JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

磨いた珠のよう ise / MITSUAKI FURUNO

2006-11-17 21:15:07 | 聞いてますCDいいと思う
時々コメントを下さる“ちょっとsugarのお寄りなさいよ”の管理人sugarさんがほめているので、とても聴きたくなったアルバムです。日本人のプレーヤーのものはほとんど買いませんので、記事がなかったら出会わなかったでしょう。そしてこれが大正解でした。ベーシスト古野光昭のアルバムですからあたりまえなのですが、ベースの音を聴くアルバムということを始めに書いておきたいアルバムです。
1曲目“MY BACK PAGE"はもちろんジャレットの演奏をふまえいますので、ちょっとピアノは可哀想ですが、ベースはやりたい曲だと思います。少し硬質にして独自性を出しているように感じます。2曲目は4ビートのベースラインが美しい演奏です。この人のベース音は、録音もあるのでしょうが、丸みを帯びた柔らかな温かい温度を感じます。ピアノも軽やかでこの曲にあっています。3曲目の“SHOUTING"もテーマは硬質ですが、ベースっはやわらかく感じられます。4曲目“ABE MARIA"の美しいアルコは、ピアノが入った時にピッキングに変わることの変化で、その後のアルコのソロを一段と美しく感じさせます。8曲目の“MINOR MARCH"ではアルト・サックスの秋山卓がなかなか素晴らしい、早く流れるソロを聴かせてくれます。11曲目の“HOMAGE TO FURUSATO"は題の通りふるさとを思う美しい曲で、遠くを望むような曲想は、我がハクエイの新作“home beyond the cloud"に通じる感じで、つなげて聴くと何とも心が和むものになっています。
一つ合わないところをあえて言うならば、SOFUTLY AS IN・・・・”のアレンジが私は合わなくてひつこく感じましたので、その意味では、ピアノトリオだけで掘り下げてくれても良かったかなとも、思います。そこはどちらでも良しで、素晴らしいアルバムでした。

  ise / MITUAKI FURUNO

MITUAKI FURUNO bass
AKIRA ISHII PIANO
MASAHIKO OSAKA drums
MASANORI ANDO drums
TAKU AKIYAMA alto saxohone

1 MY BACK PAGE
2 BE MY LOVE
3 SHOUTING
4 AVE MARIA
5 SOFTLT AS IN A MORNING SUNRISE
6 NORWEGIAN WOOD
7 FULL BLUES
8 MINOR MARCH
9 OBLIVION
1O EXPRESSION
11 HOMAGE TO FURUSATO


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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トラバありがとうございました (Sugar)
2006-11-18 20:43:55
やはり<朝日>は駄目でしたか。
実は、アレンジがどこかで聴いたことがあるものと同一ですので、「あれれ?」と思った1曲です。
管が入ったトラックもそれぞれ悪くはないのですが、ちょっとアルバムとしての統一感が取れなくなっている感じもしました。唯一コレが残念です。
それにしても、日本録音で、久しぶりに感動した作品でした。ちょっとピアノに癖のある音に仕上がっていますが、なかなか好録音ではあります。
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同感です (monaka)
2006-11-18 21:07:08
<朝日>何処かで聴いたことはありませんが、パターンの繰り返しが、アルトの表情の変化にまでするにはつらいものがありますよね。でも、他のアルトは気持良いですし、これから良いのでないでしょうか。最後の曲大好きですが、ハクエイというピアニストの新作の曲と凄く通じています。そのことでかなり感動しています。宜しかったら聴いてあげてください。申し訳ありませんがこちらもTBさせて頂きます。
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