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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

CIVIL WAR

2025-07-03 17:16:06 | 映画


評判だったので、そして面白そうなテーマなので見てみました。
2014年のアメリカ・イギリスの合作映画だそうです。
お話はアメリカの19の州が合衆国から離脱しテキサス州とカリフォルニア州からなる「西部勢力」と「連邦政府」による内戦の話。
でこちらの結論をいうと、このような映画での必須、なぜそのような状況になったのかの説明が一切ないから、政治的な混迷も伝わらず、ただの殺戮映画になってしまっていると思う。
ストーリーの中で描かれる若い女性が、カメラマンとして実力ある女性カメラマンにとって代わっていく話も、役者のリアリティがなくて、おさまりが悪い。
途中で出てくるどうしようもない戦闘集団の戦士が悪辣でいかにも憎らしいのが良いくらい。
というので、評判はよかったが、こんなのがヒットで、えばるアメリカ映画はいかがなものか。

ツタヤ 採点 3.18  採点 2.5
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侍タイムスリッパ―

2025-06-24 16:56:12 | 映画


安田淳一監督の2024年の日本映画。2024年8月に池袋シネマ・ロサで単館封切りではじまり、その後口コミで広がり全国100館以上で公開された。第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した作品。主演は今回初主演となる山口馬木也という役者で多くの時代劇作品にも出てきた。
話題だからこれは見てみよう。いかにも映画を愛する人たちが作りたい映画だと思う。脚本に惹かれ、東映京都撮影所が全面協力して出来上がった。
話も最初のお決まりのような展開から、ただの喜劇にいかない、脚本でそこのところの心意気が気に入った。
仇相手の登場で話が一気にしまってよかった。
まあ、劇場に見に行くかというと、ちょっと迷うけど、映画作りを愛する人には素晴らしい応援映画になっただろう。

ツタヤ 採点 3.68   採点 3.5
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再会の食卓

2025-06-20 20:22:53 | 映画


2010年の中国映画。ベルリン映画祭で最優秀脚本賞をとった作品。

中国のの国共内戦により中国共産党に敗北した中国国民党は1950年台湾にのがれる。その逃れた戦士が主人公で、妻子を連れて逃れられずその後音信は立たれた。40年後融和策で故郷、上海を訪れることができた、戦士は妻に連絡をとる。
別の男性と子供、孫と暮らす一族は温かく迎えるが、それぞれが戸惑いを心に秘めて接する。
元妻と戦士には心のきずなはいまだあるが、現在の夫への恩義もあり、また夫も妻をきずかう・・・・そして出した結論はという映画。

2010年だからできたのだろうと今では思う映画で、逆に台湾ではできなかったかもしれない。
ただただ、歴史に翻弄された人々の現実の世界の中に心の行き来がある事を見つめる。

ツタヤ採点  3.17   採点  3.2 
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アイヒマン・ショー

2025-06-16 17:08:20 | 映画


ユダヤ人虐殺にかかわったナチ将校として、1961年にアルゼンチンでつかまったあとルス・アイヒマンに対する裁判をいスラエレで行たことに対しての映画。
2015年のイギリスの映画になるが、そのスタンスにインテルジェンスを感じる。
今野アメリカでは作れない。
アイヒマンはイタチ何者だったのかを描こうとするドキュメンタリー監督レオ・フルビッツと、裁判の全体を世に問おうとしたテレビ・プロデューサーの二人をメインに描いたドラマだが、そこに描かれるのは実は歴史の現実でそれがすべてとなる。
二人の演技はもちろん素晴らしいが、そこに入り込まれる実写はそれを上回るものがああり、観る意味を換える。
この理不尽の理由を映画の最期で差し込まれるが、ぜひすべての人にみてもらいたい。

ツタヤ 採点 3.4 採点 3.7



同系列でドイツの「コリーニ事件」という映画がある。合わせて観てもらいたい映画になる。
こちらはドイツの実業家を殺した人間の裁判のはなし。殺人の動機を一切語らない容疑者の弁護で真相が明らかになっていく。ナチ占領下でのナチ将校の報復殺人と戦後の戦時犯罪の事項を認めた法案の告発を描く。
実業家を殺害した犯人の役はフランコ・ネロだったのですね。驚いた。

