JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

夜を暑く SOUL SEARCHING / GEORGE R0BERT

2008-07-23 20:54:29 | 聞いてますCDいいと思う


この暑い夜、奥さんは屋形舟に乗りに行き(昔の仲間とのイベントだそうで)息子は3日間研修で帰りません。
一人の夜はツイツイ激しいのを聴きたくて、一杯やりながらちょっとしっかりしたのを選びました。George RobertとKenny Barronのduo「pieace」が出たときにとても良いとおもいました。(記事にしてないけど。)その後出たのがこのアルバム、演奏もとてもいいのに、あまり話題になっていません。
サックスの裏に回ったときの、バロンのフレーズの冴えはいつものことで、1曲目からアルトのフレーズを受けてあおります。ルーファス・リードのベースソロがいいのでとても4ビートがしまって、ロベールのフィル・ウッズをろ過したような透明感が加わったウッズ節が聴けます。
2曲目、ソプラノに持ち替えたロベールのソロは、ケニー・バロンのモーダルなハーモニーをバックにとても熱い。暑い夜なのにこちらで熱くしています。
2003年録音のローザンヌのザ・コーラスジャズ・クラブでのライブ模様は3曲目その雰囲気が慣れてきてとても豪快な吹き方なのに、しっとりとしたバラッドです。これほどしっかり吹いてくれると変にほかの事を考えずに、アルトに入り込めます。
4曲目はラテンリズムをベースにロベールが吹きまくるのには、これをクラブで身近で聴きたいと思う演奏です。
リズムの二人、私はRufus Reidはあまり期待しないほうなのですが可で、ビリー・ハートはっとても良く叩いているように思います。
5曲目ロベールのコルトレーンへ捧げた曲ですが、ストレートにトレーンの楽想につながっていて、後半のロベールのアルトソロはモーダルでクオリティーの高さを感じさせる演奏です。
6曲目が前作のデュオに入っていたとても素敵な曲で、ライブの臨場感も加わってこれも良い。
7曲目は4ビートの古い曲をしっかりと歌いまわす感じで、ライブでは実はこの部分が一番熱く面白くなっているところです。
バロンのピアノは何時も思うのですが、このようにサイドでメインを煽るほうがいいようにおもいます。
聴いてくればとてもいいアルバムです。
DIWから2005年に出たわけで、コメントをフィル・ウッズが書いています。ロベールはウッズとの共演作も多く(バロンも一緒)フィル・ウッズの影響大、良いところを漉したような(フィルの魅力は別にもあります)演奏でフィルが認めるアルト奏者です。
フィルが絶賛していて、最後にには乾杯と言っていますがそれもうなずける演奏です。
DIWからでたこのアルバム、ウッズがコメントを翻訳をしているのは、なんと我がハクエイ君でありました。というを今日気が付いたわけで、今度この解説書にサインさせてやろうとおもって嬉しくなりました。
ライブでこのような凄い演奏を聴かされるととても熱くなります。奥さんのいない夜、一人で食事をして温度が下がっていたところ、急に熱くなってきて、すみませんクーラーをつけてしまいました。(音を大きくしたので窓を閉めました。)

SOUL SEARCHING / GEORGE R0BERT

         George Robert alto,soprano saxes
Kenny Baron piano
Rufus Reid bass
Billy Hart drums

1 Namely You
2 Soul Searching
3 Nostalgie
4 African Village
5 Blues For Trane
6 Peace
7 I've Never Been In Love Before
8 Here's That Rainy Day
コメント
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