JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

長い夜の長いコメント 外山安樹子 Live at “ J ” in 新宿  2008 9/2

2008-09-03 21:37:32 | サポート中、ライブ
昨年の2月に知ることとなった外山安樹子さんと関口宗之さんは、時々やり取りをする間柄になりました。
2枚のアルバムはすばらしい曲がたくさんで、時々聞いています。
午後のこぼれ陽とワインがとてもあうピアノです。
先日ふくPさんこと外山さんから新宿“J”デビューとのお知らせをいただきワインいただきながら聞きたくなりました。
わが家から“J”は一寸遠いのですが、新副都心線というのができてすこし行きやすい、初めて乗りました。




7:20開始の3set,最初の2つを聞くつもりです。

1st

1 11111
2枚目のアルバムで最初に演奏されている曲、久しぶりですがピアノのフレーズは福よかに、ベースは正確なピッチ、ドラムの人、勘座光さんは初めてですがなかなかいい感じです。

2 Under the Lilac Tree
大好きな曲、以前のライブ、アルバムにはいないドラムスが加わって少し温度が上がった感じ、ラテンフレーバーも感じる演奏はドラムスがとても軽やかに叩いてくれます。

3 It Could Happen To You
It Could Happen To Meと聴こえてしまいました。スタンダードをバラッドで、オーソドックスなフレーズの中に美しさがまして、ハーモニーも円やかです。

4 Quiet Storm
これは新しく会う曲で外山さんらしい曲、小さな嵐は人生の中には必要だと思わせる、やさしさに満ちた演奏です。

5 Bateaux-Mouche
アルバムでもドラムスをいれて聞きたいと思っていた曲、やっと思いがかないました。
出だしから思った通り、フランスに輸出しましょう。アルバムと変えて7拍子にした演奏だったそうですが、違和感なく、ドラムスのタイムキープも素晴らしく跳ねた感じで締まります。

お客さんは多くはないけど、少ないこともないいい感じです。
ピアノとは反対側の私の座った場所の影響か、一寸ピアノの音が遠くて円やかな感じです。(3rdで席1つずらしただけでずいぶん変わりました。)
これで1stが終了、最後の2曲がとっても良かった。

2nd

1 Blue Monk
ブルースでブルー・モンク、ユーモラスなところも感じるアレンジですが、もう少しピアノにキックがほしい。(ピアノから遠いからかもしれません。)

2 無題
春をイメージしたオリジナル、名前がまだついていないそうです。
春のせせらぎがやっと始まるような、やっと流が見え始めた感じで始まる曲、そのせせらぎの端から春が始まるこれも外山さんらしい曲、この人の曲と私マッチしていることを感じます。

3 Snowing Town
ベースのソロから始まるスノータウンは優雅な雪景色、札幌の雪に覆われた夜の街を思い描きました。

4 Fly To The Moon
締まりがなくなることもあるこの曲を、とても軽やかなアレンジで。

5 My Shininng Hour
4ビートで真っ向からのスタンダードは好感の持てる演奏です。とても良い演奏だと思うけど、もう少しアクセントがでると凄みがでる感じです。

ここで2ndが終了、おいとましようと思っていたけど、スタンダード2曲で終わって少し物足りない。
お客さんもだいぶ帰ってしまって、どうしようワインも残っているし、と思っていると関口さんが席にいらして話し始めると、ドラムスの勘座光さんもいらして、ロスの話とかハクエイ君の話とか、そうすると外山さんもきて囲まれてしまいました。
帰れな~い。
 
3rd

おねだりした様なかたちでオリジナル中心に3rdがスタートです。
実はかなりのお客さんがお帰りになって、寂しいような、しかしフランクな雰囲気です。

1 Standing Aline

悪い意味でなく、いかにも女性が作った曲、男はいつもStanding Aloneだと思っているので、それを改めて題にするところがおもしろい。
お客が少なくなって、逆に居直ったのか、リラックスしたのか、関口さんのベースソロが流れる様なフレーズです。

2 From The Biginning
“初めから”とは既に私などは忘れてしまった様な題名を、さすが外山さんリフレシュするような演奏です。ベースのソロも力の入った筋の通った演奏で、最後のユニゾンも美しい。

3 遠くを
とてもジャジーなおもしろい感じ、外山さんのハーモニーの中ここでも関口さんがメロディアス。

4 I Remember April

5 Nostalgia
小学生の時に作ったものを焼き直して引き続ける曲、ここの関口さん線が太くなって流が見えてベストプレーです。

これでセット終了、本当はここでアンコール要求、たぶんRay of Hopeがとってあったと思うし、外山さんのソロで一寸弾いてと言いたかったけど、3edのリラックスしていながらも美しい流れに大満足、我慢しました、3rdまでいてよかった。
あまり触れませんでしたが、ドラムスの勘座光さん、細いからだから発せられるリズムは正確でシャープ、とても清涼感ある切れ味です。





3人の写真を撮らせていただいて日付けが変わったころに帰り着きました。

ここでやめれば良いのだけれど、一言多いのは後で反省するところです。
もう1つ書くのは余計な感想、私的なものです、外山さんの素晴らしさを知らない普通の方はここでお止めを、私の不安定な感想です。
福よかで、やさしいオリジナルの外山ワールドはとても美しく抒情的ですが、スタンダードにうつればこれはアクセントもタイミング違う別の世界、それを自分に課しているライブスタイルだと感じます。
美しいオリジナル外山ワールドを持つが故の苦労でしょうが、本日拝聴して、スタンダードはもっと激しく変わっても良いような気がしました。スタンダードから生まれるフレーズをじっくり見据えて、タッチはまるで違うようにすると素晴らしい組み合わせになるのでないでしょうか。(又生意気なことを書いてしまいました。)
 

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4 コメント

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最後までありがとうございました。 (せきぐち)
2008-09-04 03:10:44
帰れな~い、に爆笑しちゃいましたですよ(^^)お引き止めしてしまいすみません。
そう、レイオブホープお好きでしたよねえー、やればよかったなあ…また次回に。
ご来場&ご紹介ありがとうございました。久々にお聴きいただけてうれしいです。
お話もとても楽しかったです。買ってこられてお持ちだったCD、レヴューがアップされるのも楽しみにしてますね。
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頑張りましたね (monaka)
2008-09-04 22:51:08
関口さん、こんにちは、monakaです。
お互い頑張りましたね。勝手なことを書いて申し訳ありません。ファンのたわごとです。
持っていたCD何時も買ったとき素晴らしいだろうと思うのですが記事には悪戦です。
スベイソンは別格ですけれど。
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ありがとうございました! (ふくP)
2008-09-05 02:20:08
遅くなりましたが・・・2日はありがとうございました。
そして最後まで残っていただき・・・最後のセットは新曲多めでしたので、いろいろ聴いていただけて嬉しかったです。
普段は「力強い。男勝り。音がデカイ」と表現されることが多い私のプレイですが、monakaさんには女性らしく聴こえるのですね。嬉しいです。
ドラム(しかもかなり力強い)の真横だったせいもあってつつましく聴こえたのかもしれませんね(笑)

今後もフランス進出!?めざして頑張り増すので、見守ってくださいませ。
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勝手なことを (monaka)
2008-09-05 20:59:41
ふくPさん、こんにちはmonakaです。
お疲れ様でした。楽しくふくPワールドを楽しみました。
勝手なことを書いて、なんだかとなと思いでしょうがすみません。
いいところだけ取って下さい。
フランスでほんとに出ないでしょうかね。楽しみです。
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