JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ジャケは解らない IN CERCA DI CIBO / TOROVESI & COSCIA

2008-07-16 22:32:56 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでは3枚まとめると10%引きとあるので、2枚選んだ後についもう一枚探してしまいます。
もう一枚というところで見つけたのがこのアルバムです。
ECMには現代音楽がかったアルバムで、引いてしまうものがありますが、曲目を良く見るとDJANGO とかEL CHOCLOとかあり、クラリネットとアコーデオンのデュオ、もしかしたらいいかも知れないのでこれにしました。
一曲め表題作の“In cercadi cibo”はアコーデイオンの和音のうえに哀愁あるクラリネットのメロディが静かにかぶさってくる始まりで、まずは大正解です。
作曲者はFiorenzo Carpiという人で、映画音楽などに関係が多いようで、2曲目もセピア色のイタリア映画を見ているようで、そのようなのが好きな方は、はまります。
アコーデイオンのGianni Cosciaはイタリアのボタンアコーデオンの奏者で、特にテクニシャンというより、とても雰囲気のある奏者です。
3曲目も落ち着いたアコーデオンとクラリネットのデュオでクラシカルな小品です。
ECMには、JAZZではありませんが、べつの素晴らしさが凝縮された物があります。
4曲目“イル・ポスティーノ”という曲は聴いたことがありました。同名のイタリア映画の音楽で青い空が望まれるよな映像だったような、それが素晴らしく表現された演奏です。
アコーデオンの相方クラリネットのGianluigi Trovesiですがこちらも5曲目辺りから結構凄い音を出し始めます。
6曲目ではクレズマーミュージックで、クラは前に書いたDevid Krakauerに重なるところがあります。
7曲目はJAZZの曲“Django”で最後にはドナドナに変わっていくのですが、これは東欧のクレズマーの主音楽、好きになると心を直接なぜられるような感じです。クラリネットの音をここまで出せるかというハイトーンです。
9曲目はヨーロピアンクラシック、ECMではこのような曲がはさまりますが、クラは即興の部分もあります。
クラリネット、レガートの連続でつなぐ感じが多いのですが、その音はあくまで正確、真ん中のキイが微妙だにしない、とにかくクラのピッチは正確です。クラのソロから14曲目“El Choclo”に入りますがこの部分もハイライトです。バスクラがテナーとソプラノを越えたような演奏をします。
もう一度最初の曲に戻って、落ち着いて終焉です。

In cerca di cibo

Gisnluigi Trovesi clarinets
Gianni Coscia accordion

1. In Cerca Di Cibo
2. Geppetto
3. Villanella
4. Il Postino
5. Minor Dance
6. Pinocchio: In Groppa Al Tonno (Piano)
7. Diango (Donadona)
8. Pinochio: In Groppa Al Tonno (Forte)
9. Le Giostre Di Piazza Savona
10. Lucignolo
11. Tre Bimbi Di Campagna
12. Celebre Mazurka Alterata
13. Fata Turchina
14. El Choclo
15. In Cerca Di Cibo

コメント
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