紹介が好評だったので予約していた本。キャビン・アテンダントだった女性のデヴュー作。
出だしから大変な状況でスタートして、オットとおもわせられるけれど、新人デヴュー作、これはやりそうな技で始まる。
家にいる家族3人が人質に取られ、操縦する機を墜落させろとテロリストから指令されるビル機長が主人公。そこにフライト・アテンダント、FBI捜査官セオとその上司リュウが奔走するお話。
一番活躍して見えるのがアテンダントの中年女性ジョー、作者がその立場だったからこれは許せる。このジョーが一番活躍して主人公になっちゃってる。(実はそこが面白い。)
その甥がFBI捜査官のセオ。その上司の冷静なリュウが爪を噛む癖は、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・シリーズの皮膚をひっかくアメリアのパクリかな、などと新人をいたぶってしまう。
機内でガスをまく段階でのジョーの展開、さすが実際のアテンダントとここら辺230ページあたりから、うまい具合になってくる。
家族を人質に機長に操縦させる必要性についての、はちょっととは思うけれど、それがないとこの小説の登場人物が成り立たないから、しょうがないか。
デヴュー作で結構読ませてくれて、2作目執筆ゆうだそうだけれど、この人キャビン・アテンダントを主役にしたものもう少し書いたらと思う。