キースの古い録音のアルバムがリリースされて、お仲間たちのすごい反響だけれど、私は私なりに反応してしまった。
「kanazawa jazz days」のkenさんが「失われた環」という意味深いタイトルで書いています。後でTBしてみよう。
失われた環というのは進化の論議にでてくる言葉だろうけれど、それをタイトルにしてこのアルバムを、キースの進化過程の解明になるアルバムと位置付けている。
私は進化論などはとても解らないけれど、このアルバムの一曲は完璧にある変化を埋めてもらうものとなりました。
それは最後の曲、ヘイデンのベース・ソロが流れ始めると、おおと思います。
このアルバム1972年の録音ですが、この曲「チェ・ゲバラに捧げる歌」として1968年にC・ヘイデンとリヴェレーション・ミュージック・オーケストラで録音されているからです。
私に多大な影響を与えたアルバム、ここでヘイデンはもちろん、P・モチアンも参加しているのです。LMOの方も、ヘイデンの長いベース・ソロで始まって、テナーのデューイ・レッドマンがソロをとります。
このキースのアルバムでも、長いベース・ソロ、一寸ピアノの音が聞かれますがこれがうれしい。そしてキースのソプラノ・サックス、なんだかアメリカン・カルテットの一員だったデューイにこの曲のソロを教わったんじゃないかなどと思ってしまいます。
再びベース・ソロの後のキースのピアノ、美しいメロディと和音は、このLMOで出会った曲(リング)を昇華させてくれたように感じます。
HAMBURG'72 / KEITH JARRETT
Keith Jarrett (p, fl, ss, perc)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (ds, perc)
1. Rainbow
2. Everything That Lives Laments
3. Piece For Ornette
4. Take Me Back
5. Life, Dance
6. Song For Che