1983年生まれのスウェーデンの若きピアニストに驚きましたが、こちらは1982年生まれのフランスのピアニスト、2008年の「Prime Time」に続いて2009年録音、今年になってリリースされたアルバム、そしてこちらも楽しみなピアニストです。
左からベーシシトが35才ピアニスト28才ドラマーが30才のグループです。
1曲目切れ味のあるピアノから、小刻みなリズムにのって、題名どうりVibrations、とても若者風、意気込みと集中があって、若い人はやはりどこまでもチャレンジして欲しい。
2曲目も若々しい勢いのアル曲。
と思うとその勢いで3曲目がホレス・シルバーの“Nica's Dream”これをイタリア・バップみたいには弾かない、若いんだからこうこなくっちゃあと気持ちが良い。
4曲目はドラマーの明快な曲、ピアノがちょっと硬質にファンキーな味をだします。
続く5曲目はピアノのタッチもソフトになったとおもえば、曲名は“Soft eights”
6曲目が“Running”ピアノの高速テンポとウォーキングベースのテンポを組み合わせた面白い曲、ベースソロでは結構高速プレーで驚きます。
7曲目はアンヴィエントな感じもいれた曲で、アルバム全体としてもみじかめの演奏で、狙いとしてはエッセンスをきかしているのでしょうか。そこのところ情念に迫る方向には行きません。
8曲目懐かしい曲“omin'home baby”ですが、ピアノとドラムスのリズムにのってベースソロ、ピアノソロとテーマなしのソロからはいって、ピアノソロのあとベースがあのテーマを弾いて終わり、アレンジはこのピアニスト、やはり懲りました。
9曲目、コルトレーンの曲“Bessies blues”はピアノソロの短い演奏、一度コルトレーンを聞いてからでないとメロディは拾えない勢いで弾ききる、でもそこも凄さあります。
10曲目がタイトル曲で、ちょっとジャレットのフォーク調も感じる演奏、がんがんと弾く曲がおおいので、今後しっとり感も加わってくるのか、どう変わっていくかが楽しみなピアニストです。
さいごの曲はアルト・サックスにJonathan Orlandという人が加わったカルテット、以外にオーソドックスなソフトな音色の人で、でも知りません。
ちょっと甘いけど若さの気持ちよさには推薦です。
you TubeでMaking of “Hoi An”を見ることが出来ます。
Hoi An / Xavier Thollard
Xavier Thollard - piano
Youen Cadiou - contrebasse
Vincent Touchard - batterie
*Invit・:
Jonathan Orland - saxophone alto
01 - Vibrations, part 2
02 - Sormiou
03 - Nica's Dream
04 - 2eme set
05 - Soft eights
06 - Running
07 - Suite sans titre
08 - Comin' home baby
09 - Bessie's blues
10 - H
でも手に入んないや...
前にご紹介したアルバムと同じ感じですぐには入手難しいかもしれませんね。
若々しいピアニストをぜひ検索の中で聴いください。