ツタヤ 再演4  採点3.3
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パリのちいさなオーケストラ

2025-05-29 14:37:45 | 映画


ラヴェルのことを描いた「ボレロ」という映画をみたら、次に見た映画が「ボレロ」から始まった。
2022年のフランス映画でこちらも実際にあったこと。実在のアルジェリア人の両親を持つ女性指揮者ザイア・ジュアニの成長を描いた映画。
最初の場面は主人公ザイアが7歳のとき、両親が観るTVでボレロを聴いて自然と手が動くところから始まる。
双子の姉妹は10年後パリの名門音楽学校に高校3年生で編入がみとめられる。姉妹の一人がチェロ演奏そして主人公がヴィオラで指揮者志望。
ふんだんに演奏場面があって嬉しい。
名門だけあってそこにいるいる多くの学生たちの偏見と差別に会う。そんな中、名指揮者セルジュ・チェビタッケにみとめられ、厳しい指導のもと、自分のオケを作っていくことを決意する。
パリの街中の騒音や鳥の声などが、音楽と重なっていく場面が秀一。音楽を実に丁寧にあつかっていることが良かった。
セルジュ・チェビタッケの助言も音楽を愛する者にとって心に沁みる。
映画の最後は、仲間たちの「ボレロ」演奏で勇気をもらって終わる。

ツタヤ 採点  3.0    採点  3.5
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ボレロ 永遠の旋律

2025-05-27 16:36:17 | 映画


2024年のフランス映画。
フランスの作曲家モーリス・ラベルのことが描かれた映画。
誰もが知るボレロの誕生を主軸にラベルの音楽へのこだわりと苦しみがえがかれる。
フランスでは勿論ラベルについては熟知されているだろうから、日本のこちらとしては少し知識をいれてからこの映画を観た方が良い。
時代の先を行くラベルは何度もローマ賞を逃す苦しみを受け、閉鎖的な性格が強くなっていく。作る曲へのこだわりもつよくなり、1928年アメリカ演奏旅行からの帰国後、亡くなるまでに作曲したものはこの「ボレロ」を含め4曲だけだった。
晩年には脳に障害、(認知症が発生ししていたのかもしれない。)が発生していて、サインもできない状態になった。

ある意、味音楽的奇跡ともいえる「ボレロ」であるがその誕生までの苦悩ははかりしれない。映画では最期ラベルがレコードで「ボレロ」をきき「これ誰の曲?」という場面があるが、最初の賞の落選かr終始ラベルの辛さがえがかれて、曲の誕生の輝やさしさとは裏腹に、ちょっと辛い映画になっているのはしょうがないか。
オーケストラが演奏するなか、男性ダンサーが「ボレロ」を踊るところで、偉大な足跡が残っていることで救われる。

ツタヤ評価 3.04  評価  2.8
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レディーバード

2025-05-21 17:41:58 | 映画


2017年のアメリカ合衆国の青春映画。監督はグレタ・ガーウィグ、主演はシアーシャ・ローナン。
結構評判が高いので借りてみた。
話の方はカルフォルニア、サクラメントのカソリック系高校に通う、自分のころをレディーバードと呼ぶように主張する、現状に不満いっぱいの高校生が主役。
その子が東部の大学に行きたくてしょうがない、高校生活はまるで満足できない状態、母親とも軋轢がいっぱいの生活を送り大学の生活に入るまでを描く。
考えてみればこちらは男で年寄りで、これからの人生もわかるので、この映画ちょっと無理だろう。
なぜ借りたのか、主人公の女の子もあまり可愛げがないし。
でもそれは映画のシュチエーション。
後半になって上手さがわかる。主人公のいら立ち、母親の苦悶、父親の戸惑いなどが一体となって、かといってハッピー・エンドを目指すでもないストリーがうまい。
振り返ってオジン向けの映画でなかったけれど、若い人にはとても面白い映画ではと思う。
オバンのオクサンにもあまり当たらなかったようだ。

