回転いまいちだからこれはたぶんもう聞かないだろうアルバムであったのでした。
下手なわけではないかもしれないギコギコギコ、あれが好きな人には大推薦です。
sketches from a bassist's album / ari roland
Ari Roland (bass)
Chris Byars (tenor sax)
Sacha Perry (piano)
Phil Stewart (drums)
1. The Lion Of Yerevan
2. Most's Paradise
3. Replaceable Me
4. Swamp Thing Goes To The Indy 500
5. Mensch Blues
6. Ah, Transcarpathicus
7. Thou Swell
8. Byars-A-Maki
9. Mo's On
10. I'll Walk Alone
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