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JAZZ最中

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企画良いのに tribute to Picasso and Miles /an All-Star

2008-06-27 22:13:34 | 聞いたけどCDわからない


かなり以前に中古で拾った1999年にリリースされたアルバムです。
ピカソとマイルス、うまい組み合わせだと思います。
7曲目のタイトルとなっている青の時代を持つピカソ、11曲目はキュビズムの始まりを示す“アヴィニョンの娘たち”。

ピカソのキュビズムとは複数の視点による対象の把握と画面上の再構成といわれますが、マイルスは"Bitches Brew"で複合的なリズムの創造を果たしました。そこらへんをしっかりとまとめたら、素晴らしいアルバムに成りそうです。
そしてその"Bitches Brew"に参加したLenny Whiteが最初に名を連ねていて、これはおもしろそうです。実はLenny Whiteをみて拾ったものでした。
曲名を見てもそそられます。
ところが残念ながらそのアルバムは良いと思いません。
まず残念なのがどうやらこのアルバムの曲の作曲者でリーダーと思われるRichaard Clayの曲が面白くない。そして1曲目のカーテス・フラーのソロが酷い、才能を出し切ってしまった後のようなつまらないフレーズと割れた音です。
3曲目、アレンのピアノソロは高い音の調律がおかしいのではと思わせる音ですし、6曲目などはアレンのピアノがまとまりつかずにフェードアウトです。
リーダーのRichaard Clayの音だけが生々しく取れているのも困ったところです。
5曲目“View of Britches Brew”は雰囲気を作ろうとしますが残念そこまでいたらず2分で終わってしまうし、8曲目“View 2”ではリズム陣だけの演奏ですが、残念ながらLenny Whiteの素晴らしさはありません。
このアルバムでいいのはEddie Hendersonが素晴らしいソロをしていて、9曲目のソロと10曲目の“イン・ア・サイレント・ウェー”を意識した“For Miles”がとてもいいと思います。
とってもよいアルバムになると思えたのに残念です。
マイルスとピカソを好きな人は多いと思います、私もその一人です。
ピカソとマイルスが好きで、なおかつそれが一枚のアルバムにクレジットされているのが欲しいというマニアにはお薦めの一枚です。

tribute to Pablo Picasso and Miles Davis / an All-Star

             Lenny White(d)
             Geri Allen(p)
Richard Clay(sax,fl,key)
Curtis Fuller(tb)
Eddie Henderson(tp)
Buster Williams(b)
Ray Mantilla(cog,per)
Warren Smith(per)


1 Pablo
2 Blue Cool
3 Love of a Lifetime
4 Blue Miles
5 View of Britches Brew
6 Inspiration
7 Blue Period
8 View 2
9 Minotaur 1
10 For Miles
11 Demoiselles d' Avignon

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