JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

感激は何度も SADAO WATANABE meets NEW JAPAN PHILHARMONIC

2023-12-03 11:39:54 | 聞いてますCDおすすめ


今年90歳になった渡辺貞夫の新作。まずはその健在ぶりを祝いたい。今回はサントリーホールで行荒れた新日本フィルとの共演アルバム。35年ぶりのj共演だそうだけれど、1988年に行われた錦糸町でのコンサートのことは知らない。いくつかのオケ、およびストリングス・セッションとの共演は東京フィルが多いので日本フィルはどうであろう。
そして、今回のアルバム、結論からいってしまうけれど、日本フィルが完全に一つのセッション、渡辺貞夫に対峙する楽器となっていた。ウィズ・オケ、主役のアルトを引き立てることが主になるとふつう感じるけれど、このアルバム、オケの存在が独自の人格をもって渡辺と対峙しているように思う。
ジャズを知っていて、そこでオケをコントロールした村田 陽一の力も大きいと思う。オケのバックを聴いて、これほどドキドキしたことはないような気がする。
そして最もドキドキする原因は曲目にある。1曲目”NICE SHOT”が流れ出したとたんにオッ~となる。何かというと1曲目から4曲め、そして3曲おいて8,9曲と、あの1980年武道館で演奏された曲出ないか。あれは東京フィルだったが今度はニッフィルで迫力が増して再演というように感じる。
渡辺貞夫が積み重ねてきた重みがひしひしと伝わってくる。ということで曲目についてはこちらはとても嬉しくなるし、バンド・メンバーも気合が入っていることおすごく感じる。
8曲目”SUN DANCE”が終わると会場でヒェーという声が上がるが、Live at BUDOUKANを知っている人であればうなずける。そして” MY DEAR LIFE”ちょっと涙がこぼれた。 

今年はクリスマスにはいけないけれど、何ともうれしい気分になれたアルバムだった。
嬉しくなったのでウィズ・ストリングスのアルバムを並べてみよう。

SADAO WATANABE meets NEW JAPAN PHILHARMONIC

渡辺 貞夫 (alto saxophone)
小野塚 晃(piano & key)
コモブチキイチロウ(bass)
マルセロ木村(guitar)
養父 貴 (guitar)
竹村 一哲 (drums)
村田 陽一 (指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
2023年4月29日(土) @すみだトリフォニーホールに於けるライヴ録音

1. NICE SHOT
2. MZURI
3. TSUMAGOI
4. BOA NOITE
5. ONLY IN MY MIND
6. EYE TOUCH
7. REQUIEM FOR LOVE
8. SUN DANCE
9. MY DEAR LIFE

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする