6月に12人の若いチェリストたちの演奏会に行った。
その時演奏されたクレンゲルの”賛歌”がとてもよかったので、CDが欲しくなった。調べたらベルリンフィルの12人の演奏が、彼らの十八番というのでCDをネット・ショップで予約、それがいつまでたっても届かない。それが2か月半たってやっと届いた。
1972年結成の彼らの初期1975年の録音だそうです。
実はベルリンフィルのチェリスト12人というアンサンブルはいくつか持っているけれどあまり得意でない。なんかまとまりすぎているというか、アレンジがある意味伝統的という感じがしてあまり興奮しない。今度のアルバムは結成当時というのでどうでしょう。
今回で山車のフンク、格調高い曲調に、清々とした若々しい音色は思い込みなのでしょうか。
1曲目のフンク: 組曲ニ長調はチェロ・アンサンブルの定番だそうですが、私は初めて。ビオラ・ダ・ガンバの4重奏がオリジナルだそうですが、これがいい。賛歌目的に勝ったけれどこの1曲目が大当たりになりました。
そして2曲目クレンゲルの”賛歌”に移っていくけれど1曲目から2曲目へのつながりがまた美しい。やっぱり”賛歌”もまた素晴らしい。
3曲目ブラッハーで曲調が変わるけれどこれもあって当然でいい。4曲目になるとまた聞きやすい曲調になるけれどこちらも現代作曲家。1,2曲目と3曲目それに4曲目とベルリン・フィルの懐深さが伝わってくる感じ。
多分これまで感覚的に副業みたいに感じていたようなきもするけれど、そんなんじゃなく凄いのを認識しました。
12 Cellisten der Berliner Philharmoniker
1)フンク: 組曲ニ長調
(2)クレンゲル: 讃歌
(3)ブラッハー: ブルース・エスパニョラ・ルンバ
(4)フランセ: オーバード
【演奏】
ベルリン・フィル12人のチェリスト
【録音】
1975年