評価  2.85  ツタヤ評価  3.26
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NOWHERE BOY

2025-05-19 19:43:03 | 映画


若きジョン・レノンを描いた2009年イギリス・カナダ合作映画、監督はサム・テイラー=ウッドという人。
タイトル「NOWHERE BOY」は映画では”落ちこぼれ”と訳されて、まさにジョン・レノンが落ちこぼれからスタートする。
家庭が複雑で、叔母であるミミに育てられていたジョン・レノン。
映画は1940年生まれのジョン・レノンが12歳、父親代わりのミミの夫ジョージの死から始まる。その後、実の母親が近くにいることを知り、訪ねるようになる。ミミと母親との間を揺れるジョン。母親からバンジョーのコードをおそわり、エルヴィス・プレスリーにのめり込んでいく。
仲間とバンド「クオリ―メン」を結成し活動を始め、その後、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリソンと知り合っていく。
母親とミミの和解が成立し、バンドも人気が出だしたが、1958年母親が非番の警官の車にはねられ突然亡くなる。
バンドに残ったポールとジョージとともに活動をドイツ、ハンブルクに広げていくところで話は終わる。
映画最後に”マザー”が流れるが、この映画はまさにマザーとの関係を描いたものとなり、秀逸と言っていい。
ビートルズの音楽が好きな人は見ておいて損はない。

ツタヤ採点 3.22  採点 3.4



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記者たち

2025-05-13 17:03:18 | 映画


「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督が2017年に作成した米映画。
話はイラク開戦にあたってイラクが「大量破壊兵器」を隠しているという政府の捏造問題についての映画。

真実を正しく、勇気をもって伝える報道者に敬意をもっていて、そんな人たちを扱った映画はよく見るがこれもその一つ。
ニューヨーク・タイムズもワシントン・ポストも政府の流す情報を担ぎ上げるが、ただ1社ナイト・リーダー社の2名の記者、ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルが疑問をもち真実を暴く様がえがかれる。
当時の大統領ジョージ・ブシュやドナルド・ラムズフェルト国防長官などの実写がふんだんに織り込まれて緊張感が高まる。
記者役のジェームズ・マースデン、ウディ・ハレルソンの良い演技で画面を緊張させる。
史実の描写だけでなく、9・11後に親の反対を押し切って軍に志願する若者の話や、記者たちの恋やオクサンが描かれて、内容を厚くしていく。
それにしても、ブシュの共和党が熱狂的に支持する言いたい放題で、正しい証拠も示さずにものを決めてい行くこと、今を見ている様。
こんな映画を作る国が、いったいどうして、同じようなことをしてるんでしょうか。

採点 3.5  ツタヤ採点  3.1
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陪審2番 

2025-05-07 21:38:18 | 映画
 

DVDの宣伝をみていたら、好きな裁判物らしきものがあって、なんとクリント・イーストウッドが監督だということで即借りてみた。
どうやら日本では未公開だったようで、知らなかった。手元に届く前に、感度の高いお仲間がすでに見ていて評判もいい。
2時間を切る映画だけど、これが息をつかさぬ場面が続く。
これを観れば、多くの人が1957年シドニー・ルメット監督の「12人の怒れる人」を思い起こすだろう。もちろんイーストウッドもこの作品をベースにその展開をはかっていると思う。
57年の作品ではヘンリー・フォンダが陪審審議で12対1からだんだんと真実をつかみ取っていく映画で、その真実と正義への道が素晴らしかった。
同じようなフレーム・ワークでの陪審員の場面だけど今回の方が結構つらい。
「12人」の方は1957年のアメリカ映画、正義が保持されるところが何とも気持ちがよいのである。
ネタバレになるから筋は書かないけれど1057年と2024年と67年時代が変遷して、正義の意義は変わったのだろうかというのが、興味ある人の味方になるかもしれはい。
映画の最期で結論も(ちょっと微妙だけど)を出すけれど、感じるのは、正義の正体が複雑になってきているなと思うことです。

ツタヤ採点 3.17 採点  4.4
コメント (2)
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