JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

華麗なテクと THREE STORIES / ELDAR DJANGIROV

2011-04-21 22:11:31 | 聞いてますCDいいと思う


現役JAZZピアニストを100人選定するの時に、どうするか悩んだ人が何人かいますが、そのうちの1人がエルダー・ジャンギロフ、キルギス共和国出身、NYで現在活躍のピアニストです。
2009年に出たアルバムでも、爆発的なテクニックをみせてくれたのですが、反面情緒を織り込むことにはまだ物足りさを感じました。
久しぶりの新作はマンハッタン。センター・スタジオのグランド・ボールホールを使ってのピアノソロ・録音、思い切って買ってみました。
1曲目きらびやかな音の広がりから始まる“I Should Care”でまずはこの音を聞かせるためにホール録音だとわかります。
2曲目バッハの“Prelude In C# Major”ロシアでクラシックの英才教育を受けたことをまざまざとみせる凄いテクニック、そっちの人も驚くのでないでしょうか。
3曲目では心象を描きこんで、とても落ち着きが出た感じです。
4曲目はチック・コリアの曲、この人前もコリアの曲演ってたけど、コリアより数段上手いからコリアの曲に華があります。
5曲目のスクリャビンの曲は華麗に、クラシック系は華やかな感じです。
6曲目は“In Walked Bud”はモンクの曲で、モンクの感じ残しながら、スライドピアノ調でテクニックがしっかりしていること伝わります。
10曲目オリジナルの美しいララバイが、途中激情が入ってもとにもどりますが、ロシアでピアノを学んでいるときの思いがちょっと入ったのかもしれません。
11曲目はバッハの“G線上のアリア”これまで弦の単音で聴いてきたので、ピアノのアルペジオのハイ板アレンジは斬新です。
13曲目はピアノ1本で“Rhapsody in Blue”15分に及ぶ演奏は、ピアノだけとは感じない、フルオーケストラが一緒に鳴っているようアレンジと表現力、これはJAZZに関係なくおどろくべきものです。
華麗なテクニックはこの人現役でも10指に入るのでないでしょうか。(今度10人ゆっくり考えてみよう。)このアルバムを聴いていたら、現役100人に選んでいたかも、情緒も出てきてこれ検討に値するので理事会?に図ろうかと思います。


THREE STORIES / ELDAR DJANGIROV

Eldar Djangirov piano

1.I Should Care
2.Prelude In C# Major
3.Darn That Dream
4.Windows
5.Etude Op. 2 No. 1
6.In Walked Bud
7.Three Stories
8.So Damn Lucky
9.Embraceable You
10.Russian Lullaby
11.Air On a G String
12.Impromptu
13.Rhapsody in Blue
14.Donna Lee

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