JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

涼しくするには ホワイトアウト / 真保 裕一

2008-07-22 21:32:40 | 


毎日がとても暑くなり我慢比べみたいな状態になってきました。

そんな中でいかに涼しく、もしくは気分的に涼しくしようと選んで読んだのがこの本、真保裕一作の平成7年に出版されたベストセラーですが読んでいませんでした。
テロリストに占拠された真冬の巨大ダムで、主人公が一人戦いを挑んでいく物語です。日本のダイハード、雪で完全に視界のなくなるホワイトアウトだったり、真冬のダムの水に流されたり、凍り付いたダムの上を走ったり、雪崩に埋もれてみたり、読んでいるとかなり涼しい気分です。
でもなぜ今頃かと言うと図書館で「本の雑誌 2008 5月号」を借りようとしたところ、その中の好きなコーナー“キムラ弁護士小説に挑む”と言うキムラ弁護士が小説のあらを探すコーナーがあり(あまりに簡単に言い切ってゴメンナサイ、もっと奥深い)この「ホワイトアウト」を誉めていたからです。
そして図書館で文庫コーナーをみれば、この本が並んでいたので、一緒に借りたというわけです。
おかげでこの3連休の最後の日は結構精神的にゆったと涼しくしてこの本を読み、味深く過ごすことができました。

なおキムラ弁護士はこの「描写の精密さ」と筋立てを誉めて、是非読むことを薦めながらも次の様な疑問を上げています。
もうだいぶ古い本だし、この小説、描写を読むことが一番のような感じなので、書いてしまいます。
まず50億円の身代金を人質の安全が確認されていないのに、払ってしまうのは安易ではないかという事。
もうひとつは、なぜ下流の20万人の住民の危険が迫っているのに、絶対的な実力を保有する自衛隊が出てこないのかということです。
なるほどなーと思いながらも、筋としては自衛隊が動くべきと私も思いました。
私はダム内、全員殲滅で自衛隊が動くのかと初期におもいました。
テロで妻子奪われた、復讐を誓う電力技師の筋立てはおもしろいのに、盛り込み過ぎた感じで締めはは以外とあっけなくか感じました。
最近、ほとんど小説を読みませんが、久しぶりに分厚い本を楽しみました。
涼しい感じを持続させたいので、夏休みは織田裕二主演のDVDまでいってもようかとも考えだしました。

http://jp.youtube.com/watch?v=tym1sFz3GzM


コメント (2)
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